「エネルギー論争の盲点」を読む
エネルギー問題は選択の問題ですから、数学の問題を解くように正解を求めることは出来ません。したがって、正解があるなどとは信じ込まない方がいいし、あまり原理主義的になってしまっては、大きく方向を間違えることになりかねません。
要は、大きな方向さえ間違えなければいいのですが、そのための議論をどう進めて行くのか。大げさなようですが、エネルギー問題についての日本の進路の決め方に関しては、日本人の議論のレベルが問われていると思います。
そういう意味を込めて、私が最近読んだ本の中でおすすめの1冊を紹介したいと思います。石井彰著「エネルギー論争の盲点~天然ガスと分散化が日本を救う」(NHK出版新書)です。この本は、各誌の書評でも取り上げられていますし、アマゾンのランキングでも、エネルギー分野で15位に入っていますので、読まれた方もいらっしゃると思います。内容は多岐にわたっていますが、太陽光発電の質的限界や原発の実質コストについては多くの本でも言及していますので、それら以外で印象に残ったことを紹介します。
(1)日本で最終的に消費される総エネルギーの中で、電力という形で消費されるのは約25%。したがって、原発を止めるとか止めないという話は、全体の25%の言わばコップの中の争いに過ぎない。
(2)一方、一次エネルギー総供給量(石油や石炭を燃やして得られるもの)の中で発電に投入される割合は45%。したがって、一次エネルギーの45%を投入したにもかかわらず、結果としては25%しか消費されない。つまり、電気を使う時のロスよりも、電気を作る時のロスの方が断然大きい。
(3)今後、効率、環境、資源、コスト等の面から最も優れたエネルギー源となるのは天然ガスである。天然ガスは化石燃料の中で最も環境負荷が低いにもかかわらず、原子力推進のために長らく脇に追いやられてきたという事情があるが、シェールガス革命もあり、この十数年で日本もきわめて豊富な天然ガスにアクセス出来るようになった。
(4)中央集権型の大型火力発電の中では、化石燃料が持っている熱量の多くが廃熱として環境にまったく無駄に捨てられている。この廃熱を有効利用すれば、省エネとCO2削減が同時に実現できる。そのために有効なのが、コージェネレーションと言われるエネルギー供給システムである。
(5)エネルギーの安定供給、すなわちエネルギー安全保障の要諦は、国産化をむやみに追求することではなく、地理的のみならず、顔ぶれ、方法的にも十分に調達を多様化することと、一定量の備蓄ないし予備能力の整備である。
以上、ごく簡単に要約しましたが、私にとってはかなり説得力に満ちた内容でした。ただ問題は、昨今のマスコミ報道に見られるように、エネルギー問題の論点がともすれば、原発推進か脱原発かといった二元論に陥りやすいことです。本書のような事実に基づいた冷静な議論が行われれば、コンセンサスを形成するのはそんなに難しいことではないと思うのですが、どうしても観念論的あるいは原理主義的な議論を好む性癖から逃れられない人が多いようです。この本のほかに良書がありましたら、ぜひご紹介ください。
要は、大きな方向さえ間違えなければいいのですが、そのための議論をどう進めて行くのか。大げさなようですが、エネルギー問題についての日本の進路の決め方に関しては、日本人の議論のレベルが問われていると思います。
そういう意味を込めて、私が最近読んだ本の中でおすすめの1冊を紹介したいと思います。石井彰著「エネルギー論争の盲点~天然ガスと分散化が日本を救う」(NHK出版新書)です。この本は、各誌の書評でも取り上げられていますし、アマゾンのランキングでも、エネルギー分野で15位に入っていますので、読まれた方もいらっしゃると思います。内容は多岐にわたっていますが、太陽光発電の質的限界や原発の実質コストについては多くの本でも言及していますので、それら以外で印象に残ったことを紹介します。
(1)日本で最終的に消費される総エネルギーの中で、電力という形で消費されるのは約25%。したがって、原発を止めるとか止めないという話は、全体の25%の言わばコップの中の争いに過ぎない。
(2)一方、一次エネルギー総供給量(石油や石炭を燃やして得られるもの)の中で発電に投入される割合は45%。したがって、一次エネルギーの45%を投入したにもかかわらず、結果としては25%しか消費されない。つまり、電気を使う時のロスよりも、電気を作る時のロスの方が断然大きい。
(3)今後、効率、環境、資源、コスト等の面から最も優れたエネルギー源となるのは天然ガスである。天然ガスは化石燃料の中で最も環境負荷が低いにもかかわらず、原子力推進のために長らく脇に追いやられてきたという事情があるが、シェールガス革命もあり、この十数年で日本もきわめて豊富な天然ガスにアクセス出来るようになった。
(4)中央集権型の大型火力発電の中では、化石燃料が持っている熱量の多くが廃熱として環境にまったく無駄に捨てられている。この廃熱を有効利用すれば、省エネとCO2削減が同時に実現できる。そのために有効なのが、コージェネレーションと言われるエネルギー供給システムである。
(5)エネルギーの安定供給、すなわちエネルギー安全保障の要諦は、国産化をむやみに追求することではなく、地理的のみならず、顔ぶれ、方法的にも十分に調達を多様化することと、一定量の備蓄ないし予備能力の整備である。
以上、ごく簡単に要約しましたが、私にとってはかなり説得力に満ちた内容でした。ただ問題は、昨今のマスコミ報道に見られるように、エネルギー問題の論点がともすれば、原発推進か脱原発かといった二元論に陥りやすいことです。本書のような事実に基づいた冷静な議論が行われれば、コンセンサスを形成するのはそんなに難しいことではないと思うのですが、どうしても観念論的あるいは原理主義的な議論を好む性癖から逃れられない人が多いようです。この本のほかに良書がありましたら、ぜひご紹介ください。
四万十川に沿って駆け抜け、太平洋へ
8月16、17の2日間、高知県西南部へ小旅行をしました。当初は、松山自動車道を西予インターで降り、宇和島から愛南町経由の海岸ルートを考えていましたが、西予インターを降りようとするところでナビが左折を推奨、初めての道でしたが、松山を出たのが午後1時過ぎだったため、時間をかなり節約できそうなこのルートを選びました。
三間、鬼北、江川崎を通過するルートは距離的には確かに最短ルートで、しかも三間を中心に、一面に黄金色の稲穂が垂れる光景は、これぞ日本の農村といった趣で、なかなかのビュティフルルートでした。多少山道もありますが、女性でもそんなに気にはならないでしょう。ただ、高知県に入り四万十川に沿って下るルートは、車が離合できずに互いにバックし合うような箇所が少なからずあり、これが最大の難点です。その四万十川沿いで一時停車して撮った写真がこれです。左の写真の手前に架かっているのが岩間沈下橋、右はその河原で開かれていたカヌー教室の一こまです。

今宵の泊まり「四万十の宿」に到着したのが午後5時頃。まだまだ日は高く、まずは一風呂浴びてそれから夕餉です。当然のことながら生ビールをグビグビ、そして鰹のたたき、もちろん四万十の鮎もおいしくいただき、大満足。その後、かみさんと周辺をちょっと散策しながら撮ったのが下の写真です。なかなかいい雰囲気のお宿でした。

翌日は、多少プライベートな用事も済ませて海岸ルートで帰りましたが、途中道の駅宿毛でびっくりしたのが下の小動物です。何だと思いますか?「タコクラゲ」という名のれっきとしたクラゲです。観賞用に売っていましたが、水槽で飼ってみると何やら癒されそうな気がしないでもありません。因に、私は買いませんでした。一泊二日の短い旅行でしたが、いい旅でした。合掌。

三間、鬼北、江川崎を通過するルートは距離的には確かに最短ルートで、しかも三間を中心に、一面に黄金色の稲穂が垂れる光景は、これぞ日本の農村といった趣で、なかなかのビュティフルルートでした。多少山道もありますが、女性でもそんなに気にはならないでしょう。ただ、高知県に入り四万十川に沿って下るルートは、車が離合できずに互いにバックし合うような箇所が少なからずあり、これが最大の難点です。その四万十川沿いで一時停車して撮った写真がこれです。左の写真の手前に架かっているのが岩間沈下橋、右はその河原で開かれていたカヌー教室の一こまです。

今宵の泊まり「四万十の宿」に到着したのが午後5時頃。まだまだ日は高く、まずは一風呂浴びてそれから夕餉です。当然のことながら生ビールをグビグビ、そして鰹のたたき、もちろん四万十の鮎もおいしくいただき、大満足。その後、かみさんと周辺をちょっと散策しながら撮ったのが下の写真です。なかなかいい雰囲気のお宿でした。

翌日は、多少プライベートな用事も済ませて海岸ルートで帰りましたが、途中道の駅宿毛でびっくりしたのが下の小動物です。何だと思いますか?「タコクラゲ」という名のれっきとしたクラゲです。観賞用に売っていましたが、水槽で飼ってみると何やら癒されそうな気がしないでもありません。因に、私は買いませんでした。一泊二日の短い旅行でしたが、いい旅でした。合掌。

四国の山奥で蕎麦を食す
今日から水曜日まで夏季休暇です。愛車を駆って一路西条へ。しかし、今回の目的は西条の山奥、寒風山トンネルを抜けて高知県「いの町」に入ったところにある蕎麦の名店「手打ちそば時屋」が目当てです。どれだけの方がご存知か分かりませんが、私は8年前に西条支店長をしていたこともあり、以前はよく行っておりました。知る人ぞ知る名店です。8年の月日を経て、果たして今もやっているかなと多少不安でしたが、その心配も何のその、あんな山奥にもかかわらずお客さんで一杯でした。

さて、時屋の外の縁台で蕎麦を食していたとき、目の前に現れたのが下の写真のカミキリムシ。思わず近づいてシャッターを切りました。もう一枚の写真は、時屋のすぐ足元に広がる渓流です。蕎麦を喰うならズバリのシチュエーションではないでしょうか。是非一度お訪ねあれ。

もうひとつ大事なことを忘れていました。時屋さんの近くに木の香温泉があります。外観は大したことないのですが、風呂場の中は「木の香」という名前のとおり、なかなかの風情です。下の写真は露天風呂ですが、その目の前に広がる緑、緑、そして緑はもう言うことなし。敢えて付け加えると、あまり込んでないのもいいところ。これだけは教えたくなかったのですが。
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さて、時屋の外の縁台で蕎麦を食していたとき、目の前に現れたのが下の写真のカミキリムシ。思わず近づいてシャッターを切りました。もう一枚の写真は、時屋のすぐ足元に広がる渓流です。蕎麦を喰うならズバリのシチュエーションではないでしょうか。是非一度お訪ねあれ。

もうひとつ大事なことを忘れていました。時屋さんの近くに木の香温泉があります。外観は大したことないのですが、風呂場の中は「木の香」という名前のとおり、なかなかの風情です。下の写真は露天風呂ですが、その目の前に広がる緑、緑、そして緑はもう言うことなし。敢えて付け加えると、あまり込んでないのもいいところ。これだけは教えたくなかったのですが。
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