名古屋駅に夕方早く降り立つと、まだあまりお腹は空いていないが、ミッドランド・スクエアに軽く食事をとりに行く。
こちらの友人に連絡し、食事を付き合ってもらうことにしているのだ。
ミッドランド・スクエアのレストラン街は、4階にある。
そこから見下ろすと、飾り付けはクリスマス仕様。
今夜のお店、『エノテカ・ムロ』は、イタリア・ワインの品揃えが素晴らしい。
オープン・キッチンのお店は明るく、女性一人でも気兼ねなく利用することができる。
さっそくスプマンテで乾杯。
トレンティーノ・アルト・アディジェ州のカヴィットが造る、アチェント・ブリュット。
シャルドネ主体で、ピノ・ブランが加えられている。
グラスに注ぐと、豊かな泡立ちに驚かされる。
しっかりとしたボディを持ち、酸のバランスも良く、嬉しくなるようなスプマンテ。
旬の野菜のグリル、エクストラヴァージンオイルと、シチリアの塩。
シェフのお兄さんが生産するこの”栄ちゃんトマト”は、甘く酸っぱく、そして美味味がぎゅっと詰まっている。
トスカーナのレンツォ・マージが造る、ファットリア・ディ・バッシャーノ、イ・ピーニ、2006年。
ベリー系の香りに強いタンニンと熟成感を持つ、素晴らしいボディ。
キャンティ地区で生産されているが、味わいはボルゲリのフルボディ。
ぶどうもサンジョヴェーゼではなく、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラーが三分の一ずつ。
エチケットの絵になっている樹は、このぶどう畑の頂上に植えられた松の木、つまり”イ・ピーニ”であり、ワインの名前にもなっている。
二皿目は、トマトソースのスパゲッティ、フレッシュバジルとパルミジャーノ風味。
まだ赤ワインが残っているので、フォルマッジオを4種類切ってもらう。
名古屋の友人との久しぶりの楽しい会食。