店の中に入ると、ちゃんとピッツァ焼きの窯もある。
これは試してみようということで、勇んでメニューを開く。
キングフィッシャー・プレミアム・ラガー。
キングフィッシャーとはカワセミのことで、コルカタのある西ベンガル州の州鳥なのだ。
キングフィッシャーには、ストロングとブルーという銘柄もある。
ファーマーズ・ブレッドに、トマトソースとチーズを載せて焼いただけだが、結構美味い。
ピリ辛に味付けした、カリッと揚げたポテト。
これもビールに良く合う。
メニューに書いているではないか、と迫ったが、無いものは無いと肩をすぼめるだけ。
カクテルは出来るというので幾つか名前を挙げたが、また首を縦に振るだけ。
そうそう、インドではイエスは首を左右に振り、ノーは縦に振るのだ。
結局、ピニャコラーダなら出来ると言うので、注文する。
少し甘いが、仕方が無い。
まずはニルヴァーナ。
涅槃という名前のピッツァは、モッツァレラとマッシュルーム。
インド北部にある山岳リゾートの名前。
スパイシーなトマトソースと、モッツァレラ、イタリアン・ハーブ、コーン、マッシュルーム、オリーブ、オニオン。
お気づきと思うが、どちらもヴェジタリアン・メニュー。
チーズを別にすれば、たんぱく質が一切入っていないのだ。
なんとも寂しい夕食でしたが、たまにはこんな健康的な食事も良いかもしれませんね。