「機内の楽しみ」の第二弾。
今回のロサンゼルス往復でも、映画を見ながら飲み続けてしまった。
機内でワインを頼みボトルを飲み残してしまうと、残ったワインは到着前にドレインに流されてしまう。
造り手の情熱と苦労を想うと、とても飲み残したりできない。
そこで、自分が好きなワインを抜栓してもらった後は、フライト・アテンダントに他の搭乗客がどのワインをどの程度飲んでいるのかを聞きながら、出来るだけ廃棄ワインが出ないように気を使っている。
そうしないと、最後にグラス一杯のワインを頼んだために、残りの大部分を廃棄するようなことが起こってしまうのだ。
ところが、今回の行きの機内では、私のキャビンには他に客は一人も居ない。
そこで、二本を丸々飲んでしまった。
クリュッグ・グランド・キュヴェ。
言わずと知れた、世界最高峰のシャンパーニュのひとつ。
ANAに乗る楽しみの大部分は、このクリュッグにあるかもしれない。
二本目は、ラブレ・ロアのシャルム・シャンベルタン、2007年。
シャンベルタン村のグラン・クリュの中でも、シャルム・シャンベルタンは柔らかで上品な味わい。
まだ若すぎるのが気になるが、それでも既にぶどうの豊かな熟成香と複雑なニュアンスを持つ。
ラブレ・ロアは、ブルゴーニュの上質のワインで有名なネゴシアン。
行きは一人だったので二本しか飲めなかったが、帰りは他にもワインを飲む乗客がいたので、安心して新しいボトルを楽しむ。
最初は、ドメーヌ・ロン・デパキの、シャブリ・プルミエ・クリュ・ヴァイヨン、2008年。
ネゴシアンは、アルベール・ビショー。
フルーティで爽やかな酸とミネラル感を持つ、すばらしいシャブリ。
このフライトも、出足好調。
他の乗客が飲んでいる、ドイツワインもちょっと試してみる。
ヨハニスホーフのリューデスハイマー・ベルク・ロットランド、ラインガウ・リースリング・シュペートレーゼ、2008年。
これぞラインガウのリースリングという、花の香りと蜂蜜の風味溢れる素晴らしく、そして懐かしい味わい。
ここで赤ワインに切り替え。
トスカーナ州の、シエピ、2005年。
キャンティ・クラッシコの名門、1435年からカステッロ・ディ・フォンテルートリを所有するマッツェイ家が造る最高級のワイン。
現在は25代目のマッツェイ兄弟が経営を行う。
単一畑、”シエピ”の中でも最も良い区画から収穫されたメルローとサンジョヴェーゼを50%ずつ、フレンチオークの新樽で18ヶ月熟成。
こんなグレートワインを飲むことができるなんて、感激物である。
チリの名門エラスリスが造る、シラー・ラ・クンブレ、2007年。
世界で最もエレガントなシラーと言われている。
しっかりとした濃厚な果実味を持ちながらも、洗練されたボディの素晴らしいボディ。
ボルドー・ソーテルヌの、シャトー・シュデュイロー、2002年。
シャトー・イケムの隣に畑を所有する名門シャトー。
甘さの中に気品を感じる素敵なワイン。
ちょっと飲み過ぎとは思いますが、機内の楽しみ、ワインを充分に堪能した旅でした。




