Studio K - ちゅうまけいこさんライブ on 2013/11/16
今回はK初登場の方が多く、新鮮かつエネルギッシュな夜になりました。
この日のミュージシャンは、松本茜さん(p)、田中洋平さん(b)、佐藤隆治さん(ds)、
そして守谷美由貴さん(As)の皆さん。非常に豪華な顔触れです。
ピアノの松本茜さんは、待望のK初登場です。
(右から、守谷さん、松本さん、洋平君の一部)
期待感満載で聴いた松本さんのピアノは、躍動感の塊のような感じがしました。
縦横無尽に跳躍する鍵盤から連射される音は圧巻で、しかも飛び跳ねているのに
全くヒヤヒヤするところのないバランスの良さは松本さんならではのもの。そして、ここぞと
いうところではバリバリ、ザクザクと刻む豪快さも兼ね備えていて、感動ものの演奏でした。
サックスの守谷さんも、初めてのK出演です。

(右から、守谷さん、松本さん、洋平君の全部)
女性のサックスプレイヤーは結構いらっしゃると思いますが、その中でも守谷さんは
代表格と言えるのではないでしょうか。全身からほとばしる音は迫力満点。でも、爆走する
ことなく、常にクールにコントロールされた演奏は安定感抜群で、どこかオトナをを感じさせる
カッコいいサックスが胸にググっと迫ってきました。素晴らしかったです。

(守谷さん(中央))
そしてボーカルは、Kではもうおなじみのちゅうまけいこさんです。
(ちゅうまさん(右) )
ちゅうまさんは、Kでは毎回楽しいライブを届けていただいています。少しハスキーで妖艶な
歌声で、表現力豊かに、時にちょっと小悪魔的に歌い上げるボーカルはとても魅力的ですが、
MCもちゅうまさんの大きな魅力。周りの皆さんとの絶妙なやりとりは、スタジオを和やかな
雰囲気で包みます。ちゅうまさんのKでの人気急上昇の所以でしょう。
(右から、下が気になるちゅうまさん、笑顔の守谷さん、隙を見せる松本さん)
この日は、これまたKではおなじみ、ピアノの廣瀬みちるさんが遊びに来られていたので、
飛び入りで2曲演奏していただきました。
(右から、暗いけどたぶん守谷さん、廣瀬さん、洋平君の手)
1セット目が終わると、いつものビュッフェ・パーティーです。
ミュージシャンの方と身近に接することができるKならではの機会です。

(何故かKではこういう写真が多い廣瀬さん(右))
(今回は演奏中の写真がなくてすみません佐藤さん(中央))
2セット目は、遊びに来られていたボーカルの浜田ゆきさんに1曲、明るい素敵な歌声を
披露していただきました。浜田さんもK初登場ですが、また是非歌っていただきたいです。
(浜田さん(右))
そしてそして、K3度目の参加のトランペットのF井さんと、K初参加のサックスのM尾さんに、
守谷さんが加わっての3管はK初の出来事で、圧倒的な迫力の演奏でした。
(右から、M尾さん、F井さん、守谷さん)
最後は、恒例の記念撮影です。
新しいミュージシャンの方々をお迎えして、また一段と厚みを増したKライブ。
これからも、「質は高く、敷居は低く」、アットホームな時間を皆さんと共有していきたいですね。
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つながり紡ぎの旅 <4>- 松本あかねさんライブ
ユニット、Esperance∞Cardinal(エスペランス・カーディナル)のライブに行ってきました。
場所は、大久保のBoozy Muse。
ここは私にとって特別な場所なのですが、それについてはまた後程。
この日のミュージシャンは、瀧沢望美さん(v)、松本あかねさん(p)、高橋佳輝さん(b)、
小山田和正さん(d)の皆さん。 今回のライブは、エスペランス・カーディナルの初CD
「ニジイロノオト」のレコ発で、皆さんレコーディングメンバーとのことでした。
(左から、松本さん、瀧沢さん、高橋さん、小山田さん)
ピアノの松本あかねさんは、最近はご無沙汰していますが、2009年11月の
スタジオK初登場以来、しばらくの間ホストピアニストとして演奏されることが多く、
私もKで歌伴をしていただいたピアニストとしては、彼女が一番多いと思います。
清楚で上品な容姿のあかねちゃん、ピアノもエレガントで気品がありますが、
根底に流れるのはジャズの魂。曲全体を支配しているのは、女性らしさと力強さが
混ざり合ったうねりのような響き。聴き応え十分です。
ボーカルの瀧沢さんは、独特のハスキーな歌声に不思議な魅力があり、
聴いているうちにズルズルと瀧沢さんの世界へ引きずり込まれていくような感じがしました。
私の大好きな「アントニオの歌」を日本語で歌われましたが、これがまた瀧沢さんの
ハスキーな声にピッタリで、UAを彷彿とさせるようで渋カッコ良かったです。
あかねちゃんは、スケジュールの関係でしばらくKに来ることは難しそうですが、
エスペランス・カーディナルの他、自身のピアノトリオでのライブ、またオリジナル曲の
作曲など、活躍中の姿をまた是非Kの皆さんに披露しに来てもらいたいですね。
そうそう、どうしてBoozy Museが私にとって特別な場所か、でしたね。
それは、今回撮ったこの写真に関係があります。
この写真、このブログのプロフィール写真に似ていますよね?
そう、私のこのブログのプロフィール写真は、3年前にBoozy Museで撮ったものなのです。
3年前、この斜めに傾いているグラスが気に入ってしまい、思わず撮影したのですが、
それをそのままブログのプロフィール写真にしています。そんなわけで、Boozy Museに
行くたびに、私はこのグラスにご対面できるのを楽しみにしています。
いやあ、この日もいい音楽が聴けて良かった。
さて、次はどなたに会いに行くかな。。。
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つながり紡ぎの旅 <3>- 川本悠自さんライブ
10月5日(土)、川本悠自さんのバンド、"the word is bond"のライブに行ってきました。
場所は、銀座の「Space 潦(にはたづみ)」。 ここは、芸術家のためのフリースペースで、
様々な分野の芸術家の方々が芸術活動を行う創造の場、だそうです。
この日は、「日本酒と音楽と美術の総合イベント」として行われた「アキ乃酒ト音」という、
the word is bond、朝日酒造、芸術家の緒方敏明さんのコラボ・イベントで、「ハル乃酒ト音」
「ナツ乃酒ト音」に続く第三弾ということでした。
朝日酒造からは、「里紅葉」という日本酒が振る舞われ(飲み放題)、それを緒方さん作成の
そばちょこでいただきながらライブを楽しむ、というものでした。
私は実は日本酒が苦手なのですが、この「里紅葉」というお酒、とても飲みやすくて
美味しく、また雰囲気のあるそばちょこが味を引き立て、ついつい何杯も飲んでしまいました。

この日のミュージシャンは、川本悠自さん(b)、小松雄大さん(ts)、道脇直樹さん(p)、
海老澤幸二さん(d)の皆さん。
川本さんは、1年半程前にStudio Kに出演されています。 その時のベースが素晴らしく、
また是非聴いてみたいと思っていたのですが、随分時間が経ってしまいました。
Kに来られたのはその一度だけで、それ以来の再会でしたが、覚えていてくださって、
「あれから全然お呼びがかからないんですよね。」と笑顔で話されていました。
(2011年4月9日 Studio Kに出演された時の川本さん(左))
この日は全曲川本さんのオリジナル。川本さんがMCで1曲1曲に込められた想いを
話されていましたが、演奏からもその想いがひしひしと伝わってくるようでした。
以前Kで聴いた時と同じく、川本さんのベースは繊細かつクール。
期待通り、いえそれ以上の好演で、待ち侘びた私の心も満足感に満たされました。
ピアノの道脇さんは、以前何度か聴いたことがあり、今回"the word is bond"のメンバー
だと知って楽しみにしていたのですが、お話を聞いてみると、今回はオリジナルメンバー
の方の代役で、出演も直前に決まったとのこと。
でも、そんなことは微塵も感じさせない熱演で、他のメンバーの方との息もピッタリ。
川本さん同様、ポーカーフェイスから繰り出される音は力強く全身に響いてきました。
ハル、ナツ、アキ、と続いてきたこのコラボイベント、来年1月には「フユ乃酒ト音」が
予定されているそうですので、また聴きに(飲みに?)行きたいと思っています。
ほろ酔い気分と幸せな充足感に包まれながら帰路に着いた、銀座の夜でした。
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つながり紡ぎの旅 <2>-m.s.t. ライブ
9月27日(金)、m.s.t. のライブに行ってきました。
場所は、東中野のセロニアス。
小ぢんまりとしていて、アットホームなとてもいい雰囲気の空間です。
「m.s.t.」は、「Mochiyama Shoko Trio」の略で、ピアノの持山翔子さんをリーダーとする
小山尚希さん(b)、山内陽一朗さん(d)のトリオです。
ベースの小山さんが2度ほどStudio Kに来られたことがあり、演奏がすごく印象的
だったので、ライブに行ってみたいなとずっと思っていたのですが、なかなか時間が
合わず、この日やっと実現しました。
(2012年12月22日のKライブでの小山さん)
曲は、持山さんと小山さんのオリジナルがメイン。スタンダードもありましたが、
それもm.s.t.風にアレンジされたもので、独自色が前面に打ち出されていました。
持山さんのピアノは、平原を疾走するような爽快感と、心のわだちに澱む切なさが
同居したような響き。じんわりと心地良く私の中に入ってきました。
ステージが狭いので、楽器をあちこちにぶつけて周りをヒヤヒヤさせた小山さん
でしたが、演奏は安定感抜群。ウッドとエレベの2本を駆使しながら、オリジナル曲に
m.s.t.色を散りばめていました。
山内さんのドラムは、豪快そのもの。真正面で聴いていたからでもありますが、
迫力満点、圧巻でした。でも繊細さもちゃんと兼備されていて、素晴らしかったです。
m.s.t.の音楽をジャンル分けすると、どう分類されるのか私などにはわかりませんが、
私にはとても新鮮で、体の奥底に陽だまりのような高揚を感じたのは確かです。
今回のライブ、m.s.t.初のフルアルバム『predawn』のレコ発でした。
CDを購入し、サインをしていただきながらちょっとお話してみると、
小山さんからお聞きになったのでしょうか、持山さんはStudio Kのことをご存じで、
「アットホームなライブをされているらしいですね。行ってみたいなあ。」とのこと。
これは願ったり叶ったり? また一人、Kに素晴らしいピアニストが登場するのも
間近かもしれません。 お待ちしています! もちろん、小山さんも山内さんも!
いいもの聴いたなあ。。。
そんな幸せな気分で帰路に着いた金曜日の夜でした。
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つながり紡ぎの旅 <1>-平井あみさんライブ & 横濱ジャズプロムナード
ということで早速、10月11日(金)、つながりを紡ぐ最初の旅にはピッタリ、
平井あみさんのライブに行ってきました。
場所は、目黒にあるKahooというカラオケ店。
店の地下にあるレンタルスペースで、時々ライブが行われているようです。
唐突で恐縮ですが、私は4年前からジャズ・ボーカルを習っています。
今の先生が3人目ですが、最初の先生が平井あみさんでした。
平井さんは、私が大変お世話になった方、というだけではなく、
Studio Kにとっても、とても重要な意味を持つ方なのです。
Studio Kは当初、オーナーのOさんがプロのベース、ドラムの方と演奏する、
というのがメインのプログラムで、ボーカルは、聴きに来たアマチュアの人が
セッションで何曲かずつ歌うという、言わば付け足しみたいなものでした。
そんな折、Oさんがたまたま平井あみさんのライブを聴きに行ったところ、
平井さんの歌をすごく気に入り、Kにお誘いしたところ来てくださることになり、
2009年9月、Kで初めてプロのボーカリストの方が歌うこととなりました。
平井さんの歌が好評だったので、これを機に、Oさんがプロのボーカリストの方を
Kにお招きするようになり、そして、毎回プロのボーカリストをメインでお迎えする
という現在のKライブのスタイルが、次第に確立されていくことになります。
平井さんの最初のKでの歌を聴いた私は、その翌月から平井さんが新しく
ジャズボーカルのグループレッスンをスタートされることを知り、それまでは
ジャズにはほとんど興味がなかったのですが、これも何かの縁と、そのレッスンに
参加するという一大決心(?)をし、現在に至るというわけです。
いつも明るく元気いっぱいの平井さんのレッスンでは、「お腹から大きな声を
出して、とにかく楽しく歌う」ということを中心に教えていただきました。
(実践できていないのは、私の努力不足のせいですが。。。)
久しぶりにお会いした平井さんは、相変わらず明るく元気で、張りのある歌声を
聴かせてくれました。新しいCDも出されていて、ご活躍のようです。
平井さんがKで歌われたのはその1回だけでしたが、間違いなくKのターニング
ポイントとなったと思います。これからも頑張ってください。
そして10月12(土)は、横濱ジャズプロムナードに行ってきました。
中でもお目当ては、AromatiK Jean のライブでした。
ピアノのルミちゃん、ドラムのかまちゃん、そしてボーカルのあくあこと
水町薫子(かおる)さんは、Kでつながった仲間です。
そんな3人が出演するとあっては聴き逃してはならぬ、と思い、会場の
伊勢佐木町クロス・ストリートに足を運びました。
Kのアイドル、ピアノのルミちゃん。

最近はすっかり歌伴にも慣れたようで、堂々とした演奏っぷりでした。
Kの人気者、ドラムのかまちゃん。
普段のお茶目な感じとは打って変わって、ドラムを叩く姿はカッコいいです。
そして、ボーカルの水町さん。

実は水町さんと私は同じビルの中にある関連会社で働いていて、仕事中に
時々顔を合わせることがあるのですが、じっくりと歌を聞いたのはこの日が
初めてで、その素敵な歌声にちょっとビックリしてしまいました。
水町さんがMCで、自分が名付けた「AromatiK Jean」というバンド名の由来を
話していましたが、「Aromatic」ではなく「AromatiK」としたのは、3人がStudio Kで
知り合ったからとのこと。聞いていて、何だかうれしくなってしまいました。
人と人とのつながり、本当に大事だと思います。
そして、そのつながりを与えてくれた音楽、ジャズ、本当に素晴らしいです。
「旅」は、まだまだ続きます。。。