ミラノの夜、4 | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

いよいよミラノ最終日。


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今夜はちょっと北に足を伸ばし、魚介類の美味しい店に行くことにした。


お店の名前は、『チンクエ・テッレ』


早速ワイン・リストをチェックし、今夜のワインを選ぶ。


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白は、お店と同名のワイン、チンクエ・テッレ、2009年。


リグーリア州のワインである。


チンクエ・テッレとは、リグーリア州の海沿いの5つの村のこと。


有名な観光地だが、海に山がせり出した地形は、ぶどう栽培には過酷な場所である。


しかし、このワインはすっきりとした辛口の白で、魚介料理には良く合う。


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最初の前菜は、シラスの釜ゆで。


ほのかな塩味のシンプルな料理だが、これが絶品。
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そして、温野菜の盛り合わせ。


これも味付けはシンプルで、野菜の旨味が良く出ている。

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そして今夜の赤は、ブルーノ・ロッカのバルバレスコ・ラバヤ、1998年。


こんな素晴らしいワインが、普通のレストランのセラーに眠っているなんて、やはりミラノは最高!



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コルクも良い状態。
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1998年ということで、お店のオーナーはデキャンタージュを勧めてくれた。


結構、澱が多いのだ。


深く、強く、複雑なニュアンスを持つ、至福のワイン。


アルコールは14.5度。


店のオーナーが、強いのでゆっくり飲むようにわざわざ注意をしてくれる。




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パスタもシンプルな、カラスミのスパゲッティ。


これがまた美味い。
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そして、スカンピの炭火焼。


結局、4回のディナーで三度もスカンピを食べてしまった。


新鮮なスカンピに、さっと火を通しただけなので、身はとてもジューーで、旨味が凝縮されている。






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今夜は赤が強いので、仔牛のタリアータを注文する。


ミラノの夜を締めくくるに相応しい、素晴らしいワインと料理。


やはりミラノは、大好きな街です。