彼女と二人で食事をしていると、まず女将さんが顔を出してくれた。
女将さんにもワインをすすめて一緒に飲み始めると、二本目もあっという間に無くなってしまった。
そこで、三本目を抜栓する。
ロッカ・アンティカ、モンテプルチャーノ・ダブルッツォ、リゼルヴァ、2006年。
アドリア海に面したアブルッツォ州で生産される、素晴らしいワイン。
リゼルヴァだけあって強い熟成感を持ち、アルコール度数は14%もある。
ぶどうは、モンテプルチャーノ100%。
覚えていないのは、既に酔っていた証拠。
骨までバリバリ食べると美味い。
相撲の話で盛り上がる。
とにかくご主人の話は面白い。
そこで、4本目を抜栓する。
シャトー・ムートン・ロートシルトの元醸造長である、パトリック・レオン氏が手掛ける、シャトー・レ・トロワ・クロワ、2008年。
とてもバランスが良く、ぶどうの可能性を限りなく引き出したエレガントなワイン。
ぶどうの樹齢は45年を超え、セパージュはメルロー80%、カベルネ・フラン20%。
畑が三つの村にまたがっていることから、レ・トロワ・クロワ、三つの十字架と名付けられている。
この出汁が最高に美味いのだ。
ご主人、今夜も楽しいお話と素敵な料理をありがとうございました。