今夜はちょっと頑張って、有名な高級リストランテに行く。
プッブリチ公園を見下ろすビルの4階にあるこの店では、テラス席で食事をするのが王道。
『テラッツァ、ヴィスコンティ』は、エレガントでハイ・センス。
ワインも、なかなかの物が揃っている。
最初の白は、アンジェロ・ガイアのランゲ・シャルドネ、ガイア&レイ、2006年。
ガイアは長女の名前、レイは祖母の姓。
ピエモンテでも熟成型のシャルドネを作れることを世に示した、ガイアの傑作。
酸とミネラルのバランスが素晴らしく、濃厚。
樽香が程良く、余韻が長い。
やはりガイアは凄い。
そして、こんなワインを飲めるミラノは素晴らしい。
アミューズは、タルタルとメロン。
見た目も、とてもチャーミング。
最初の前菜は、蛸のチョコレートソース。
新鮮な蛸と、空豆やオリーブの組合せが面白い。
そして定版メニュー、プロシュート。
ここでは、生ハムとメロンが、こんな盛りつけになる。
丸いのが、メロンのゼリー。
ここで、赤ワインに切り替え。
フラテッリ・セリオ&バティスタ・ボロゴーニョのバローロ・カンノビ・リゼルヴァ、2003年。
通しナンバー、4569が付いている。
非常にタンニンが強く、まだまだ熟成課程にある。
日本では見たことのない造り手だが、こんな素敵なワインに出会えて幸せ。
パスタは、ポモドールとオリーブのスパゲッティーニ。
アルデンテの加減が最高に良い。
メインは、ミラノの定番、カツレツ。
こんな美味いカツレツは初めて。
すると、もう充分に飲み過ぎていたが、支配人から店のサービスとして、デザート・ワインが届けられた。
サン・ミカエル-エッパンの、サンクト・ヴァレンティン、コムテッス、2006年。
素晴らしい料理とワイン、そして支配人の粋な対応に、心まで和んでしまった夜となりました。