そう言えば、ずっと以前に懇意のイタリアン・レストランで分けてもらった、ロエロ・アルネイスがあったはずだ。
セラーから取り出したワインは、ピエモンテ州の、ブルーノ・ジャコーザ、ロエロ・アルネイス、2007年。
ブルーノ・ジャコーザと言えば、アンジェロ・ガイアと並び称される、バローロ、バルバレスコの名匠。
良い年にだけ製造されるリゼルヴァは、赤ラベルと呼ばれ、ファン垂涎の希少ワインである。
そのブルーノ・ジャコーザが造り出す、素晴らしい白ワインがこのロエロ・アルネイスなのだ。
アルネイスは、ピエモンテ州の古い地ぶどう。
栽培と醸造が難しく、ほとんど忘れ去られていたのを、ブルーノ・ジャコーザが苦労の末、素晴らしいワインの醸造に成功したものである。
イタリアでは、このワインを置いていることは、良いレストランの証と言われているのだ。
今では多くの生産者がアルネイスのワインを生産しているが、私はアルネイスを飲む時は、ロエロ地区でブルーノ・ジャコーザが造り出すこのワインを、可能な限り選んでいる。
コルクも綺麗。
色合いは濃い目だが、この写真はさすがに濃く写り過ぎている。
味はキレの良い辛口。
その中に、しっかりとしたぶどうの果実味とミネラル感を持ち、口の中で温まると心地よいフレッシュな花の香りが駆け抜ける。
ブルーノ・ジャコーザのロエロ・アルネイス、私の大好きな一本です。