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<秘伝> 歯科医院 開業の仕方と、開業してから

これから歯科医院を開業する先生、開業して間もない先生に贈る、私なりの医院繁栄のポイントとアイデア集です。
「この業界は不景気だから・・・。」と嘆く前に、やってみましょう~!

下の写真は、インプラント用なのですが、もちろん天然歯でも応用できると思います。

歯軸方向に真直ぐに撤去出来る様に持ち手が舌側と唇側の両方についています


トレー

通常の個人トレーですと唇側のみに持ち手があり、撤去の際にこじる様な力がかかってしまい印象精度に悪影響を及ぼしかねません。

このトレーですとかなり無駄な応力を軽減出来、特にインプラントの印象等高い精度の要求される印象では有効かと思います。

もし、「これ、いいね~!」と思われる先生が居られましたら、どうぞお試しください。


以上、「歯軸方向に撤去出来る個人トレー」のお話でした。
日本は、世界の先進国中でダントツに歯が悪くて有名であります。

インレー等の詰め物の数も多く、歯科定期検診の受診率も非常に低いままです。

もちろん、少しづつ虫歯も減ってはいるのですが、欧米各国と比較するとかなりの虫歯大国であります。

虫歯2
では、何故これほどまでに、日本では虫歯の治療痕や抜髄歯(神経を抜いた歯)が多いのでしょう

多くの先生は、新しい治療方法の開発画期的な歯科材料の登場が虫歯を無くし、抜髄も無くすとお考えのようですが、私はちょっと違う考えをしています。


私が、考える日本人の虫歯の多さの主因は、実は「国民皆保険制度」にあると思っています。ひらめき

日本では、インプラント等の一部の治療を除いて、歯科治療はほとんどが健康保険でカバーされています

抜髄一つとっても、痛いのは麻酔くらいなもので、お財布にとってはたいして痛く無い範囲で治療が受けられてしまうのです。

では、外国ではいかがでしょうか?
例えば、オーストラリアの場合、歯科治療は健康保険外です。従って、抜髄してクラウン(冠)を被せた場合、全額自腹で平均数十万円の負担額になるそうです。

もちろん、富裕層は民間の保険会社と契約を結び、高額な保険料を支払う事で歯科治療に伴う、急で高額な出費を回避していますが、一般庶民には少々保険料がお高い様で加入は難しい為、その様な方々はフィリピン等の他の国で安価な治療を受けている、という現実があります。

そこで、多くの方々は高額な治療費が必要な抜髄等の治療を回避する為に、症状が無くとも定期的に歯のメインテナンスを受けて金銭的なリスク回避を行い、結果的に歯の健康も守られているということだと考えております。

要するに、健康保険が無い国は虫歯になると高額な治療費が掛かる為、定期的なメインテナンスに通い、結果的に「予防歯科」が実現しているという事であります。は


私は、もちろん日本の健康保険制度は維持されるべきだし、可能な限りこの制度を延命してほしいとは思っていますが、近年の少子高齢化社会の中で恒久的にこの制度を維持してゆくのは到底無理な話だという事も充分に理解しております。

それがいつ訪れるかは私には解りませんが、少なくとも健康保険が機能しているうちは「痛くなってから歯医者に行く」と言う考えも通用しますが、健康保険制度崩壊後は「痛くなる前に予防した方が得だ」という風に社会の流れが一変すると考えております。


さあ、皆さん今のうちから少しづつでも「治療歯科」から、「予防歯科」にシフトする準備を始めては如何でしょうか


以上、「日本から抜髄が無くなるとき」のお話でした。


「看板のない居酒屋」 岡村佳明 (現代書林) より引用

商売とは・・・
「いかに来てもらうか」ではなく、
「いかに帰ってもらうか」である。

 ---母に教えられたこの言葉は、今も私の指針になっています。

おかむら
(引用ここまで)

私は、歯科医院の院長もこのことを少しでも考える様になったら、大変に素晴らしく魅力的な医院になると思います。

今日は、当院の給料日でしたのでスタッフの皆さんに給料袋をお渡ししました。

ちなみに、こんな具合です・・・


診療終了後、「は~いお金好きな子集まれ、集まれ~

スタッフの皆さんが、もちろん全員集まりました

そして、こんな会話をしながら給料袋をお渡ししました。封筒


私:「あなたは、お金が好きですか

スタッフ:「大好きで~す

私:「えっ、何が大好きなの

スタッフ:「お金が大好きで~す

私:「はい、今月もありがとうございました!!!

・・・こんな感じです。

この様な事を言うと、ふざけている様に感じられる方も居れば、「お金が好きです」なんて言わせるのは失礼だと感じる方も居るかもしれません。

特に、日本ではお金の事を口にするのは、「はしたない」とか「下品」だという様な風潮があるのも事実です。そんな事は私自身、百も承知です

では、なぜわざわざこんな行動を取ったのでしょう?


答えは簡単・・・当院のスタッフの皆さんには、さらにお金にクリーンになって欲しいからです。(もちろん、今でも相当クリーンですよっ!  本当(マジ)です。)

以前の記事で、お金は人が運んで来るしかないのだから、人に嫌われたら貧乏になるし、人に好かれる生き方をするとお金が自然に入ってくる。」という趣旨の記事を書かせて頂きました。


今回は、その事に関連するのですが、「お金が好きです」と素直に言える人ほど、お金に執着しなくてもお金が自然に貯まるし、ガッチリ稼いでシッカリ税金や国民年金等を支払い、勤務先の医院から何とかお金を少しでも多く搾取してやる、といった汚い考えを持たないお金にクリーンな人が多いと考えられているからであります。

逆に言うと、お金に汚い人ほど「お金が好きです」と言うことに罪悪感や負い目を感じ、躊躇するものです
理由は諸説ありますが、自分がいかにお金に対して強く執着し、目先のお金の事ばかり考えていることを潜在意識ではハッキリと認識しており、それを見透かされている様な気持ちになるのかもしれません。
 

マネー


私は、自分の出来る範囲でしっかりと働き、それに見合ったお給料を受け取り、ちゃんと納税等の国民の義務を果たしているのならば、胸を張って「お金が大好きです」と言って良いし、むしろ素直で好ましいことだと思っております


注意:この考え方は、ブライト先生流であり特に日本においては場所をわきまえて主張しないと、勘違いされますのでご注意下さい。日本
ただし、世の中のお金持ちの方々は皆さん当たり前の様に「お金は大好きだし、非常に大切なものである。また、お金をきちんと儲けて社会に還元する(納税・買い物等)ことが国や地域を元気にする真っ当な行為だ。」と認識していることは事実だそうですよ。


あなたも是非、「お金が大好きですと躊躇なく言えるかどうか試してみて下さいねっ!ブラックバス

最後までお読み頂き、ありがとうございました。



 

 人は皆、自分なりに常識(正しい事)を引きずって生きています

しかし、常識というものは国や時代、業界などによって実は大きく変化し得るものでもあります。

また、医院(お店)を経営するにあたっては、あまりにも常識にとらわれすぎることが、逆に経営失敗の原因となったり、つまらない普通すぎる医院に成り下がってしまう元になり得ますので、その点は大いに注意すべきだと思っております。

例えば・・・

* 大規模化するとスケールメリットにより、コスト削減につながる。

コスト 

これは、ほとんどの経営者が当たり前だと認識している様ですが、そうとも限りません。例えば、酪農経営では牛の数が80頭を超えるとかえってコスト(人件費・設備投資・餌代など)が上昇することが分っています。 (NHK NEWS WEBより引用)


* 流行る医院(お店)は入り口がわかり易く、入りやすい外観である。

静岡県を中心に、現在7店舗の人気居酒屋を経営する「岡むら浪漫」代表の岡村佳明氏の店作りのコンセプトは、「宣伝しない」・「看板出さない」・「入口わからない」です。この手法は、2人の一見(いちげん)さんより1人のリピーターを大切にしているといえるでしょう。


* ピースサインはかわいい ダブルピースはもっとかわいい

インドでは、ピースサインは「トイレの大がしたい」の意です。従って、ダブルピースは「超やばい・・・限界の意味になってしまうのです。お便所


* イギリスでは鼻をすする行為はとても嫌がられる?

これはイギリスのみならず、欧米各国で嫌がられる行為ですが、人前で放屁する事や道端に痰を吐くのと同等に扱われます。豪快にティッシュで鼻をかむ方がずっと清潔でマナー的にも良好だそうです。鼻  etc...


他にも例を挙げればきりが無いのですが、とにかく私は医院経営(店舗経営)に常識というものは不要だと考えております。

もちろん、そうはいっても知らない間に常識というものは情報としてインプットされてゆきますので、どうしてもそれに影響されているのは事実でしょう。脳ミソ

ただし、常識とはその時代や国、業界などにおける多数派だという事に過ぎず、多数派というものはとりあえずその一瞬、時代の「常識」として扱われやすいという事を頭に入れておくべきだと考えております。

「経営は、多数決では無いということです。事実、新規開店した飲食店のうち90%が5年以内に廃業しています。

そして、私は逆張り経営(他と逆の経営を行うこと)で躍進を遂げた企業(アパホテル・神戸製鋼・エステー・帝人など)が多く存在している事も、注目に値する事だと考えております

さあ、あなたはどんなビジョンを描いて医院経営をしますか皆が勧めること(=常識)だけで本当に良いのかを良くお考えください。sss


以上、「あなたの常識、本当ですか?」のお話でした。
今日私は2つの事をしました。そして、あることに気が付きました。

一つ目は市役所での1歳半歯科健診で、もう一つは近所の耳鼻科を患者として受診した事なのですが、市役所での1歳半歯科健診では市の歯科衛生士さんが、毎回お母さん達に歯科健診を受ける時の抱き方口頭で説明しながら健診をしました喫茶店

「お母さん、向かい合わせ抱っこでお子さんの足はベルトの様にお母さんの腰に回して、手をつないで押さえて・・・。」といった具合です。

これを、毎回全てのお母さんに説明するわけですから非効率だし、子供にとりましてもいい迷惑でしょう。

一方で、近所の耳鼻科では事前に子供の体動を効率よく抑制し、事故の起こりにくい抱き方を写真つきで貼ってあり、患者さんは待っている間にある程度予習が出来る様になっておりました。

小児耳鼻科 
 (診療時のお子様の抱き方)

この方が効率も良く、また親御さん達も安心して受診の準備をすることが出来るでしょう。 医療サイドもにも有益ですし、患者さんサイドにも親切な張り紙です。


この事は、官と民を表す象徴的な事例と思われるかもしれませんが、私の知る限りでは民間の医療機関である多くの歯科医院においても、この「親切な張り紙」の発想が抜け落ちており、診療の効率を悪くし患者さんの安心感を奪っているケースが散見されている様に感じております。

皆さんも、是非その様な視点でご自身の医院の掲示物や案内をご覧になってみて下さい。 新たな発見や、改善点が思わぬところにある事と思います

また今回の記事で誤解してほしくないのは、このことの根底にあるのは患者さんを気遣う愛情と親切心だという事です。

従って、今回具体例としてあげた「『診療時のお子様の抱き方』の張り紙という、アイデアやテクニックがすごく良いですね。」という話ではなく、愛情と親切心をもって患者さんと接し続けることが大切なのだという事であります。

私は、そのような考えをもって医院をブラッシュアップし続けることが、医院の発展や繁栄に続いてゆくものだと信じております。


以上、「親切な張り紙」のお話でした。



もちろんこれもブライト先生流ですから賛否両論あって当然ですし、「自分の考えと違うな。」と思った方は「あ~、そういう考えもあるのね~ 。」位で充分ですから、自分の信じた方法でやって頂いて良いですよ。自分が信じたことをするのが一番良いですからね。


私はまだ開業8年目の若造歯科医なのですが、お陰様でこれまで何人かの先生の開業や医院運営の相談に乗らせて頂く機会を頂戴いたしました。折れ線グラフ

その中で、上手く軌道修正して飛躍的に業績が上がり人間関係が良くなる医院さんと、全く変わらない医院さんにキレイに分かれることに気がつきました。


前者の先生は、成功している医院のモデルケースを1つ決めたら、自分のカラー(自我)を入れずにまず徹底的に完全コピーする事に集中する先生がほとんどであります。

逆に、後者の先生は自分のやり方では医院がうまく回っていいないから相談しているにもかかわらず、成功モデルケースを1つに絞れずに各モデルケースの良いとこ取りをしようと試みて、結局どこにでもある普通の医院にしてしまったり、モデルケースを1つに決めたにもかかわらず自分のカラー(失敗の種)を各所に混ぜ込んで、成功モデルケースの微妙なバランスを崩してしまう教わり下手が多い様です。

がんこ

特にベテランの先生はプライドや固定観念が強くある場合が多いものですから、意識して自分の意見を一旦横に置いておいて、成功モデルケースを完全コピーする事が重要だと考えております

今年お亡くなりになりました、経営コンサルタントの第一人者で船井総研の創業者船井幸雄さんも自身の400冊以上ある著書の中で、百貨店S○G○の経営者が最初のうちはアドバイスを素直に受け入れ業績を回復していったにもかかわらず、途中からいう事を聞かなくなり自我を発揮してゆくうちに経営状態が悪化し、最終的に倒産した例をあげておられます。

このケースも、自我を捨てることができず、過去の成功体験にしがみついた結果だと考えられます。まさに、教わり下手といえると思います。


歯科医院の院長も、教わり下手にならない様に心がけ、必要な場合には完全コピーを受け入れることができる様に柔軟でニュートラルな心を持つ努力が大切だと思っております。

以上、「完全コピーすることが重要」のお話でした。
私は、良い医院(企業)の要件の一つとして、高収益であることがあげられると思っています。

歯科ではやたらと「レセプト枚数」「自費率」等を目安にしたがりますが、結果的に高収益医院でなければ無意味ではないでしょうか

そもそも、収益が上がらない様では医院の存続が難しくなります。


ではどの程度の利益率ならば、高収益といえるのでしょうか。

業種にもよりますが、一般的な企業の目安としては、付加価値(売上から仕入れを引いたもの)に対する営業利益率が20%以上あれば高収益企業とされています。

私見ですが、歯科医院も同様に20%以上ならば高収益医院だといえるかと思います。

ちなみに、日本の歯科医院の利益率は平均10%代であります。

また、私は35~40%を目標にしていますし、これは決して無理な数値目標ではないと思っています。事実、私の周りにもいくつかこの目標値をクリアしている医院さんがあります。

mani 
歯科ではMANI(利益率約40%)が有名!

ポイントは、「患者さんが喜ぶ医療やサービスを提供する事」・「働く人がやりがいを感じて幸せであること」・「小さくなる(必要に応じてヒトやモノを小規模化する)勇気をもつこと」だと思っております


大規模化が全て悪い訳ではもちろんありませんが、利益率を落としながら規模を大きくする事は大変危険な経営であり、私はその様な手法はお勧め致しません。

今まで、自院の利益率を気にされていなかった先生は、是非会計事務所などに一度聞いてみて下さい。新たな改善点や気付きがあるかもしれません。


以上、「利益率に注目!」のお話でした。


 先日、アメブロde本のサービスを利用し、当ブログを製本したところ、思いがけず諸先輩方やお世話になって居る先生方から「私、買います!!」等という嬉しいお声を頂き、急遽追加で製本オーダーをすることになりました。

印刷 


誠に有り難く嬉しい限りです。

↓は、製本する際に書いた「まえがき」で御座います。

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<はじめに>

 この本は、私が2011年よりアメーバブログ上で「ブライト先生」という名前で書き始めました、「歯科医院 開業の仕方と、開業してから」の記事をまとめたものであります。
 
 文章は、ほとんどがブログの内容そのままであり、ほぼ編集はしておりません。その方が、私の頭の中で当時、何を考えどんなことをしていたのかがよりリアルで生々しく活字になると思い、その様にさせて頂きました。

 お陰様で、誤字脱字や読みにくい点等多々あるかとは思いますが、それも私の一部として寛容に受け止めて頂けますと、ありがたいと都合良く考えております。

 なお、この本は元々自分用と当院スタッフさんなど極々近い存在の方々に差し上げる為に3冊のみ印刷したものですが、ありがたいことにお世話になっている先生方や諸先輩方に求められ、第2版として初版を少し刷新し印刷し直したものであります。

 また、この本の使い方としましては、姿勢を正し読書に集中できる環境を整えて読むのではなく、欧米の安価なペーパーバックの様に気軽にページを折り曲げ、アンダーラインを引いたり印をつけるといった、息抜きがてらの斜め読みをして頂くのが最適かと思いますしその方が本自身も幸せではないかと感じております。

 飽き性の私にとりまして、3年半以上にわたり一つのブログを書き続けられたことは小さな奇跡であり、そのモチベーションを下さった数百人の読者の方や多くのメッセージを送って頂いた方々に対し、この場をお借りして心より御礼申し上げます。

 この本が、ほんの少しでもどなたかのお役に立つことが御座いましたら、私は最高にハッピーですし、非常に嬉しくありがたいもうひとつの奇跡だと考えております。

                                              2014年10月

アメーバブログのサービスの一つ「アメブロde本」を利用し、このブログを本にまとめてみました。

本

これまで三年半にわたって書き続けてきた記事ですが、当然ネット上ではプログラムのバグや運営会社の意図により一瞬にして消えて無くなる可能性があるわけですが、それでは余りにも悲しすぎるので、三冊だけ印刷してみました。(二冊+おまけ一冊)

私にとりましては初めての「アメブロde本」でしたが、操作は非常に簡単であっという間に編集することが出来ました

世間ではデジタル書籍へと向かって居りますが、やはり書籍になるというのは何となく嬉しいものです。


一冊は手元に置いておき、残りの二冊は普段お世話になって居るスタッフさん等に差し上げる予定です。