今日も暑かった。
でも、暑い時に、暑い暑いと言っていても仕方がない。
そこで今夜は、暑さを吹き飛ばし、食欲を掻き立てる料理を友人たちと食べに行くことにした。
場所は、有楽町の『コカ・レストラン』。
バンコクの本店にも何度か食べに行ったことがある、お気に入りの店である。
まずは、白ワインで乾杯。
バロン・フィリップ・ド・ロートシルトの、ソーヴィニヨン・ブラン、2008年。
あのバロン・フィリップが、南仏ラングドックで造るリーズナブルなバラエタル・シリーズの一つ。
軽快な飲み口の中にも、ぶどうの特徴を活かした花の香りとミネラル感を持つ、良心的なワインである。
バンコクではテラス席で食べていると、あっという間に湿気で柔らかくなってしまう。
エアコンの効いたここでは、パリパリと美味い。
前菜は、川海老の唐揚げ。
この辛いチリソースが食欲をそそる。
イタリア、ウンブリア州の、カンポグランデ・オルヴィエート・クラッシコ、2008年。
トスカーナ州を代表する醸造家、アンティノリ家の製品。
ぶどうは、ブロカニコが主体で、グレケット、ヴェルデッロといった聞き慣れない品種が使われている。
味わいは爽やかな辛口。
これが、タイスキに良く合うのです。
帆立、ワタリガニ、イカ、白身魚、各種のミンチボールが次々と入れられる。
第二陣にも、鶏肉、海老、ワンタン、そして各種ミンチボールが控えている。
豆腐に春雨、そして野菜ももちろん多彩だ。
たっぷりのキクラゲが嬉しい。
思わず食べるペースも、飲むペースも早くなる。
そこで三本目のワインは赤に切り替え。
ボルゲーゼ、キアンティ・クラッシコ、2006年。
どのような造り手の製品なのかは知らないが、サンジョヴェーゼの香りとコクが気持ちの良い一本。
野菜を食べてしまうと、米で造ったタイ風の麺が入れられる。
う~ん、もうお腹いっぱいで動けない。
大好きなタイスキと、リーズナブルなワイン。
これだから『コカ・レストラン』は最高なのです。