10月の合格発表を待つ間、最近は、受験指導校の先生やスタッフの方々に相談したり、情報収集していました。
司法書士試験の受験が終わって、一時的に合否結果に対して不安でしたが、自分の将来を前向きに考えることで不安を払拭し、今はある意味新鮮な気持ちで過ごしています。
別に試験に落ちても死ぬわけではないし、少し回り道するだけですからね。自分の人生を彩るには、一発合格行きの急行列車ばかりでなく、鈍行列車から見える景色も良いと思います。
話を戻して・・・、
その過程で、改めて自分のキャリアパスを見直し、そして将来をどのようにコーディネートするか考えました。資格試験に合格することは手段であって決して私の最終GOALではありません。
その結果、司法書士&行政書士のWライセンスでの独立開業することを前提としつつ、2025年の司法試験を受験することを決意しました。
また、短期的には独立開業する際に保有しておいた方が良い資格についても取得を目指します。
なお、私は法学部以外の他学部(医学部)出身であり、並行して大学・大学院で法学を学ぶことも検討していましたが、色々検討した結果、今は司法試験(実務)を優先することにしたわけです。
大学・大学院での"学び"はリタイア後の楽しみの1つに取っておくことにしましょう。
さて、最難関資格の1つ、司法試験を目指すに当たって、司法試験についての情報収集と併せて、受験指導校を含め様々な人の話を聞きました。
そして、妻とも良く話し合って、キャリアパスに必要な資格を慎重に決めました。それが以下の通りです。
▼2022年
①11月:マンション管理士
▼2023年
②1月:FP(AFP)
③6月:日商簿記2級
▼2024年
④5月・7月:司法試験予備試験
▼2025年
⑤5月:司法試験
なお、司法書士試験に不合格だった場合、
▼2022年
①11月:マンション管理士
▼2023年
⑥:7月:司法書士
を再受験し、②〜⑤は各1年ずつ後ろ倒しになります。そして、再受験に当たって、受験指導校に相談&情報収集した結果、今年の司法書士試験での課題(別途記事にします)を解消してくれる講座&講師に漸く巡り会えました。
近日中に当該講師の個別カウセリングを受ける予定です。
ここからが本題ですが・・・、
最難関の司法書士試験を受験した経験から、どのような難関試験でも"短期合格"が可能かという質問に対し、私は可能だと考えています。
これは竹下貴浩先生も同様のお考えです。
なお、ここでの短期合格とは、少なくとも2回以内の受験で合格すること。
短期合格の必須要件として、わかりやすい講座や優秀な講師はマストではありません。正直なところ、どの受験指導校の講座やテキスト&問題集の情報量などに大して差はない(講師の教え方や話し方との相性は重要かもしれませんが・・・)。
同じ受験指導校の同じ講座を受講しても、短期合格できる受験生は少数派ですよね。そんな稚拙なことよりもっと重要なのは、以下の3つに尽きます。
1.一定の方法論(勉強法)
2.受験耐力(体力・精神力)
3.モチベーション
まさに"心技体"
これらを確立し、あるいは維持・継続するのは非常に難しいし、しかも、これらは試験が近づけば近づくほど、また受験回数が増えれば増えるほど受験生を相当揺さぶってきます。
具体には、直前期に一気に知識を詰め込んで体調を崩したり(知恵熱)、他の講座の謳い文句や評判に惹かれて講座や参考書を購入したり(乗り換えたり)、答練や模試の結果が悪くモチベーションが下がったり、友人からの飲み会の誘いやスマートフォンの誘惑に負けてしまったり・・・。
時には息抜きも必要ですが、その揺さぶりに負けて度を越すと、なし崩し的に勉強習慣は崩壊し、それまでの学習ストックが振り出しに戻ります。しかも、知識は振り出しに戻りますが、悲しいかな、時間は元に戻らない。
こうした経験はどの受験生にも一度はあるかと思いますが、これでは短期合格どころか、合格自体が遠のいてしまいますよね。
そして、受験に失敗した原因を"基礎"が足りなかったと十把一絡げに誤った自己分析をし、あとはお決まりの受験後、意気揚々と受験指導校の基礎講座を再受講、モチベーションが長続きせず途中で挫折、何らの弱点補強もされないままに再受験に失敗し、意気揚々と受験指導校の基礎講座を再々受講、・・・。
"基礎"の意味もろくに理解しないで、基礎講座を受講し続けるのはやめましょう。受験2回目以降はピンポイントで自己の弱点を補強する講座を受講すべきです。
このパターンにハマると、"不合格(負)のスパイラル"からなかなか抜け出せないし、そもそも長期間にわたってモチベーションを維持することはできません(事実、毎年受験から撤退する受験生も一定数いらっしゃいます)。
でも、御安心下さい。
今からでも上記3つを身につければ、短期合格できます。そのためには、"誘惑"に負けない強い意志が必要だし、家族や職場などの理解を得た上で勉強に専念する覚悟が必要なのは言うまでもありませんが・・・。
ところで、これら3つのスキルはかつて学校などで教わったことがあるはずですが、社会人になって、あるいは学業を終えて暫く時間が経つと忘れ去られるもの。
事実、受験指導校の受講相談でも、これらに関する質問は圧倒的に多いようです。ただ、受験指導校は受講生が増え続けて大衆化し、受講生1人1人の能力や学習環境などに応じたきめの細かい指導は困難な状況にあるし、これら3つのスキルはそもそも受験生自らが身につけて実践するもの。
そんな受験生の悩みを瓦解するため、リーダーズ総合研究所の山田斉明先生は、1.一定の方法論について情報発信され、一定の方法論を活用した講義を展開されています。
私は2019年に行政書士試験を受験する際、山田斉明先生の下で一定の方法論を学び、身につけるべく行政書士試験合格後もゼミを通じて指導を受けました。私の勉強法はまだ「守」の領域から抜け出せていませんが、今年の司法書士試験を追い込むことができたのは、山田斉明先生のおかげだし、私にとって勉強法の師匠です。
山田斉明先生の方法論がよくわかる例として、例えば過去問学習を挙げることができます。
講義後、「復習として過去問を解いておいて」と指示する講師は少なからずいますが、受講生の多くは過去問の活用法が理解できていない。なのに受験生に過去問を解けって・・・。
その点、過去問学習の意義や方法論まで含めて懇切丁寧に教えてくれるのは、山田斉明先生を置いて他にはいないと思っています。
これは単なる一例ですが、短期合格には受験生自身も学習スタイルを変えないといけないし、大衆化した受験指導校も教え方を変えていかないと、これからの時代は生き残れないと思いますよ。
もう評判や口コミだけで講座や講師を選ぶ時代は終わりました。2回目以降の受験を決意した皆さんは自己の弱点をしっかり分析して、その弱点を補強するために真に必要な講座(&講師)をピンポイントで選んで下さい!
本記事につき御意見などございましたら、コメント欄からお願いします。
(関連情報)
(短答式)過去問との向き合い方については、「合格のベストプラクティス(中央経済社)」でも紹介されています。画像の著書において、1丁目1番地(第1章)で"短答過去問集を「繰り返し解く」は正解か"と題して、著者が持論を展開されています。試験種は異なりますが、この著者も山田先生と同様の問題意識をお持ちになっていますね。
(私の過去問集&肢別本活用術)
司法書士試験を初受験するにあたり、私の過去問集の活用状況について、
①メイン4科目は全く検討していません。
②マイナー7科目は過去問からの出題がメインと講師から教えてもらったので、一度だけ"読んで"テキストにマークしました。
③答練や模擬試験も間違えた問題を中心に復習しましたが、記憶が定着せず本試験では使い物にならなかったです。
④なお、肢別本は本試験の出題傾向(5肢択一式で組み合わせ問題が多数)に合わず、買ってもいません。
結局、本試験で役立ったのは情報を一元化したテキストだけでした。直前期はインプット9:アウトプット1の割合で、(過去問で出題されていない知識も含め、)テキストの図表などを徹底的に暗記しました。
この勉強法により、
【所要時間(択一式問題)】
・午前の部:約60分
・午後の部:約40分
【自己採点結果(択一式問題)】
・午前の部:31問
・午後の部:30問
(合計:61問【183点】)
まで追い込めたので、方法論としては間違っていなかったと考えています。
【伊藤塾の「2022年司法書士試験択一成績診断」】
※成績は上位70名(/全814名)くらいのようです。
※各受験指導校の択一成績診断による平均点(/参加者数)は以下の通り、相当バラツキがあります。
・伊藤塾:平均点142.6点(/814人)
・LEC:平均点157.3点(/789人)
・辰巳法律研究所:平均点148.0点(/443人)
・TAC:平均点155.7点(/337人)
これまでの受験勉強から得た教訓は、"暗記から逃げて過去問演習に走るな"ですね。
ちなみに、先日伊藤塾のスタッフの方と個別面談した際、「当該勉強法は司法試験でも通用しますか」と質問したところ、私の勉強法に太鼓判を押して下さいました。自信を持って司法試験に挑めます!