乗鞍スカイライン 魔王岳山頂2764mから の続き。

 

 

 

標高2702メートルの乗鞍岳・畳平から標高差約1500メートルのダウンヒルをスタートした。

 

[乗鞍岳ダウンヒル走行データ]

距離 21.4km
最大標高差 1482m
平均斜度 全体-6.9% 上り3.2% 下り7.4%
獲得標高 上り16m 下り1482m

 

天空の道をブロンプトンで行く。

 

感動する光景が次から次へと現れる。

 

森林限界を越えているのでハイマツのような低木しかない。

 

左に穂高連峰(H)だ。

 

 

高山帯から亜高山帯へ降りてきた。標高2300メートルあたりで、ようやく樹林帯となってきた。

 

標高2032メートル。中央が笠ヶ岳(2898メートル、K)、右が槍ヶ岳(3180メートル、Y)だ。

 

平湯峠に着いた。乗鞍スカイラインはここまで。

 

ここから平湯へ向けてワインディングロードを一気にダウンヒルだ。

 

ところで乗鞍スカイラインがこのような秘境の地に建設された理由をご存じだろうか。

乗鞍スカイラインは、戦前、陸軍が航空エンジンの高地実験施設を空気の薄い乗鞍岳畳平に建設するための軍用道路として計画された。1942年(昭和17年)幅員3.6m、総延長約15kmで完成した。B29に対抗して大気の希薄な高高度を飛行することを可能にする過給機(ターボチャージャー)付エンジンの開発も目的の一つであった。

 

戦後しばらくして、この旧軍用道路をベースとして拡幅改良工事を実施、1973年に『乗鞍スカイライン』が開通、その後長野側からの接続も完成した。但し、現在、高山の自然保護の観点から、自家用車の通行は禁止されている。通行できるのはタクシー、バスなどの許可車輌と自転車のみだ。尚、毎年、自転車野郎たちに人気の『乗鞍ヒルクライム』大会が開催される。屈強なロードバイクのオニイサン・オネエサンとともにあなたもブロンプトンで参加してみてはどうだろうか。

 

「ブロンプトンで平湯温泉平湯の湯」 へ続く)

 

 

 

関連記事:

 

 

【ブロンプトンエッセイ】