先月、インドで珍しいワインに出会いました。
インドは一般的には暑い国です。それでも、北部や西部の高原では朝夕は結構冷えるので、ワインの生産が可能なのです。
インドのワインと言えば、日本で知られているのは、スーラくらいでしょう。
でも、このスーラ、今では世界的に認められたワインになっているのです。
私もインドではスーラを愛飲していますが、これがなかなか美味いのです。
もちろんインドではワインがお金持ちの間でブームになっており、高級レストランにはフランスやイタリアの有名ワインが揃っています。しかし関税のため日本に較べても価格が高く、なにも日本でもっと安く飲めるワインをインドで高いお金を払って飲む必要は無いと思っています。
スーラ・ヴィンヤーズでは、白はシュナン・ブラン、ソーヴィニヨン・ブラン、ロゼではブラッシュ・ジンファンデル、赤ではジンファンデル、シラーズ、そしてスパークリングはサルタナとシュナン・ブランからブリュット・メトッド・シャンプノワーズを生産しています。
特にスパークリングは素晴らしく、欧米にも輸出され、インドのドン・ペリとも言われているそうです。
他にも何種類かのワインを試しましたが、あまり記憶に残るものはありませんでした。
ところが、先月初めて”SATORI”という名のワインを飲み、驚きました。これがなかなかイケるのです。
西ベンガル州で生産されているワインで、ぶどうはメルローです。
まるで日本語みたいなワインの名前だと思って裏ラベルの説明書きを読んでみると、”ZEN”の言葉であると書かれているではないですか!
ヨガの国、インドで出会った禅のワインでした。