夜、福岡空港に到着した。
急いでターミナルを出ると、車に飛び乗り、博多駅近くのANAクラウンプラザに向かう。
ホテルでチェックンを済ませ、荷物を部屋に置くと、すぐにまた車に乗り、今夜の店に向かう。
時間は、もう夜十時。
久しぶりに、博多の『ル・フラマン・ローズ』を訪れるのだ。
店に着くと、オーナーの牛島さんが暖かく迎えてくれる。
早速、今夜のワインを選ぶ。
まずは、シャンパーニュ。
バロン・アルベールの、ブリュット・キュヴェ・パーティキュリエ。
数々の賞を獲得している、家族経営のメゾン。
果物や蜂蜜の香りと味わいを持つ、柔らかなシャンパーニュ。
セパージュの80%を占めるピノ・ムニエの特徴が、前面に出ている様子。
残りは、シャルドネ。
とてもコストパフォーマンスの良い、良質のシャンパーニュである。
もう夜遅いので、食べ物は軽く済ませる。
モン・サン・ミッシェル産の、ムール貝。
小粒で美味い。
過ぎ去る夏を惜しんで、桃のパスタを作ってもらう。
このパスタを食べるのは、今夜が今年で最後。
そして、今夜の目的の赤。
フィリップ・シャルロパン・パリゾの、マルサネ、アン・モンシュヌヴォワ、2004年。
今では入手困難となったパリゾのワイン。
大好きな造り手だけに、このワインを飲むことができる『ル・フラマン・ローズ』は、私にとってはとても大切なお店。
アンリ・ジャイエのワイン造りの継承者であり、フレデリック・マニアンが教えを請うた、パリゾ。
深く、強く、ぶどうの凝縮感に富み、豊かな果実の香りと樽香の素晴らしいバランスを持つ。
果実味と酸のバランスも最高に良い。
パリゾのワインに再び出会えた、思い出深い、博多の夜でした。


