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<秘伝> 歯科医院 開業の仕方と、開業してから

これから歯科医院を開業する先生、開業して間もない先生に贈る、私なりの医院繁栄のポイントとアイデア集です。
「この業界は不景気だから・・・。」と嘆く前に、やってみましょう~!

これは、私がコーチをさせて頂いている少年野球チームのホームページに投稿した記事から転載したものです。


「私は、この世に大切な試合など無いと思っています。優勝がかかった試合など一見すると大切な試合に思えますし、周りもそのように言うかもしれません。野球ボール

しかし、実際は試合に「大切な試合」とか「どうでもいい試合」、「まあまあな試合」など無く、『ある日の一試合』を特別なものに頭の中で変えて考えているだけだといえます。

それでも「今日は大切な試合だから・・・」という人がいるのだとしたら、その日以外の試合は手を抜いているでしょうか 本気を出していないのでしょうか

極端(きょくたん)に言うと、試合とは『その場所で一生懸命に野球をするだけ』。例えばそれが練習試合でも決勝戦でも同じなのではないでしょうか。

試合は試合であり、それ以上でも以下でもありません。

もっと突き詰めれば、バッティング練習でも試合でも打席に立って打つと考えれば同じだと言えますし、素振りでも試合でも自分にとっての一番のスイングをする、という風に考えれば何も変わらないのです。野球

じつはプロ野球の一流選手や、他のスポーツのオリンピック金メダリストの選手はほぼ全員がが、そろって同じ意味のことを言っています。それは、「自分は常に試合だと頭で想像しながら練習している。試合本番だから特別な事をしようとは考えていないし、そんなことは絶対無理だから・・・。」です。金メダル

練習中も手抜きをしないで、いつも決勝戦だと想像しながら一つ一つのプレーを集中して行う。これをやれるかどうか、又これを続けられるかどうかで1年後には、野球の上達や心(精神力・メンタル)の上達にずいぶんと差がつくと考えられています。

試合になると緊張してしまい普段の実力が出せない選手がいます。プロ野球でもそうです。バッター

これは自分自身で、練習と試合を別のものと考えてしまっているから。練習と試合は分けて考える必要はないと思います。

バッティングも守備も。試合で特別なことをするのではないそれがわかっていれば緊張なんてしないはずです。いつも通り集中して、その場その場のことにしっかりと対応するだけなのです。グラブ

もちろん走り込みや体力をつけるような練習は違います。でも、それ以外の技術的な事、実戦的な事に関しては、練習でも試合でも同じことをやるだけ

このことは、多くのプロ野球選手やオリンピック選手のメンタルトレーニングコーチ(心や気持ちをうまく整え、スポーツの上達の仕方をコーチする専門家)として有名な、高畑好秀さんが本やテレビなどで教えている内容でもあります。

私は、これが「試合本番に強い選手」・「大舞台で活躍できる選手」の特徴(とくちょう)だと思っています。

皆さんも、少しずつでも良いですから、このことを思い出しながら練習してみて下さい。1日や2日では変わったという実感はわかないと思います。ポイントは続けることです

頑張って下さい。応援しています

(今回は、文章が長く少し難しい内容になってしまいました。わかりにくい部分や長くて読みきれない選手は、何度も読み返すかお家の方に手伝ってもらうと良いかと思います。短く上手に書けなくてごめんなさい。)」

<転載ここまで>

試合終了 

これは、少年野球の選手向けの内容ですが、歯科医でも他の仕事でも同じことが言えるかと思います。

自費の義歯だけ個人トレーとコンパウンドで筋形成をしたり、自費の形成だけ特別なバーを使う先生がいらっしゃいますが、やめた方が良いと思います。

私は、普段から使い慣れた材料や治療方法の方が上手くいくケースが多いと思いますし、もし自費限定で行っている方法の方が上質な医療を提供できるのならば、ケチケチしないで保険治療でもそちらの方法を採用すべきだと思います

自費の患者さんだけ特別な事をしようとするからかえって失敗するのです。


以上、「大切な試合など無い」のお話でした。

今回は、抜歯や口腔外科手術時のバキューム(サクション)について、私なりに書きたいと思います。

私は大学を卒業した後5年間、歯科開業医で勤務医をしながら大学病院口腔外科の研究生として一週間のうち2~3日程、口腔外科医局員の一人として多くの手術の執刀医や助手(介助)に従事させて頂きました。オペ

また、助手の仕方も一般歯科と口腔外科手術では随分と異なり、現在歯科医院でお勤めのスタッフの皆さんも、色々と戸惑いながら助手についている方が多いのではないかと思いこの記事を書くことに致しました。*

外科吸

では、私が考える一般歯科治療の助手と口腔外科における助手の違いについて、具体的に考えてみたいと思います。

まず、一般の歯科治療ではバキュームは水や唾液を吸い、舌や頬粘膜を圧排する治療の手伝い係であり、なるべくバキュームがタービン等の切削器具に触れないように注意し、バキュームを動かす量も最小限に留め、無駄な動きをして術者の邪魔をしないように注意をして介助を行います。基本的には、指示されたことに対し素早く的確に動ける様に常に準備をしておく、受身の介助者というポジションかと思われます。

一方で、口腔外科手術においては共に手術を行うパートナーという側面が強くなりますので、血液や唾液などをより積極的かつ頻繁に吸うことになります。また、舌や頬の圧排にはL字鈎や口唇鈎、口角鈎などの専用器具を用いる場合が多く、常に両手をコンビネーション良く動かし、術野の確保を確実に行うことがとても大切になります。

なお、手術中はパートナーですから、見にくい場合は術者に神経の露出の有無を質問したり、圧排していた鈎が滑って外れそうな場合は、躊躇なく術者にストップを掛ける等、より能動的で積極的に参加する介助が求められます。

解りやすい所では、術者に「吸ってなどと言われた場合、自分はバキュームのタイミングが遅く、手術のリズムを乱したんだな・・・と自覚すべきだと考えております。

また、口腔外科的手術ではバキューム以外にも、次に使用するであろう器具の準備も必要ですので、手術器具の使用法や使用順序等についても熟知していることが望ましいといえるでしょう。

なお、嚢胞や腫瘍の摘出手術では摘出した病巣を、病理組織検査に出す場合が多い為、これらをバキュームで吸いこまない様に注意する事も大切です。また、縫合の糸も吸わない方が望ましいでしょう。

もちろん、下歯槽神経や舌神経などが露出している、またはその可能性がある場合はバキュームの先端で神経を傷つけない様に配慮します。

オぺレーション


その他にも違いは多々あるかと思いますが、口腔外科的手術時にバキュームをバキュームブラケット(バキュームホルダー)に戻し休憩している時間があったとすれば、あなたの介助は一般歯科治療の延長にあり不適切であることを自覚すべきだと考えております。

口腔外科手術は、使用器具も治療スタイルも全てが耳鼻科等医科の外科手術の延長にありますので、頭の中をカチッと切り替える必要があると思います。

せんせい


実際のところ、一般の歯科医院においては歯科医側も口腔外科の専門教育を受けておらず、我流の方法で抜歯や小手術を行っているケースも多くあるかと思います。その様な医院ではスタッフの皆さんも執刀医のオリジナルルールに従って介助をする方がうまく行くかと思います。しかし、本来の口腔外科の助手の仕方は知っておいた方が良いかと思い記事にさせて頂きました。

以上、「バキュームで大切なこと4」のお話でした。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
このブログも随分と長く書き続けて参りましたが、多分このブログの記事通りやってこられた先生方は患者さんがたくさん来て下さり、ぶっ倒れそうなほど忙しくなっている勝手に想像しております。ヽ(゚◇゚ ;)ノ

また、当然年もとりますから、次第に体力面でもキツく成って来る事もあるでしょう。

当然のことながら、疲弊し負のオーラを出しながらの治療は、患者さんに対するイメージ悪く、治療のクオリティーを落とし医療事故を起こす確率も高くなります。

そんな時に大切なのは、休む勇気仕事を減らす勇気だと思っております。日本人は皆が働いている時間に休むことに不慣れで、休むには多少の勇気が必要ではありますが、病気になってからでは遅いのです。

世間では、ワークシェアリング(仕事を分け合う)やライフワークバランス(仕事と生活の調和)などと耳障りの良い言葉を使っては居りますが、なかなか現実的には運用がスムーズに行っているケースは少ないのではないでしょうか

しかし、歯科医院の場合は誠実で優秀な代診を雇用する事が出来れば、後は仕組みさえしっかりと構築することで、この事は可能であると思っております。

また、あくまでも私の考えですが、これまでは良い代診を採用する事は大変困難であり、ある程度のスキルが身についた頃に退職し開業してしまうというパターンが定着していましたが、増えすぎた歯科医院数と人口の減少、歯科医の女性割合の増加等の要因により、今後は一生勤務医というスタイルが歯科医にも確立すると予想しています。

恐竜

私の考えるデンタルワークシェアのポイントは・・・
①院長と従業員(代診・歯科衛生士・歯科助手等)間で、密で頻繁なほう・れん・そう(報告・連絡・相談)をより意識して行う。その為には、風通しのよい職場環境の整備が土台として必要になります。

「言わなくても分るはず」は禁止 必ず言葉でハッキリと伝える。もちろん、電話やメールでも構いませんが可能な場合は直接会って話し合うべきでしょう。

③院長と代診が仕事をシェアすることのメリットを、周りに周知する。例えば、「スタッフは2人の異なる価値観を持った歯科医の考えや専門分野を学ぶことができる。」などです。

自分の中の古い概念や周囲の人々の偏見と戦う。多少時間が掛かっても、周囲を納得させる様努力し、問題点があれば修正することを忘れてはいけません。

以上の事柄に留意して行けば、院長は増えた患者さんに追われ体を壊すことなく、長く健康的に医院を繁栄に導くことができると考えております。


以上、「仕事を減らす勇気」のお話でした。
今回は「黙って居なくなった」についてですが、実は本人が全く気付いていない場合が多くありますので、注意が必要だと思います。

例えば、あなたが助手についていて「黙って居なくなった」場合、治療をしている側の歯科医はどの様に感じるでしょう・・・たったこれだけの想像力を働かせるだけで答えは見つかるはずです。

そして、あなたが持ち場を離れる時に伝えることは、それほど多くないはずです。

すなわち、「どこに行くのか」・「何をしに行くのか」、その程度で良いのです

ただ、医院の外に出る等の長時間掛かる場合は「いつ頃戻るのか」も伝えるべきでしょう。


tel


スタッフの皆さんも理由や仕事があって持ち場を離れるわけですから、そのこと自体には全く問題無いのですが、ひと言伝言を残して行くのと、「黙っていなくなった」では雲泥の差があるのです。

これは、歯科医とスタッフ間だけではなく、スタッフ同士でも同じだと思います。


せっかく一生懸命に仕事をしているのですから、無用な誤解を生まない為にも「黙って居なくなった」・・・に成らないように気をつけてみて下さい。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。

私は、2013年9月28日の当ブログに「トイレにひと言」という記事を書かせて頂きました。

その中で、歯科医院におけるトイレは院長やその医院のキャラクターや思考を伝える意味において、とても大切な空間であると考えていることを書きました。

医院開業から7年あまり、トイレに置くメッセージも随分増えました。

トイレメッセージ

また、フレームを選ぶのも楽しいものですし、フレーム自体もメッセージの一つと考えております。


ちなみに、現在のお気に入りはこちらです。

おきにー


お正月に義母の実家、滋賀での写真にひと言添えたものです。


もしこの記事を読んで、少しでも「いいな」と思った方は是非実行してみて下さい。

収益があがり、医院の雰囲気も良くなる・・・かも知れません!


以上、「続・トイレにひと言」のお話でした。
最近多くの分野で二極化が指摘されていますが、歯科医の収入においても例外では無いようです。

多くのこれから開業をお考えの先生にとって、何となくは周囲の先生の会話や風の噂、各種メディアの記事等で見聞きしてはいるものの、現実的にはあまりにも実感が湧きにくいのではないかと思います。


また、歯科開業医の平均年収としては調査方法等で多少のバラつきはありますが、700~1100万円くらいが多く公表されています。

しかし実際はかなり二極化が進んでおり年収0円~1億円以上(歯科医の4人に1人は200万円以下)までその格差は広がる一方であります。

ちなみに、1100万円の年収があったとしても全てが自由に使える訳ではなく、実質可処分所得(税金・教育費・老後資金などを引いた金額)はおおよそ775万円となりますので、その点ご考慮下さい。

また、775万円の実質可処分所得を得るには、年間収入で約4660万円、1日平均来院患者数28名1日平均(歯科医師)診療患者数20名程が必要となります。この数字は、決して容易に誰もが達成出来るものではありません。 (全国保険医団体連合会「開業医の実態・労務実態調査」より改編引用)

私見ですが、ある程度の二極化は成熟した資本主義においては当然の流れと考えておりますが、現在の歯科医院の実態は全体的に収入レベルが下がりすぎており、今回はその事を具体的数値で整理してみたいと思います。


まずは、「平均」という言葉に注目する必要があります。
この「平均」というものは放物線の様に山が左右対称に近い形で分布(正規分布)を示している分野では、非常に有効なのですが、現在の歯科医の収入の様に多数の低所得グループ少数の高額所得グループという歪んだ分布を示している場合は、決して適しているとは言いにくい集計方法だと考えております。

すなわち、実態とは異なるイメージを植え付ける事にもなり得ますので、注意が必要です。


平均値とは、ご存じの通り全体の所得を足して全体の数で割れば出てきます。非常にシンプルであり、多くのデータ分析や目安として用いられてはいますが、全てにおいてこの集計方法が適しているわけではありません

その他に、中央値(回答を所得の多い順または少ない順に並べて、ちょうど真ん中の値)や、最頻値最も分布の多い値)なども利用することで歯科医の収入の全貌がよくわかるかと思います。

歯科収入 

上のグラフは、歯科開業医の収支を表していますが、1999年頃から平均値・中央値・最頻値の差が急速に拡大しているのが解ります。すなわち、この頃から二極化が進み現在に至っていることが見て取れるかと思います。

2007年の値で見ますと、最頻値76.3万円に対し平均値は122.9万円となっており、一ヶ月で約50万円の差が出ていることになります。これは、結構な差であります。

平均値というマジックに引っ掛かってはいけないという事です 政治や経済の世界では、都合の良い集計をし、あたかもその数値が多くのヒトに当てはまるかのごとく表現するのは、もはや常套手段であります。

以前の記事にも書きましたが、勤務医(非常勤医)というのは成功例の医院しか見る機会がありません。なぜなら、患者さんが少なく収入の少ない医院が代診や非常勤医を募集することは無いからです。


これから開業を目指す先生方は是非その事を念頭において、もし可能であれば医院の存続に黄色信号のついている医院を見学しておくことが将来有益な経験になると考えております。

また、開業プランは中央値や最頻値も考慮に入れたものにすべきだとも、考えております。


以上、「歯科医院の二極化」のお話でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
当院の基本コンセプトは「Quality first 品質最優先」ですが、品質と言っても詳細を述べれば色々あり、優先順位の設定が絶対的に必要でしょう。

また、この優先順位はマニュアルに書かれていない行動瞬時の判断を求められた時に、大変役に立つものだと考えております。

手袋 


<Quality first 品質最優先
1 安全品質・・・確実な滅菌・消毒、誤飲・ショック等トラブル時の対応etc...
2 快適品質・・・心地良い挨拶返事、院長が快適でスタッフも快適、だから患者さんも快適etc...
3 治療品質・・・治療の正確性や高い成功率、治療内容の明快な説明etc...
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4 効率品質・・・無駄なく無理もないアポイントメントetc...


あくまで私の考えですが、当院では以上の順に優先されます

効率的か否かは最後です。重要なのは、1・2・3であり、3と4の間には大きな重要度の差があると思っています。

4の効率品質も勿論大切ではありますが、この事を追及し過ぎないことが長期的な繁栄に繋がると私は信じております。


以上、「明確な優先順位」のお話でした。


 

先日、私は子どもに聞かれました。

「サンタクロースっているのクラスに、いないって言う子がいるんだけど・・・。


私は、答えました。

いると思うよ。パパは見たこと無いし、きみも見ていないよね。そして、周りの人も見ていない。要するに、誰も見ていないんだよね。

「・・・だから、存在しないんだ、居ないんだって決めつけちゃったら、自分が見て確認したものしかこの世に存在しない事になっちゃうよ。

「その考え方だと、新発見発明は絶対出来ないよね

 

 

 

 

 

サンタ
 

 

ちょうど世間では、ノーベル賞を受賞した青色発光ダイオードの発明で盛り上がっていますが、今ある物今正しいとされている方法のみにとらわれてしまうと、医院経営でも苦しくなると思っています。

おそらく、今回ノーベル賞を受賞した三人の学者さんは、青色発光ダイオードは出来ると信じていたに違いありません

世間では、不可能出来たとしても随分先になると予想されていたものが、驚異的な速度で発明され改善、実用化されています。

医院経営も、「歯科は景気が悪いから・・・。」と常識にとらわれて愚痴っている暇があったら、新しい経営システムなり革新的な運営方法を脳に汗して考えればよいのではないでしょうか?


ある企業は、歯科医院と保育園をくっつけて運営するビジネスモデルを始めていますし、私の個人的な考えですが、究極のローコスト開業であれば自宅の一部を医院に登録して(拠点は法的にも必要な為)、往診専門歯科開業でも良いと思います。

あるいは、半分開業、半分勤務医でも良いと思います。


考えれば無数にやり方は思いつく事でしょう。何も、従来型の歯科医院を建築して開業するスタイルが全てでは無いということです。

もちろん、この考えは新しい手術法を発想したり、これまでにない便利な治療器具の開発など全てにつながってゆくことだと思っております。


以上、「サンタクロースはいる?いない?」のお話でした。

 

  
歯科治療をしていて必ず出るのが歯科スクラップ金属(撤去冠など)です。

そのうちで最も多く出るのが、保険適応の金パラと呼ばれる銀合金でしょう。

少数ながら、金合金など自費のスクラップ金属もあります。

クラウン


これらは、検品・焼成・熔解・分析・製錬という多くの過程を経て価値ある金属に生まれ変わりますので、1つや2つではほとんど無価値ではありますが、毎日出るスクラップ金属を容器に集めていますと、1年後にはたっぷりと集まる事でしょう。

これらを破棄するのは、地球環境にも良くありませんし、皆さんご存知の通り、処理業者にまとまった量を分析依頼することである程度のお金になって戻ってきます。

これを、募金にあてるか医院の設備向上にあてるのか、はたまた美味しいステーキとして院長の腹の中に入れるかは全くもって自由であり、その先生ごとの方針を尊重致しますが、最ももったいないのは患者さんが記念に持って帰って、家族で観察した後ゴミとして破棄してしまうことでしょう。

限りある地球資源(レアメタルを含む)をリサイクルするという意味でも、医院の収益の面でも出来るだけ無駄なく回収したいものでしょう。リサイクル


しかし、所有権は当然患者さんにありますので、医院で回収して良いか否かの判断は患者さんがするべきだし、必ず確認を取るのがトラブル回避の面でも重要かと思います

特に、自費の金合金の場合は治療時に高額な費用を支払っているケースが多く(実際は技術料がほとんど)、金色に輝く色からして純金(24K)と同等の価値があると誤解し、後々トラブルになる事がありますので、要注意でありましょう。


では、どの様に話せば金属スクラップの回収率は上がるのでしょうか・・・

例)金パラ(銀歯)で補綴された、グラグラの歯を抜歯したケース。

 × 歯科医:「抜いた歯はどうしますか?持って帰られますか 」 
      患者さん:「・・・はい。一応

  歯科医:「抜いた歯はこちらで処分して良いですか 」 
      患者さん:「はい、お願いします!!


ポイントは、一瞬の判断を迫られた場合、ヒトは「とりあえず、Yes!と言いがちだという事につきます。


これは、今回のスクラップ金属の話だけに留まらず、多くの場面で大切な話し方です。

ちょっとしたことですが、仕事のみならずプライベートでも役立つことだと思います。


以上、「歯科スクラップ金属の回収率が上がる言葉掛け」のお話でした。
当院の非常勤医のひとりに、大学の口腔外科時代の先輩であり約15年のお付き合いになる先生がいます。

口腔外科時代から多くの治療技術や診断法等を教わってきましたが、現在私がその先生から学んでいることの一つはメールの文章やお歳暮のお礼状、学会や旅行の手土産などの心遣いの数々であります。


この先生は私より5歳年上の先輩であり、開業前は某歯科大学関連病院の口腔外科のトップを務めておられた大先生であります。現在は、開業され自費のみの診療をされていますが、日本全国、時には海外からも患者さんが来院されているクリニックの院長先生でもあります。

しかし、趣味の話等の雑談になりますと大変フランクで、思わずこちらがタメ口をきいてしまう事もある様な非常に明るく社交的な先生であります。経歴や手術の技術からいいますと、普通であればチョット偉そうに振る舞ったり、説教じみた小言を言いそうなものですが、その様な素振りは一切見せないのです。

そんな先生が大切にしているのが、「親しき仲にも礼儀あり」だそうです。


自分が、先輩と話す時も後輩と話す時も、プライベートな空間では思いっきりフランクですが、いざオペ室に入り手術に臨む時には、ある種他人を寄せ付けない程のオーラと集中力を持って臨まれます。一緒にオペ室に入るドクターが、先輩であろうと後輩であろうと全く変わりません

マジックハンド 

私は、このONとOFFの切り替えの上手さも、優れた口腔外科医として必要な能力だと思っておりますし、一般歯科医や医院スタッフ等すべての方に必要で大切な要件ではないかと感じております。

いつも緊張感が高すぎる様では、くたびれてしまいます。いつも公私混同では、仕事になりません。

簡単なようで難しい、出来ているつもりでなかなか出来ていない
それが、「親しき仲にも礼儀あり」だと感じ、日々気をつけて居る次第で御座います。


以上、「親しき仲にも礼儀あり」のお話でした。