ハンブルクの楽しみのひとつは、フイッシュ・マルクトで日曜日の朝に開かれる、朝市。
魚だけではなく、肉、チーズ、果物、花、洋服、バッグ、生活用品まで幅広く出店が並ぶのだ。
午前10時になると一斉に店を閉じてしまうので、朝早く駆け付ける。
切り花よりも、蘭や観葉植物の鉢植えが飛ぶように売れている。
果物を詰め込んだ大きな籐のバスケットが所狭しと並ぶ。
この時期の定番の贈答品のようだ。
本当は色々な種類を買って帰りたいのだが・・・。
何時までも見ていたくなる。
中を覗いてみると、オクトーバー・フェストが開かれていた。
テーブルに割り込む隙がないので、遠くから立って音楽を聴く。
それにしても凄い熱気だ。
去りゆく秋を惜しみ、来るべき厳しい冬に備えるエネルギーを感じる。
おや、この人だかりは・・・、カールスバーグのビール販売所だ。
まだ朝9時を過ぎたところだが、皆さんガンガン飲んでいらっしゃる。
近付いてみると、とても綺麗なお姉さんがビールをサーブしてくれている。
すぐにポケットからユーロを引っ張り出すと、順番待ちの列に並ぶ。
いよいよ私の番。
ビールを待つ間に、写真をカシャリ。
朝から飲むビールがこんなに美味いとは。
クリスチャンの国で日曜日の朝にこんなにビールを飲んでいて良いものかとも思うが、美味いものは美味いということは、万国共通であるようだ。
ビールを飲み干すと、折角港まで来たのだから、遊覧船に乗ることにする。
海からは、近代的なビルと中世の建て物が混在する街並みを眺めることができる。
海の中にそびえ立つ帆船のような設計だそうだ。
完成した頃に、オーケストラを聴きにきたいものだ。
船にまで、音楽が聞こえてくるような気がする。
ハンブルクで過ごす、楽しい日曜日の朝でした。