今夜は名古屋で友人たちと、八人での会食。
今夜のお店は名古屋ルーセントタワーにあるイタリアン、『オステリア・ラウラ』。
お店の開店三周年を記念し、料理もワインもお得に提供ということで、いざ出陣。
レストラン階はおしゃれで、男八人で行くのは気が引ける。
まずはスプマンテ、チンザノのピノ・シャルドネで乾杯。
イタリア北部、ピエモンテ州のアスティ村で造られる、ピノ・ビアンコとシャルドネを原料とする爽快な辛口スパークリング・ワインである。
冷えたスプマンテの、のど越しがたまらない。
外は寒風が吹いているが、ルーセントタワーには名古屋駅から地下通路で歩いて行ける。
暖かい室内で飲む最初のスプマンテは、やはり最高。
料理は三周年記念コースを頼んでいるので、黙っていても次々とテーブルに運ばれる。
ブリのカルパッチョは、この時期でこそ味わえる一品。
早くもここで、白ワインに切り替える。
ボッラのソアヴェ・クラッシコ、2008年。
ボッラはソアヴェを世界に知らしめた名門ワイナリー。
ヴェネト州を代表する、辛口白ワインで、ぶどうはガルガネガである。
男八人でも話は盛り上がる。
久しぶりの再会に、最近の仕事の状況、そして独身者は恋愛事情につき熱く語り、ワインを飲むピッチもどんどん速くなる。
二皿目はアサリのワイン蒸し。
ここで、ワインを赤に切り替える。
白はボッラのソアーヴェを飲んだので、赤もヴェネト州のワイン、ボッラ、ヴァルポリチェッラ・クラッシコ、2008年を選ぶ。
「ヴェローナの王子」と呼ばれる、若々しい軽快な赤ワインである。
(2010年1月26日「ヴェネツィアのワイン」参照)
次の皿は、ツナと温泉卵のサラダ。
それにしても、この店に男だけで来る客は居ないようだ。
店の奥の個室に入って良かった。
そうでないと、店の素敵な雰囲気を壊してしまいそうだ。
最初のパスタは、スパゲッティ、ポモドール・ソース。
これがバルポリチェッラに良く合う。
続いて二皿目のパスタは、フェトチーネ、海老のカルボナーラ・ソース。
ここで、更にワインを強めの赤に切り替える。
既に6本が空いてしまったことになる。
予算を考えるとあまり高いワインは頼めない。
ワイン・リストにビリッロを見つけて大喜び。
テヌータ・マルシリアーナが造る、ビリッロ、2006年。
トスカーナ州、マレンマ地方のワインで、ぶどうはカベルネ・ソーヴィニヨン50%、メルロー40%、プティ・ヴェルドとシラーが10%。
これで旨くないはずがないというぶどうの配合。
適度なタンニンとしっかりとした果実味を持つ、コスト・パフォーマンスのとても良いワインである。
アルコール度数も14%ある。
今夜のメインは、牛肉のタリアータ。
ビリッロに良く合う料理に喜ぶ。
チョコレート・ケーキとヴァニラ・アイスクリームのドルチェを食べながら、楽しかった今夜の会を振り返る。
男八人の会にしては洗練されていたと自己満足に浸りながら、ワイン八本は少し飲み過ぎたと反省も。
素敵な雰囲気の『オステリア・ラウラ』、男八人の煩い客を丁重にもてなしていただき、感謝感謝の夜でした。