Foodex Japan 2015で見た英国 旅のヒント | Britain Park  - 英国政府観光庁 -

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英国政府観光庁の"ブリ子"がお届けする、
イギリスの今が沢山つまったイギリス情報。
さあ、一緒にイギリスの旅へ出かけましょう!


皆さま、こにちは。牧歌プリ吉でございます。

諸事情あって、最近は韓国語のベンキョーをしております。
ブリ吉をハングルで書くと、브리키치と書きます。
先週、幕張メッセで開催されたFoodexの会場には世界の食材が陳列されるので、韓国ブースにも行って、アンケートに韓国語で名前を記入して、チマチョゴリの美形様たちといろいろと情報を交わし合う中、拙記事の話もしてみると、「あ、ブリ吉さん!読んでますよ~」との声。

在日韓国人の皆様や韓国から韓国食のプロモーションに来られた英国ファンにも知って頂いて、ちょいとハッピーなブリ吉でござんした。この会場にいらした韓国人の皆様が英語と日本語を普通に話せるのが素晴らしいと思いました。

でも、ブリ吉の向かう主目的は英国ブース。

 


まず、UK全体を取り仕切るブースでご挨拶前のワンショット。

昨年から、ブリ吉が特に注目しているのは、スコットランドの燻製料理。
そして、今年はウェールズのチーズ。

 
Hebridean社のスモーク・スキャロプス(燻製ホタテ)であります。

工場長のクリスさんから、レシピと材料の秘密のあらましを聞き出しましたが、「それを記事にしたら殺す」と言われてしまいました。ブリ吉の命は惜しくありませんが、日英関係上道義的にはあまり言わない方が良いのかもしれませんね。でも、ウェブにも少しだけ詳細が載っています。ピート(泥炭)による冷燻なのですね。


 

昨年のFoodexでこの燻製ホタテに出会ってからというもの、イメージに任せて何度か自宅で試作したことがあります。桜のチップで冷燻(30度以下の燻製)にして30分とか、短時間の温燻にしてとか、結果的にはおいしいものの、Hebridean社製の燻製には到底叶わないのであります。でも、今後はクリスさんから聞いたレシピと材料を試してみたいと思います。まずは、大振りで水の出ない上等のホタテ探しから始めねば…ねば。

いや、でも、やっぱスコットランドの工場に見学に行った方がいいのかも…。


 
ところで、ウェールズって誰の国でしたっけ? Prince of Wales! そう、チャールズ皇太子の領地ですね。町興(おこ)し、というわけでもないんでしょうが、チャールズ皇太子はウェールズの田舎街でけっこう凄いモノを世界の檜舞台に導いていたりするんですね。

前回、ちらりと紹介したチーズですが、生産数があまりにも少量なので、大使公邸のレセプションでは試食さえ叶わなかったBrandi Braf(箱右下)です。

 
この箱詰めの製品はどれもArt Boutiqueと言われるチーズ工房でつくられたもので、有機農法を重んじるチャールズ皇太子が絶賛するだけでなく、日本のソムリエ協会の会長様方ご一行が、一度試食された時に、「え?」と叫び、振り返って二度目の試食をされるという、最高の評価をされたという曰くつきのチーズなのです。

試食したブリ吉も、思わず「あ!」と、口にした途端にその美味さの秘密が判ったような気がしました。なぜなら、クリーミーなのに、アミノ酸の結晶を感じたのです。一度目で「あれ?」と思って、二度目口にするとその感覚は確かな現実となりました。ブリ吉は絶対味覚を持っているわけでもなく、料理の経験はプロと比べたら大したもんではありませんが、柔らかくて快適な食感のチーズの中から熟成の証明である結晶と穏やかな旨みの混在した初めての食感でした。柔らかいチーズなのに、結晶が感じられるということは、ブリ吉の経験上、あってはならないことなのです。なぜなら、チェダーチーズの場合、熟成すればするほど固くなり、濃厚で「んまい」結晶が口の中で弾けるのです。

流行の言葉を引用して端的に言うならば、「美味し、旨し、この上ない」のであります。

スコットランドの燻製ホタテも、ウェールズのチーズも、どちらも日本での販社が既に決まっていますが、こうした味を探す旅ってのもアリだと思います。

ウェールズ政府代表事務所の所長さんは、日本人ですが、面白い話をしてくださいました。

「旅には二種類あります。一つは、『記憶に残る旅』です。世界遺産に行くとか、旅行ガイドに載っているところを確かめに行くとか、行って見に行って、満足して帰国するのですね。もう一つは、『心に刻む旅』です。そうそう、ちょうどブリ吉さんがBritain Parkで紹介する旅の仕方です。つまり、人と人との触れ合いであり、体験型であり、テーマのあることです」

 
ウェールズ代表部の所長さんの話は続きます。

「記憶の旅と心を刻む旅には大きな違いがあります。記憶の旅の場合は、一度行ったら「ああ、行ったことあるよ」と言えれば、それで終わりなのですが、心を刻む旅は『また行きたくなる旅』なのです。僕はウェールズをそういう旅行の目的地にしたいと思って30年間仕事をしてきました」

【スモークの製法を見学するだけでなく、地元の材料を使って調理を体験するツアーなどもあるそうです。釣りから、調理まで数日掛かりになります。でも、楽しいだろうな】

英国には美味しいモノがたくさんあります。でも、英国内やカナダやオーストラリアなどの移住先に輸出して充分に売れているから、わざわざ日本に輸出しないものもたくさんあるのです。そんなものを探しに行くのも英国旅行の楽しみです。

おそらく、ブリ吉はそんなモノのいくつかを、今までにここであっさりと紹介してきましたが、お気づきになった方はお出ででしょうか?でも、これからは皆さまご自身が英国に出張って探して頂ければ幸いです。これからの暖かい季節の英国 ! お客さん !! 出番ですよ !!!


以上、ブリ吉でした。
さて、韓国語の復習して寝よう、っと。
オヤスミダ~。…ではなく、
안녕히 주무세요(アンニョンヒジュムセヨ)