先日、日本橋高島屋で買い物をしていたときのことです。
海外に赴任している友人への手土産に、西利のお漬物を買っていました。
何気なく右手のワイン・コーナーを見て驚きました。
通路にできた特設コーナーに、何と”幻”が並んでいるではないですか!
近づいて見てみると、マボロシの他にも、ナカイ、ベントンレーン、ダリオッシュ、ジラソーレ等が所狭しと並べられています。
いずれも私の好きなワインばかりでしたが、聞いてみると、驚いたことに同じ会社が輸入していました。
マボロシと言えば、日本人がカリフォルニア、ナパ・ヴァレーで造る、知る人ぞ知るスーパー・プレミアム・ワインです。
オーナーの私市友宏(まさいちともひろ)氏は、家業の酒類販売業を捨て、ワイン造りの夢に賭けた人です。
フランスにワイン修行に出発するとき、友人から「夢か幻みたいな話」と言われたことから、ワイナリーの名前をマボロシにしたとの話は有名です。
苦労の末、1999年にメルローをファースト・リリースし、今では続いてカベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワール、シャルドネを生産しています。
マボロシは素晴らしいワインですが、エチケット・コレクターにとってはやっかいなワインです。
エチケットに上質の紙を用い、しかも表面がツルツルの印刷をしているので、粘着シートが付きにくく、従ってエチケットが剥がれにくいのです。
ナカイも、カリフォルニア在住の中井章恵(なかいあきよし)氏が生産するワインです。
1980年にカリフォルニア、ソノマのロシアン・リヴァー・ヴァレーに畑を購入し、良質のシャルドネとメルローを生産しています。
以前は、これらのワインを『シュン』(六本木一丁目)や『シルヴァーナ』(銀座)で飲んでいましたが、『シュン』は閉じ、『シルヴァーナ』はイタリアンに業態を変更してしまったことは残念です。
なお、『シュン』の伝統は、『エレメンツ』(虎ノ門)に引き継がれています。
海外で日本人が造る良いワインの話をするなら、ニュージーランドのクスダ・ワインを忘れることはできませんね。
世界最高のピノ・ノワールを造りたいと、楠田浩之(くすだひろゆき)氏がマーティンボロで始めたワイナリーで、世界に認められた素晴らしいピノ・ノワールを世に送り出しています。
フランスやイタリアの造り手について語れる人は多くても、海外で活躍する日本人の造り手を知っている人は少ないですよね。
日本人が海外で造る素敵なワインの数々、こんな知識をさり気無く披露すれば、ワイン好きの彼女はもう貴方の虜ですよ。
