実は、アルザスをほとんど飲まない私に、『マンゴツリー東京』のソムリエ、山田さんが敢えて薦めてくれたものなのだ。
そのワインは、アルザス・グラン・クリュ、カステルベルグ・リースリング、2003年。
ビオディナミの大御所、マルク・クレデンヴァイツが造る、アルザスを代表するワインである。
毎年異なる画家がその年のワインを飲んだ印象を描き、それをエチケットに用いているのだ。
そして、驚くほどの熟成感。
リースリングの華やかな花の香りは身を潜め、フルーティではあるが甘みは無く、どっしりと重みを感じる強いボディ。
こんなアルザスは初めてだ。
アルザスの奥の深さを知った、素晴らしいワイン。
山田ソムリエ、新しいワインの世界を教えていただき、ありがとうございました。