朝5時のコルカタの玄関口、ハウラ駅。
各地に向かう始発列車に乗るため、駅構内は大変な混雑。
誰もが列車の到着を、首を長くして待つ。
車から急いでスーツケースを降ろし、指定された号車の停車位置に向かう。
車でホームまで乗りつけることができるので、とても便利なのだ。
指定席なので慌てることはないのだが、急いで乗らないと、荷物を置く場所が無くなるのだ。

やっと席に着いて外を見ると、窓にこんな傷が。
そう言えば、この路線は昨年二度ほどゲリラの襲撃を受けている。
列車には、警備のため、武装した軍人が何人も同乗している。
ホテルで作ってもらった朝食を開く。
列車の特等車には食事が付いているが、お腹を壊したくないので食べないことにしている。
サンドイッチ、デニッシュ、モンキー・バナナ、リンゴ。
そして、マンゴーが美味い。
目的の駅に着いた。
急な階段にエスカレーターなんかは付いていない。
ポーターに頼んで運んでもらうが、スーツケースを頭に乗せて、急な階段をどんどん上って行く。
結構な距離を運んでもらって、約120円。
こんな混雑した階段を、重い荷物をどうやってすいすい運ぶことができるのだろうか。
心配したが、駅の出口でちゃんと待っていてくれた。
これは、もう帰り路。
インドの列車は長く、右を見ても左を見ても、どこまで車両が続いているのか見えない。
少なくとも、列車を待つ一時間余りの間、一冊も売れなかった。
賑やかで騒がしい、そして何となく楽しいインドの列車旅でした。