大分の『然』で、素敵なワインに出会った。
フランスの自然派ワインを代表する若き造り手の一人、フィリップ・パカレのワインに出会ったのだ。
フィリップ・パカレと言えば、自然派の祖、ジュール・ショヴェの最後の愛弟子。
6年間寝食を共にし、その哲学を学んだと言う。
自然派ボジョレーの第一人者マルセル・ラビエールの甥であり、自然派の巨匠プリューレ・ロックの醸造長を10年間務めたことでも有名。
さらに、ロマネ・コンティからの醸造長の誘いを断り、自らのドメーヌを立ち上げている。
飲んだワインは、シャンボ-ル・ミュジニー、2006年。
自然派ワインにしては美味い、といった表現が以前は聞かれたが、フィリップ・パカレのワインは、自然派かどうかに関係なく、とにかく素晴らしい。
ピノ・ノワールの美しく淡いルビー色、そして複雑な香り。
最初の一口は少し薄く感じるが、じわじわとぶどうの凝縮感が出てきて、豊饒な大地の旨みが口中に広がる。
ぶどうの樹齢は50年を超えると聞くと、しっかりとしたミネラル感の理由がわかる。
フィリップ・パカレのワインは人気先行ではないかと思っていたが、こんな素敵なワインに出会うとその実力を実感させられる。
フィリップ・パカレとの、素敵な出会いの夜でした。
