今夜は久しぶりに鮨を食べたくなった。
と言っても、私も彼女も、やはりワインは飲みたい。
そこで、ワインを楽しめる六本木の鮨レストラン、『琴』に行くことにした。
まずは、モエ・エ・シャンドンで乾杯。
寒い冬でも、冷えたシャンパーニュは最高に美味い。
お通しは、春の装い。
青菜のおひたしと生湯葉が、空いたお腹に染みわたる。
ヒモのコリコリとした食感が好きだ。
ここで赤を抜栓してもらう。
今夜の赤は、カリフォルニアのニュートン、アンフィルタード・カベルネ・ソーヴィニヨン、2005年。
ナパ・ヴァレー、スプリング・マウンテンの偉大なワイン。
さすがニュートンだけあって、深く、強く、そして洗練された素晴らしいカベルネである。
初物のソラマメ。
皮ごと食べてしまう。
菜の花のからし和え。
筍の木の目炊き。
箸休めに、サメの軟骨の梅肉和え。
今日は駿河湾産の良い真鯛が入荷したとのことで、兜焼きに.。
1.6Kgの鯛で、ちょうど美味い大きさなのだそうだ。
私の皿の兜は左向き。
彼女の皿の兜は右向き。
大根の皮の漬物。
店の自家製だが、ハリハリ漬けのようで美味い。
これは鯛の中の鯛。
胸鰭の中にある、長さ数センチの骨。
本当に魚に見える。
目の前に綺麗に並べられたネタが、食欲を誘う。
鮪のヅケ。
さより。
カニ。
真鯛の皮。
イカのみみ。
トリ貝。
赤貝。
ぼたん海老。
真鯛。
仕上げは、お味噌汁。
ボタン海老の風味が美味い。
ここまで食べればお腹はもう一杯。
ニュートンのカベルネと、鮨の出会い。
一見合いそうもない組み合わせだが、実はとても素晴らしいハーモニーを奏でてくれる。
彼女と共に過ごす六本木。
今夜も幸せな夜となりました。