今夜は久し振りに、汐留シティ・センターの42階、『ジ・オレゴン・バー&グリル』で彼女と会食。
新橋駅のシオサイト改札口で待ち合わせると、一緒に店に向かう。
高速エレバーターが最上階に着くと、そこはもうオレゴンへのアプローチ。
テーブルからは、目の前に光り輝く東京タワーが見える。
カリフォルニア、ナパ・ヴァレーの、ターンブル、ソーヴィニヨン・ブラン・オークヴィル・エステート・グロウン、2008年。
最高級産地、オークヴィルの自社畑ぶどうを使用(エステート・グロウン)した、マニア垂涎のワイン。
柑橘系のソーヴィニヨン・ブランの香りを持ち、質感のある果実味としっかりとした酸味を持つ、素晴らしい出来栄え。
ターンブルとは、振り返った牛のこと、言ってみれば”見返り牛”。
前菜は、二人の好物、マグロの中トロ炙り焼き、ホワイトアスパラガスとアボカド添えワサビソース。
サラダは、具だくさん”コブサラダ”OBGスタイル、サザンアイランズドレッシング。
今夜は、珍しいオレゴン州のシラーを試してみる。
シラーと言えば、フランスでも南部で生産される品種。
インドやタイでも生産される品種で、ルーツはイランの古都、シラーの地ぶどう。
それを北方の州、オレゴンで生産しているとは驚き。
そのワインは、フランシス・タナヒルのシラー・メイソン・ディクソン、2004年。
フランシス・タナヒルは、人気醸造家、サム・タナヒルとシェリル・フランシスがジョイントで始めた、スーパー・ブティック・ワイナリー。
フランシス・タナヒルのワインは、どれも生産量が少なく、入手困難な希少ワインなのだ。
オレゴンのシラーと聞いて、薄いボディを想像していた。
ところが、豊かなぶどうの凝縮感を持ち、複雑なニュアンスと厚い酸を持つ、素晴らしい仕上がり。
まだまだ熟成させて美味しくなる、ポテンシャルを持っている。
次の料理は、プリプリの海老とマッシュルームのブロシェット炭火焼、イタリア産オーガニック手摘みエクストラ・ヴァージン・オリーブオイル&レモン添え。
そしてメインは、彼女はビーフテンダーロインとフォアグラの炭火焼、グレイビーソース、秋のグレー・トリュフ添え。
二人ともレアーで楽しむ。
そこで、オレゴン州のスパークリング・ワインを注文する。
アーガイル、ウィラメット・ヴァレー、ブリュット、2005年。
シャンパーニュ方式で、しっかりと瓶内二次発酵させており、全てがヴィンテージ・ワイン。
ピノ・ノワール65%、シャルドネ35%、アルコール度数は13.5%。
豊かな果実味を持つ、素晴らしいスパークリング。
グラスを傾けながら、話が弾む。
活き活きと話す、彼女の顔が輝いて見える。
でも、少し酔いが回っている。
彼女の話を聞く私も、だいぶ酔っている。
デザートは、栗のモンブランと栗のアイスクリーム。
秋の味覚。
ハーブティーを飲みながら、酔いを醒ます。
店を出ると、そのままエレベーター・ホールに向かわず、一階下、41階への階段を手を繋いで下りる。
この階段を、並んで下りるのが二人のお気に入り。
ちょっと飲み過ぎたけど、楽しく、嬉しい二人の夜でした。









