インドでのワインと言えば、スーラと言う答えが返ってくる。
確かにスーラは品質も高く、なかなか良いワインである。
しかし、インドにもワイナリーが次々と設立されており、北部や中央部の高原でワインが生産されている。
友人の友人宅で、アイラ・モルトのラフロイグ、クウォーター・カスクをさんざん飲んだ後、レストランに繰り出す。
まずはインド・ビールのキングフィッシャー。
カワセミという名前のビールは、非常に美味いラガーであり、私のお気に入りのひとつ。
キングフィッシャーは今では航空会社も保有している。
川面にダイヴするカワセミという名前は、果たして航空会社の名前として適当なのかとも思うが、こちらでは誰も気にしていないようだ。
ビールのお供は、インドせんべい。
これだけで、ビールには十分。
続いてベビー・シュガー・コーンのフライ。
ベジタリアンの多いインドでは、食前のおつまみの定番メニュー。
ここでワインに切り替える。
まずは、スーラのシュナン・ブラン、2009年。
ぶどうの果実味の強いワインだが、少々甘味が強いので、キリリと冷やして味わう。
白ワインのお供は、海老のフライ。
見た目は悪いが、衣の中には身が詰まっていて、チリ・ソースを付けて食べると結構美味い。
肉はジューシ-で柔らかく、美味がギュッと詰まっている。
ここで、赤ワインに切り替える。
この界隈でこのワインを置いているのはここしか無いので、この店を選んだ。
サトリ、メルロー、NV。
西ベンガル州、ムンバイ(旧、ボンベイ)の近くで生産されているワインだ。
その名のとおり、日本の禅から名前をもらったと説明書きに書かれている。
でも、エチケットは何故か馬に跨る人物の絵。
なんともミスマッチなエチケットだが、味はなかなか良い。
温度が高すぎたので、ワイン・クーラーを持ってきてもらい、冷やして味わう。
チキンのカレーは辛口だが、赤ワインに良く合う。
バター・ナンに付けて食べると、一層美味さが引き立つ。
〆はフライド・ヌードル。
たっぷりの炒め野菜が、健康維持の決め手。
でも、こんなに食べ過ぎてしまっては、元も子もない。
食べ過ぎを反省しながらも、インド・ワインとインド料理の、素敵な夜でした。