今夜のお家ワインは、ちょっと珍しいレバノンのワイン。
レバノンは中東諸国では唯一砂漠が無く、海と山に囲まれた豊かな国土を持っている。
レバノンのワインの歴史は古く、紀元前8世紀には旧約聖書に記載されており、1850年にはフランスのぶどうの樹を植え、フランス方式のワイン造りが始まった。
その後イスラム教の普及によりワイン生産は激減するが、1990年の内戦終結により、再びワイン生産が盛んとなった。
生産地のベカー高原はワイン造りに理想的な条件を備えていると言われており、今では多くのフランス人醸造家がワイン造りを始めている。
シャトー・ケフラヤはレバノン最大のワイナリーで、内戦の際もワイン造りを続けたことで知られている。
またその品質は高く、世界のコンクールでも多くの賞を受賞している。
と、説明が長くなったが、シャトー・ケフラヤは好きなワインのひとつで、レストランで見つけると時々飲んでいる。
この2002年は、少し寝かせてから飲もうと思い、三年ほど前に購入しセラーに入れておいたもの。
レバノンのワインの特徴は、ぶどうも醸造法もフランスと同じということ。
シャト-・ケフラヤのぶどうは、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、ムールヴェードルを中心に、カリニャン、グルナッシュ等をブレンドしている。
エチケットの表記も、全てフランス語。
ここだけ見ると、フランス・ワインだと思ってしまう。
アルコール度数は、14.25%?
アルコール度数は経年変化もあり、正確な度数を表記することは不可能。
そこで普通は、XX%以上という意味で表記されているが、このワインは、なんと下2桁まで記載されている。
でも、美味ければ良いのです。
豊かな熟成感を持つ、スパイシーで滑らかなフルボディ。
2002年は丁度飲み頃で、楽しいワイン。
ちょっと珍しいレバノンのワイン、皆さんも是非試してみて下さいね。