阿蘇で美味い”あか牛”を食べた。
場所は、あか牛料理専門店、田子山(たんごやま)。
阿蘇のあか牛は、明治時代に、在来和牛にスイス産のシンメンタール種を掛け合わせて造られた種類。
脂分が少なく健康に良いとして、最近人気が出ているのだ。
店のオーナーは、あか牛の生産者。
店の材木も、オーナーが所有する山林から切り出したものだそうだ。
落ち着いた店内は、レトロな雰囲気。
心和む。
牛肉の旨みがギュッと詰まっている。
合わせるワインは、イタリア、トスカーナ州のヴェロロッソ、キャンティ、2007年。
軽い飲み口の手頃なミディアム・ボディ。
強めに冷やしてあったので、暑い外で火照った身体がとても喜んで、美味く感じる。
次の料理はあか牛のハンバーグ。
お腹が空いていたので、写真を撮り忘れる。
阿蘇産大豆の手造り豆腐。
ここで二本目の赤ワインを抜栓する。
シャトー・ロス・ボルドス、カベルネ・ソーヴィニヨン、2008年。
チリのワインだが、ワイナリーの所有者は、フランスのオー・ド・ヴィーのメーカー、マスネ社。
酸味とタンニンのバランスの良い、強いボディ。
冷え過ぎていたので、キャンティを飲む間、テーブル上に置いて適温になるのを待っていた。
あか牛の焼き肉にとても良く合う。
肉の部位は、ロース(右手前の二列)、ハラミ(奥の一列)、サンカク(左の二列)。
ロースの半分は既に焼いている。
軽く炙り、岩塩かポン酢で食べる。
肉本来の味が嬉しい。
焼き野菜もたっぷり。
皮付きのニンニクを追加でもらい、ほっくりと焼いて食べる。
これが肉とマッチして、美味い。
ご飯とお味噌汁には、おからと、何種類かの香の物が付く。
あか牛は、確かに美味い。
焼き野菜も香の物も豆腐も、本来の懐かしい味を持っている。
そして、赤ワインはこの二種類だけの品揃えだが、選択の趣味が良い。
阿蘇で出会った、素敵なお店のお話でした。