繰り返しの力
● 繰り返しの力
皆さんは、子供が言葉を覚える過程をご存知でしょうか。
教えた記憶のない言葉を突然話し始める。そんな経験を持っておられる親御さんはご存知だと思いますが、子供は親が呆れるほど反復作業を行います。
例えばアニメのDVD。何度も何度も繰り返し繰り返し観ています。大人なら一度観ればそれで終わりでも、子供は違います。何度も何度も、来る日も来る日も・・・。そして突然、そのアニメの台詞を口に出すのです。これは親が教えていない言葉です。でも、子供はほぼ完璧に台詞をコピーして口に出します。
この話、大人の語学学習にはまったく関係ない事だと思いますか?
自分が良く話す話題をひとつピックアップしてください。それを日本語の会話形式で書いた後、英語に訳して音読をしてみてください。
あるいは最近使った英語で、会話中に表現に詰まったことなどを思い出して、同じ事をしてみてください。次に同じ話題になったときには、もう詰まらないですよ。
基本的に、会話とは自分の知っていること、好きなことを話すものです。つまりそれっきりの会話になる可能性は低いのです。自分の知識や好きな話題は必ず近い将来話す機会に巡り合います。だって、自分がそうなるように話題を振るんですから。
ですから、得意な話題は誰にでも話す可能性があるのです。日本語でも同じですよね。気が付いたらまた同じ話題だった。よくある話です。相手が違っても、トピックが同じならほとんど内容は変わりません。
だったら予習しない手はないですよね?初めての会話では詰まっても、その次には詰まらないように話すことはできるという事です。
どちらにしても母国語でさえ、知らない事は絶対に話せませんし、相手が何を話しているのかも理解出来ません。
日常会話が出来ても、病院で医師が説明している内容がさっぱり分からないのと同じ事で、知らないことは話せないし、理解も出来ない。
そんな話を友人や知人とするはずがないですよね。
だから繰り返しの力を侮ってはいけないのです。
そしてそうやって組み立てられる会話を増やして行く事で、知識が広がってゆき、様々な会話をすることが出来るのです。
一国主義は? 後編
● 一国主義は? 後編
先ほど、電車の中でフィリピン人と中国人が会話をしていました。
日本国内に居るとあまりなじみがないですが、お世辞にも上手い発音やアクセントとは言えません。大雑把に分けると、デタラメな部類に入るレベルです。
同じアパートに北欧系の白人女性が住んでいます。
見事な巻き舌の「R」を発音します。
ちなみに今住んでいるアパートの管理人はロシア人です。
彼の英語も・・・。(汗)
そして、職場の中国人の話す英語は・・・(涙)
でも、ちゃんと会話が成り立っているのです。
でも、これこそが現代の生きた英語であり、大部分の人がそのような環境の中で、仕事をしていると思って間違いありません。
ネイティブ・スピーカーしかいない職場環境というのは、このグローバルな時代にはありえません。
仮に存在したとしても、そこに自分が入社できる確率と多国籍社員の会社に入社できる確率とどちらが高いと思いますか?
そりゃあ、ド田舎に行けば、いっぱいあると思いますが、でもみなさん、他人が聞いてカッコ良いと思われる、あるいは、「どこそれ?」って言われないような、街で働きたいんですよね?どっちかって言うと・・・。ニューヨークとか、ロスとか・・・。
でしたら、ブロークンに慣れた方が良いですよ。
知名度のある都会なんて、そんな人たちばっかりですから。
そしてついでに言うと、そのような社会では、「発音が悪い」と言って相手にしてくれない事はありえません。そんな事をいちいち突っ込んでいたら、仕事が進みません。
会話が成り立ちさえすれば良いという程度にしか考えてないし、誰も外国人にネイティブ並みの英語力なんて期待していませんから、どうぞ皆さん目標を低く持ってがんばってください!!
私たちが外国人に対して完全な日本語を求めないのと同じです。
もっとも、その「完全な日本語」というモノが何か分かりませんが・・・。
クイーンズ英語だけとかアメリカ英語だけ、なんて環境は非現実的です。一部の白人だけで構築されているコミュニティの中にはそんな環境もあるでしょうが、
心配しないで!
そんな環境にはアジア人である私達はどうあがいても入れませんから。(笑)
またついでにひとつ言っておきますが、日本国内にいる英語人は、少なからず日本語英語を理解できる事をお忘れなく。
彼等と話せるようになっても、海外では全く会話にならないなんて良くある話です。
このあたりのところを一通り理解した後で、自分なりの学習方法を見つければ、きっと今までと違った世界が待っていると確信しています。
一国主義は? 中編
● 一国主義は? 中編
もっともそんな心情的な事よりももっと重要な事があります。
それは前にも触れましたが、
「英語圏よりも非英語圏の人のほうが圧倒的に多い。」
という事実です。
ですので、実は、非英語圏の人が話す(ある意味)メチャクチャなアクセントの英語に耳を慣らした方がよっぽど実践的なのです。
正直言って、綺麗な英語を話す人の方が少ないですよ、ホントに。現代のグローバルなビジネス環境において、世界中で英語が使われていますが、でもその中にあってネイティブは何割いるか?って考えると、どうでしょうか?
しかもその中でイギリス人は?なんて考えると?
もともとイギリスなんて、人口がそんなに多い国じゃないですから、そんな事を考えれば、一国偏重主義が有益かどうかってすぐに分かりますよね。
もちろんクイーンズをどうしてもモノにしたいという人には、コレは当てはまりませんよ。さっきも言いましたが、それは掲げている目標が違うんですから。
イギリスで生きてゆく!
あるいは、
イギリスの学校に留学する!
っていう事をお考えなら、それは、クイーンズを使って生活するコトが明確な目的なのですから、充分に意味のある事ですよ。
もちろん、イギリスの人があなたのクイーンズみたいな英語を聞いてどう思うかはまた別の問題ですけど・・・
ただ、世界中を飛び回ってビジネスがしたいとか、日本国内の英語圏系の会社で働きたいとか、違う事を目標としているのなら、一国偏重主義は正しい選択ではないと言わざるを得ないと言う事です。
単純に日本人(アジア人)が何故クイーンズ・イングリッシュの真似をしているのか不思議がられるだけと思います。しかもイギリスで教育を受けた訳でもない人が・・・。
参考までに、カナダ人はそんな外国人のデタラメな英語を分ろうと努力してくれるので、正直とても助かります。
「共生」にとても大きな価値観を持っている国ですから。
アメリカだったら、まともな英語を話さなければ相手にしてくれない。移民には、とても厳しい社会ですね。
だからカナダでは、自分達の殻に閉じこもって閉鎖的な社会を築いている中国人や韓国人のコミュニティ(チャイナタウンやリトルコリアなど)をひどく嫌うのです。
とある町に中国人が入ってくる。どんどん入って来る。
しばらくすると、町が漢字で覆われる。
そして中華料理の独特な香りが漂うようになる。
白人がそのエリアから出てゆく・・・。
中華街が出来る瞬間です。(爆)
こんなパターンです。
すいません。話がそれました。
英会話学校で、授業が終った後でもクラスメートと英語で話す訓練を続けるくらいの強い意思がある人は別として、そのような環境に身を置くことを考えてみましょうよ。
カナダは、とてもナチュラルな英語を使います。
そしてアメリカと比べると安全である!
という事が大きな魅力です。
そして移民国家であるが故に、ブロークンな英語は日常茶飯事です。(笑)