ラパルタメント・ディ・ナオキ、本日オープン | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

六本木一丁目にあった『ラ・ヴェロニカ』で総料理長として腕をふるっていた横江直紀シェフが、自身の店を今日オープンした。


ワインは素敵な恋の道しるべ-201012181102000.jpg
場所は麻布十番。


店の名前は、『ラパルタメント・ディ・ナオキ』。


ワインは素敵な恋の道しるべ-201012181102001.jpg
”直紀のアパートメント”、と言うか、”直紀の部屋”と言ってよい、横江シェフのこだわりが随所に活かされた素敵な空間。



ワインは素敵な恋の道しるべ-201012181355001.jpg
四階でエレベーターを降りると、そこはもう”直紀の部屋”。




ワインは素敵な恋の道しるべ-201012181355000.jpg
お祝いの花が所狭しと並んでいる。


店の奥に進むにつれ、期待に胸が膨らむ。


彼女も今日は、お祝いムード。


店も素敵だが、彼女も輝いている。








ワインは素敵な恋の道しるべ-201012181132000.jpg
カウンター席に着くと、横江シェフが迎えてくれる。


開店、本当におめでとうございます!


ワインは素敵な恋の道しるべ-201012181131000.jpg
テーブル・セッティングにも、センスの良さが表現されている。




ワインは素敵な恋の道しるべ-201012181134000.jpg
早速、白ワインで乾杯。


ピエモンテ州の地ぶどう、アルネイスを使い、ロエロ地区で生産されたワイン、ロエロ・アルネイス、2009年。


マッテオ・コレッジアの作品である。











ワインは素敵な恋の道しるべ-201012181134001.jpg

フルーティで爽やかで、キレの良い辛口。


長い間忘れ去られていたアルネイスは、栽培が難しい品種。


それを近年復活させ、素晴らしいワインが生産されるようになった。


好きなワインの一つである。








ワインは素敵な恋の道しるべ-201012181152000.jpg
最初の料理は、蝦夷鹿の燻製。


十勝産の生のマッシュルームも美味い。


ワインは素敵な恋の道しるべ-201012181215000.jpg
続いて、パスタ。


太めのスパゲッティの歯ごたえが、たまらなく素晴らしい。


ワインは素敵な恋の道しるべ-201012181135000.jpg

今日の赤ワインは、ロンバルディア州のカ・ボッフェニジオの、オルトレポ・パヴェーゼ・ピアチェーレ、2004年。


ぶどうはクロアティーナ100%。


クロアティーナは、ロンバルディア州以外でも、ピエモンテ州、エミリア・ロマーニャ州で栽培されている。


ロンバルディアではボナルダとも呼ばれ、このワインの表のエチケットにはボナルダと記載され、裏にはクロアティーナと記載されている。



ワインは素敵な恋の道しるべ-201012181221000.jpg
まず、強いタンニンに驚かされる。


飲んでいる内にまろやかになり、ふくよかなボディが現れる。


樽が強く効いているが、綺麗に仕上がったミディアム・ボディ。


素晴らしい料理と相まって、グラスをどんどん重ねてしまう。







ワインは素敵な恋の道しるべ-201012181240000.jpg
魚料理は、鱈。


焼いた芽キャベツとの組み合わせが絶妙。



ワインは素敵な恋の道しるべ-201012181304000.jpg
肉料理は、炭火でじっくりと焼き上げた、十勝産の豚肉。


とてもジューシーで、深い味わいの逸品。


ワインは素敵な恋の道しるべ-201012181330000.jpg
横江シェフのアシスタントの女性は、実はパティシエ。


バーナーで焼き目を付けたその下は、紅茶味。


タルトもアイスクリームも飛びきりに美味い。


ワインは素敵な恋の道しるべ-201012181649000.jpg
イタリアン・ローストのコ-ヒーを飲みながら、横江シェフとの楽しい会話が続く。




ワインは素敵な恋の道しるべ-201012181353000.jpg
最後にちょっと脱線。


トイレに座ると、目の前にこのシャワーが。


淡いピンクの大理石が美しい。


これは、横江シェフの遊び心が造り出したもの。


本当は、スペースが許せばバスタブを置きたかったのだそうだ。


カウンターの一番奥の壁にはパンチド・メタルが貼られ、その中にはテレビが仕込まれている。


遊び心が随所に見られる、素敵な”直紀の部屋”。


横江シェフ、開店初日に伺うことができて、嬉しかったです。


これからも、素晴らしい料理を楽しみにしています。