【連載②】マーマレードの国 イギリス・デイルメイン、マーマレードアワードとフェスティバル | Britain Park  - 英国政府観光庁 -

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さあ、一緒にイギリスの旅へ出かけましょう!


こんにちは!
6月に入り、何故か花粉症の仲間入りを果たしてしまった、ブリグリンです。現在ティッシュが大親友、片時も離せません。

さてさ
て、今日は前回マーマレード・アワードについてご紹介して下さった、2016年マーマレード・アワードでGOLDを受賞する快挙を成し遂げられました、EnglishKitchen®の林敦子さんの連載記事です。

今日はその第2弾! 
第1回目の記事はこちらから。以下、林さんの記事です!

                    ↓↓↓↓↓↓

マーマレードフェスティバルをご案内しましょう。


デイルメインのダイニングルーム。婦人の肖像画の前に祭壇のようにアマチュアのゴールド受賞のマーマレードが並びます。今年のディスプレイのテーマはブルー。海のように青い色と黄色のマーマレード、とてもきれいです。アーティザン部門のダブルゴールドはビーツ入りのマーマレードとアペロールというオレンジとハーブのリキュールが入ったマーマレードの2つです。


イギリス中のマーマレードとオレンジがこのフェスティバルに集まったのではないかと思うほどデイルメインの館の中はもうマーマレード一色。


朝の光の中のマーマレードたちは清々しい印象です。

 







日本にはない、イギリス的なマーマレードを紹介しましょう。写真はダークチャンキーマーマレード。大きめのオレンジの皮が入ったダークな色。このダークな色を出すために、トリックルやブラウンシュガーを入れます。深い味わいのマーマレードです。

 全てのアマチュアのビンにはマークカードが置いてあり、20点満点で評価とコメントがあります。このコメントが楽しいのです。例えば「ビンが大きすぎる」「中身が少なすぎ」「とてもおいしい、香りがいい」「よくできている」など。いろいろなマーマレードとそのコメントを見るのはとても楽しいですよ。



同じ作り方をしても、味も色もピールの大きさもひとつとして同じものはありません。これが手作りのマーマレードの魅力ですね。



ご自身で出品したマーマレードがあれば、アマチュアの審査員からアドバイスを受けることもできます。

 

さてアマチュア部門の授賞式は、館の外で行われます。オープニングは地元の小学生による「マーマレードの歌」で始まり、なごやかな雰囲気のまま、その年のダブルゴールドとカテゴリーゴールドの受賞者の名前が発表されます。



クマのパディントンはこのフェスティバルのアイドルキャラクター。たしかにマーマレード好きでしたよね。

 

今回のアマチュアの部のダブルゴールドは、スカイ島のウィスキーを入れたマーマレードが受賞。聞いてみるといろいろなウィスキーを試した結果、スカイ島のウィスキーが自分のマーマレードと一番調和したとの事です。

 

実はデイルメインのダイニングルームのメインテーブルに並ぶマーマレードのビンの中から自分が出したマーマレードを見つけていました。マークカードをみると20点満点、ゴールドです。


その時アマチュア時代に出したものが「Any citrus」のカテゴリーでゴールドを受賞したと初めて知りました。2年連続で受賞できるとは考えておらず、もうこれはマーマレードの神さまが微笑んでくれたお蔭ですね。


アマチュアの部の授賞式の様子です。

 


それではフェスティバルの他のイベントをご紹介しましょう。

デイルメインのキッチンで開かれた「マーマレードクエスチョンタイム」このような楽しいコーナーがあるのです。

マーマレード愛好家と審査員、マーマレードメーカーとの熱い?質疑応答の時間。「マーマレードを作るのにいい水は?」「マーマレードをビンに詰めるのに適した温度は?」など男性からの質問もたくさん、実際にマーマレードを作らないとこのような質問は出ませんよね。

 

このフェスティバルの一番の魅力はアーティザン出品のマーマレードがすべて無料でテイスティングできること。すべてのマーマレードをテイスティングする!と意気込んで行ったのですが、テイスティング途中からもうどれがどうかわからなくなって、あえなくダウン。スプーンの一口は少なくても、これが重なるとかなりの量です。マーマレードの審査員は体を張ってテイスティングをしているのではと本気で思ってしまいました。


マーマレードは種類も豊富、メーカーによっても味わいが違います。


会場ではみなさんどんどんテイスティングして、自分の好きなマーマレードを探していました。

 

ペンリスの会場ではクマのパディントンの作者、Michael Bond氏の長女Karen Jankelさんによる「クマのパディントンはなぜマーマレードが好きなのか?」とフードヒストリアンのIvan Day氏による「湖水地方のマーマレードの歴史」の講演会も開催されました。

Ivan Day氏の話では、橙は日本からインド、ヨーロッパに入り、セヴィルオレンジになったということです。橙とセヴィルオレンジ、香りは違いますが同じビターオレンジです。私のマーマレードは橙で作ります。橙とセヴィルオレンジ、つながっていたのですね。

 

マーマレードだけでこんなに盛り上がれるフェスティバル。イギリス人はこれ程マーマレードが好きだったとは。

 

イギリスへ行ったら、ぜひマーマレードを味わってくださいね。

料理自慢のB&Bやホテルに泊まったら、朝食の際に手作りのおいしいマーマレードが味わえるかもしれません!

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林さん、ご受賞おめでとうございました!!本当に素敵なフェスティバル/授賞式ですね~、デルメインのダイニングルームに施されていたディスプレイも、ついつい見とれちゃいました!

 

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