ブラジルから友人夫妻が来日した。
早速夕食に連れ出すことにしたが、奥様はベジタリアン。
となると、料理の選択は一挙に難しくなる。
そこで、最初の夜は豆腐料理に。
選んだ店は、長年の行きつけの老舗、『五右ヱ門』(白山)である。
二人は、江戸時代に回帰したような造りの店に大感激。
どこまでも明るく、仲の良い二人だ。
この時期の料理は、湯豆腐。
揚げだし豆腐、豆腐の味噌田楽、等々、出される料理は全て豆腐尽くし。
そしていよいよ湯豆腐。
奥様は豆腐に大満足だが、彼の方は肉が食べられないので力が出ない様子。
何と言っても、インド料理はベジタリアンに優しいのだ。
肉料理(もちろん牛肉はありません)とベジタリアン料理の両方を食べることができるので、この夫婦には最適。
しかも美しい店内と店からの眺めに、二人は思わず肩を寄せ合う。
でも、私も今夜はちゃんと彼女を同伴。
彼らが手を握り合えば、私も彼女に手を...と思ったが、食事の邪魔になると言って断られる。
でも、ペリエ・ジュエ、ベル・エポック、2000年はやはり美味い。
四人とも、プレステージ・シャンパーニュが大好きなのだ。
まずは、野菜のフリット。
肉類や動物の油脂類は一切使われていない。
根菜の温製サラダも美味しそう。
私たちは、ズワイガニとアボカドのタルタル、ミルフィーユ仕立て。
そして、激辛の手羽先。
これは、奥様用。
ここで赤ワインに切り替える。
香りも味も強いインド料理に負けないワインを選ぶ。
ブロークンウッド、シラーズ、2007年。
オーストラリアのワインの名産地、バロッサ・ヴァレーで造られる、強く、味わい深いシラーズである。
私たちには、大エビのタンドール。
そして、ラムのタンドール。
これはシラーとの相性抜群。
今夜の仕上げは、ベルヴェデールのウォッカ・マティーニ。
ベルヴェデールは、ポーランドのスーパー・プレミアム・ウォッカ。
ダンゴウスキー・ゴールド・ライ麦を100%使用し、4回蒸留によるクリアーで上品な味わいを実現した至極のウォッカである。
彼女も得意の英語を思う存分話せて満足そう。
『ニルヴァーナ』のベジタリアン・フードのお陰で、素敵な夜となりました。