ひとでなしと言われるかもと、これを書こうかどうか悩んだのですけど、やっぱり書く。
先日、階下のご婦人にお裾分けを持って行きました。
階下のご婦人は91歳。
うちの母と同い年です。
初めてお会いしたのはこのマンションに入居前の1年半前。
とても上品で身なりもピシッとしていてらして、78歳ぐらいかなと思っていました。
ちょうど1年ほど前、突然ピンポンされ、エアコンの簡単な修理をお手伝いしたときもハツラツとお元気そうでした。
その後アメリカに住む娘さんに連絡先をいただいたりしました。
階下のご婦人は私と顔を合わせると 寂しくてたまらないから週に1、2度お茶を飲みに来てくださいな とおっしゃっていました。
私はご婦人が母と同い年でもあるし、母をほぼほぼ放置していることもあって、ご婦人のことがなんだか気がかりで。
というようなことを実家の母に話し、どのように付き合っていけばいいだろうかと相談したことがあります。
母の答えは 関わり合いにならない方がいい でした。
ロックオンされて頼られたら責任持てるの、てなことでしょう。
その後私の留守中にみかんのお裾分けを持ってこられたことがありました。
シャミおが受け取ってお礼を言ったらしい。
私は母に関わるなと言われた後、ご婦人の家を訪問したらたとえば「お金を取られた」なんて事態になるのも面倒だなという気持ちが勝ってしまい、ご夫人を訪ねることはしていませんでした。
でもずっと気になってる。
今回食べ切れない量の頂き物があり、思い切って階下のご婦人のところに持っていくことにしたのです。
ピンポンしたらご婦人は出てきてくださったのですが、私の顔を見て どちら様? と。
う と思いました。
思いましたが。
上の階に住むbrookです と名乗りお裾分けをお渡ししているうちに思い出してくださったようなのですが、ご主人様にエレベーターでお会いしたとき、あなたは家が狭いから出て行ったとおっしゃっていた と言われるのです。
これはヤバイかもしれない。
ご婦人の姿を見てみると、髪はボサボサで服もあれは冬物だと思う。
室内はエアコンをガンガンに効かせて、首周りに氷水を当てていらっしゃいました。
1年前の上品でおしゃれなご婦人ととても同一人物とは思えない外見です。
これは早めに引き上げなければと焦るのですが、同じ話を何度もされてなかなか解放していただけません。
逃げるように自宅に戻り、これはヤバイ、やばいぞなどと考えを巡らせていると、ピンポーンとドアチャイムがなった。
インターコムにはご婦人と宅配業者の姿が映っていました。
急いで玄関に行くと あなたの部屋番号が分からなくてこの方(宅配業者)に助ていただいたの とご婦人。
ご婦人の部屋はウチの真下です。
たとえばご婦人の家が7階の12号室だとすれば部屋番号は712となっており、うちは8階なので部屋番号は812です。
それを二重ドア前のインターコムに打ち込むだけなんですが、ご婦人は1年前にできていたことがすっかりできなくなってしまっているのです。
ご婦人の用事は、冷蔵庫に一つだけ残っていた桃のゼリーを、お返しとして私に手渡すことでした。
その気持ちはうれしかったけれども。
桃のゼリーもいただいたけれども。
私はこの一連の出来事を娘さんにお伝えするべきなのか。
(もし何か気づいたことがあれば教えて欲しいと言われています)
いやいや、ご婦人ともほとんど交流もないのにいきなり オタクのお母様はボケてまっせ などと報告していいものなのか。
いろんなことを考えてしまい、まだ何もできずにいます。
来週実家に帰るので、もう一度母に相談してみようか。
ご婦人と同い年の母の頭が現在しっかりしているのがどれほどラッキーなことか。
そして母とていつご婦人のようになってしまうかもしれない。
深くふかーく考えさせられたし、どんなに考えても出口がないです。
なんだかその日は眠れませんでした。


