今夜のお家ウイスキー、ロイヤル・ロッホナガー、セレクテッド・リザーヴ | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。


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今夜、大好きなウイスキーのボトルを飲み干してしまった。


ロイヤル・ロホナガー、セレクテッド・リザーヴ。


ロホナガーは、1823年にウィスキー密造人のジェームズ・ロバートソンがハイランド東地域に創設した蒸留所。


その後、経営権は次々と変わっている。







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ロイヤルの名前は、ヴィクトリア女王がわずか1マイル離れた場所に夏の離宮、バルモラル城を購入し、1848年にアルバート王子と共にロホナガーを訪問したことから、付けられたもの。


このセレクテッド・リザーヴは、ロイヤル・ロホナガーのフラッグ・シップ。









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シェリー樽を使って熟成させており、香りはとてもふくよか。


複雑なニュアンスを持ちながら、どこまでも洗練されたボディ。


ロイヤルを冠するに相応しい、まさに至福のシングル・モルトである。










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木箱の蓋の裏には、製造ノートが付いている。


ここでは、1845年に蒸留所が設立されたと書かれているが、これは一度焼失したものを再建し、経営権がジョン・ベッグに移った年。


このボトルの番号は、56525。


そして、蒸留責任者の、マイク・ニコルソンの直筆のサインが入っている。


長く愉しんできた、素晴らしいシングル・モルトとの、お別れの記でした。