再びベル・エポックについてのお話です。
ベル・エポックに因んだワインがもう一つあります。それは、サイクルズ・グラディエーターです。
グラディエーターってローマ時代の剣闘士のことですよね。私は、リドリー・スコット監督、ラッセル・クロウ主演の、2000年のアカデミー賞作品、『グラディエーター』をまず思い浮かべます。
それとも皆さんは、ポンペイの遺跡で、愛人とその子供たちを守ろうとしたグラディエーターのことを連想するでしょうか。
リドリー・スコット、ラッセル・クロウといえば、南仏プロヴァンスのワイナリーを背景に使った、『ア・グッド・イアー』という映画もあります。
ロンドンの辣腕ストック・トレーダーが伯父のワイナリーを相続したことから、人生と幸福の意味を悟り、新たな途を歩み始めるという内容です。
南仏の映像が美しい作品でした。
ここでご紹介するのは、サイクルズ・グラディエーター、即ちグラディエーターという名の自転車メーカーのことです。いえ、正確に言うと、そのポスターをエチケットに使ったワインのお話なのです。
エチケットを見て驚いたでしょう!
何故、グラディエーターのポスターが金髪の裸の妖精なのでしょうか?
ベル・エポックとは、以前のブログでも書いたとおり、1800年代後半から1914年までのヨーロッパの“美しき良き時代”のことです。
実は、この時代の代表的な発明物が自転車なのです。自転車の発明は女性に移動手段を与え、女性の社会進出と服装革命をもたらしました。
グラディエーター社は、パリに数多く生まれた自転車メーカーのひとつで、そのポスターがこのエチケットの原画なのです。
このポスターは、明るく魅力的な時代を代表するパリ・アートのひとつで、G.マシアの作品です。
ハーン・エステートがカリフォルニア/セントラル・コーストで生産するサイクルズ・グラディエーターは、ワイナリーの明るく生き生きとした性格を表すため、このエチケットを選んだようです。
サイクルズ・グラディエーターには、ぶどう別に五つの種類があり、その全てを制覇してみるのも面白いでしょう。
・ ピノ・グリージョ
・ ピノ・ノワール
・ カベルネ・ソーヴィニヨン
・ シラー
このワインは初めての人にはインパクトがあり、話題性に富んでいます。
エチケットを見て驚く素敵な彼女に、さり気無くその由来を説明してあげれば、尊敬を確実に獲得することができます。
私も実践しました。
コロニアル風の一軒家レストラン、『シンガポール・シーフード・リパブリック』(品川)で、美味いマッド・クラブのチリ・ソースを食べながら、サイクルズ・グラディエーターのエチケットに関する蘊蓄を披露したのです。
以前紹介した、六本木、ミッドタウンの『ニルヴァーナ』にも、白・赤両方のサイクルズ・グラディエーターが揃っていますよ。
Xmasの夜に、シャンパーニュ、ベル・エポックと共に彼女の心を溶かして下さい。

