大分の夜 | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。


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先日、大分に行ってきた。


爽やかに晴れ渡り、別府湾も穏やか。



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この海の公園からは、高崎山を眺めることもできる。


夜は、こちらの友人たちと会食。



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案内された店は、何とも不思議な構え。





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左右に立って店を守るのは、バリ島の神様、だと思う。


失礼ながら、ソフトクリームをもらって喜んでいる子供のようにも見える。


店の名前は、『サッテー・ジャワ』。


どんな料理なのか、期待に胸が膨らむ。








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ところが、席に着くと、出されたのはキャベツと味噌。


不思議に思いながら味噌を付けて食べると、これが美味い。

味噌には柚子ごしょうが入っているようだ。
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生ビールを飲みながら料理を待っていると、次々と皿が部屋に届く。


なんと普通の焼き鳥。


味は絶品。
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大好きな豚バラと鶏皮を塩で注文。


確かに、サッテーとは日本で言えば焼き鳥という意味。



九州では、豚バラは焼き鳥屋の定番メニュー。


九州出身の友人が、東京の焼き鳥屋に初めて行った時のこと。


「豚バラを下さい」


「え、うちは焼き鳥屋ですよ」


「・・・」


文化の違いを実感した夜だったとか。
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これはボンジリ。


脂身が美味い。



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骨抜き手羽。


とてもジューシー。


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ここでビールからワインに切り替え。


とても経済的な価格で、なかなか美味いワインを置いている。


選んだワインは、チリのカンテラが造る、コレクション・プリヴァーダ、コルチャグァ・ヴァレー、2006年。


カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、メルローから造られた、スパイシーで果実味豊かなフルボディ。


これは一押しのワイン。




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料理もジャワ・テイストに切り替える。


ジャゴンゴレン。


とうもろこしの唐揚げ。
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ウダンゴレン、大海老の炒め物。





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ナシゴレン。


これは日本でもいまやポピュラー。



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店の中にも、色々な像や仮面が飾られている。


今のオーナーの先代がジャワ島のスラバヤ市に住んでいたとのことで、戦後帰国して店を開いたのだそうだ。











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私もインドネシアには20回ほど行ったことがある。


とても懐かしく、置物を見て歩く。



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こんな大きな置物を持って帰るのは、大変だったと思う。


これらの像が、この店の異国感を上手く演出している。














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店を出ると、大通りは冬の装い。





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通りの名前にもなっている赤レンガ館。






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素敵なイルミナーションに、なんとなく心が躍る。


友人たちと過ごす、楽しい大分の夜でした。