阿蘇、田子山 | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。


阿蘇で美味い”あか牛”を食べた。


場所は、あか牛料理専門店、田子山(たんごやま)。


ワインは素敵な恋の道しるべ-201007091306000.jpg

阿蘇のあか牛は、明治時代に、在来和牛にスイス産のシンメンタール種を掛け合わせて造られた種類。


脂分が少なく健康に良いとして、最近人気が出ているのだ。


店のオーナーは、あか牛の生産者。


店の材木も、オーナーが所有する山林から切り出したものだそうだ。


落ち着いた店内は、レトロな雰囲気。


心和む。


ワインは素敵な恋の道しるべ-201007091308000.jpg
気の利いた前菜も、オーナーの畑で採れた野菜を使っている。


ワインは素敵な恋の道しるべ-201007091308001.jpg
あか牛のスモーク。


牛肉の旨みがギュッと詰まっている。
ワインは素敵な恋の道しるべ-201007091355001.jpg
合わせるワインは、イタリア、トスカーナ州のヴェロロッソ、キャンティ、2007年。


軽い飲み口の手頃なミディアム・ボディ。


強めに冷やしてあったので、暑い外で火照った身体がとても喜んで、美味く感じる。



次の料理はあか牛のハンバーグ。


お腹が空いていたので、写真を撮り忘れる。
ワインは素敵な恋の道しるべ-201007091319000.jpg
阿蘇産大豆の手造り豆腐。


しっかりと質感がある、これぞ本物の豆腐。
ワインは素敵な恋の道しるべ-201007091326000.jpg
ソーセージ。


これは焼いて食べる。
ワインは素敵な恋の道しるべ-201007091327000.jpg
いよいよあか牛の焼き肉。


ここで二本目の赤ワインを抜栓する。


ワインは素敵な恋の道しるべ-201007091355002.jpg
シャトー・ロス・ボルドス、カベルネ・ソーヴィニヨン、2008年。


チリのワインだが、ワイナリーの所有者は、フランスのオー・ド・ヴィーのメーカー、マスネ社。


酸味とタンニンのバランスの良い、強いボディ。


冷え過ぎていたので、キャンティを飲む間、テーブル上に置いて適温になるのを待っていた。


あか牛の焼き肉にとても良く合う。


ワインは素敵な恋の道しるべ-201007091327001.jpg

肉の部位は、ロース(右手前の二列)、ハラミ(奥の一列)、サンカク(左の二列)。


ロースの半分は既に焼いている。


軽く炙り、岩塩かポン酢で食べる。


肉本来の味が嬉しい。


焼き野菜もたっぷり。


皮付きのニンニクを追加でもらい、ほっくりと焼いて食べる。


これが肉とマッチして、美味い。
ワインは素敵な恋の道しるべ-201007091355000.jpg
ご飯とお味噌汁には、おからと、何種類かの香の物が付く。


あか牛は、確かに美味い。


焼き野菜も香の物も豆腐も、本来の懐かしい味を持っている。


そして、赤ワインはこの二種類だけの品揃えだが、選択の趣味が良い。


阿蘇で出会った、素敵なお店のお話でした。