いよいよミラノ最終日。
今夜はちょっと北に足を伸ばし、魚介類の美味しい店に行くことにした。
お店の名前は、『チンクエ・テッレ』
早速ワイン・リストをチェックし、今夜のワインを選ぶ。
リグーリア州のワインである。
チンクエ・テッレとは、リグーリア州の海沿いの5つの村のこと。
有名な観光地だが、海に山がせり出した地形は、ぶどう栽培には過酷な場所である。
しかし、このワインはすっきりとした辛口の白で、魚介料理には良く合う。
最初の前菜は、シラスの釜ゆで。
ほのかな塩味のシンプルな料理だが、これが絶品。
そして、温野菜の盛り合わせ。
これも味付けはシンプルで、野菜の旨味が良く出ている。
そして今夜の赤は、ブルーノ・ロッカのバルバレスコ・ラバヤ、1998年。
こんな素晴らしいワインが、普通のレストランのセラーに眠っているなんて、やはりミラノは最高!
1998年ということで、お店のオーナーはデキャンタージュを勧めてくれた。
結構、澱が多いのだ。
深く、強く、複雑なニュアンスを持つ、至福のワイン。
アルコールは14.5度。
店のオーナーが、強いのでゆっくり飲むようにわざわざ注意をしてくれる。
パスタもシンプルな、カラスミのスパゲッティ。
結局、4回のディナーで三度もスカンピを食べてしまった。
新鮮なスカンピに、さっと火を通しただけなので、身はとてもジューーで、旨味が凝縮されている。
ミラノの夜を締めくくるに相応しい、素晴らしいワインと料理。
やはりミラノは、大好きな街です。