友人にお誘いいただき、目黒川で満開の桜を見ました。



桜の季節に日本にいるのは、父の葬儀のとき以来です。

桜を見ると、その日のことを思い出しますね。


さて。

亀の歩みのキッチンリノべはまだはっきりとした日程が決まっていません。

管理組合から返事がないためです。


それに先立ってお隣さんからプチ苦情のようなものがありました。


うちの新居は不動産会社がフルリノベして売り出した物件です。

去年工事したのにまた工事かい! という苦情が、うちのキッチンを担当する会社に入ったようなのです。


フルリノベの際お隣の壁紙にクラックが入っており、その修理がまだなされていないと、不動産会社におかんむりなのです。


それをウチらに言われても……


という気持ちでもあるのですが、一度挨拶しといたほうがいいと思い、粗品を持ってお隣を訪ねました。


顔を見せて対峙すれば、そんなにややこしい話にはならないものです。

一般的な常識のある人でした。

ちょっと心配してたけど大丈夫でした。

お隣にしたって、私らがどんな奴らか心配だったでしょう。


ついでに階下のお宅にも挨拶しておくことにしました。

階下の住人には一度お会いしたことがあります。



アポなしでピンポンしたのですが、出てきた推定78歳さんはフリルのブラウスにレモンイエローのカーディガンをお召しになっていた。

玄関にもお花が飾られていて素敵です。

少しお話ししたのですが、推定78歳さんは実は90歳だとおっしゃる!

ええーーーーーーーっ と大きな声を出してのけぞってしまいましたよ。


シャミおが 私たちは長い間アメリカで暮らしていて帰国したものですから日本の常識を知らなくてご迷惑をおかけするかもしれませんが、何かあったら遠慮なくおっしゃってください と言うと


私の娘も同じフロアの部屋に住んでいたのですけど、そこを売って、私を置き去りにして、アメリカに行ってしまいましたの…… なんておっしゃる。

そして あなたたちが越してきてくださって本当に心丈夫です。え? まだお引越しされてないの? ひと月も先なの? そんなに先なの? なんておっしゃる。


シャミおも私も、自分の母親をふるさとに置き去りにしております。

自分の母親の代わりに、歳の頃も同じこのお婆様の面倒を見ることになるのかしら……  などと思いましたね。


それにしてもフリルのブラウスにレモンイエローのカーディガンには参りました。

ワシなんか一年中フーディーにパッチです。

心改めた方がいいんかな とシャミおに言うと もちろんそうやな と。


シャミおに言われるとハラ立つわー。