渦中の前川喜平・前文科事務次官が口を開いた(その1) | KHのアメーバブログ

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テキトーなタイミングで、テキトーにコメントします。

「AERA2017年5月6日増大号に、

 

渦中の前川喜平・前文科事務次官が口を開いた

前川喜平はウソつきか

もう何でもありだ。文書の存在を消すためには、手法を選ばない。

暴走する官邸の内情を、渦中のキーマンが本紙に語った。

 

という4行見出しの記事が掲載されました。

 

 

ほぼ同じ内容の記事は電子版のAERA.dotでも掲載されています。

https://dot.asahi.com/aera/2017052600095.html

 

 

本ブログではAERA掲載記事を前半と後半に分割し、ブログ主の注釈や意見を挟み、2回に分けて紹介します。

 

 

このエントリーではAERA掲載記事の前半部分を掲載します。

 

 

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「森友学園問題と同様に、加計学園問題でも都合の悪い情報はどんな手を使ってでも、もみ消そうとする官邸サイドの暴走が止まらない。小説か映画のようなことが実際に起きている」

 

5月22日、元文部科学省官房審議官で、京都造形芸術大学教授の寺脇研さん(64)(#1)は、本紙の取材にそう声を荒らげた。同日朝、読売新聞が社会面で「前川前次官 出会い系バー通い」と報じていた。

 

 

元文部省官僚の寺脇研氏

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/383440

 

 

記事では今年1月に文科省の天下り問題で引責辞任した前文科事務次官の前川喜平さん(62)が、文科省在職中に新宿・歌舞伎町の出会い系バーに頻繁に出入りしていたことを報じていた。出会い系バーは売春の温床にもなっており、「教育行政のトップとして不適切な行動に対し、批判が上がりそうだ」と読売新聞は指摘している。

 

「朝日新聞が文書の存在を報道して以降(チャート図)、官邸周辺は文章を流出させたのは前川氏だと考え、文書が本物かどうかを話させない、または話したとしてもその人物が信用に値しないと思わせるため、官邸寄りのメディアに情報をリークし、記事を書かせたのではないか」(寺脇さん)

 

 

チャート図(AERA 2017年6月5日増大号より)

 

 

 

貧困問題が一番の問題

 

 

5月24日、渦中の前川さんが都内で本紙の取材の取材に応じた。読売新聞について尋ねると、

すでに辞任し、一私人となった今、なぜあのような記事が出るのか不可解だ。記事を読み、『加計学園のことは話すな。話すとひどいことになる。こうして実際に起こったでしょ』と、私に対する威嚇と感じました(#2)

 

前川さんは現在、自宅から離れて生活している。17日に朝日新聞が「総理のご意向」と書かれた文書の存在を報じて以降、官邸の様子を知る文科省の後輩から「しばらく海外に出て、逃げたほうがいいのではないか」と忠告も受けた。

 

前川さんは出会い系バーに足を運んでいたことを認め、通い始めたキッカケをこう話した。

 

「出会い系バーはテレビのドキュメンタリー番組で知った。経済的に困窮した女性が朝まで居場所代わりに使ったり、そこで見つけた男性客に体を売ってお金を稼いだりしている実体は衝撃的だった。実際に生の声を聞きたくて足を運び始めた」

 

多い時は週に1度のペースで店に通い、女性たちの身の上話に耳を傾けた(#3)。女性たちの多くが、両親の離婚や学校の中退を経験していることを知った。

 

「この状態を何とかしなければという思いは、仕事の姿勢にも影響した。高校無償化や大学の給付奨学金などに積極的に取り組んだ。私は貧困音大が日本の一番の問題だと思っている」

 

前川さんは辞任後、2つの夜間中学校の先生、子どもの貧困・中退対策として土曜日に学習支援をおこなう団体の先生として、

3つのボランティア活動をしている。最近、子どもたちに因数分解をわかりやすく教えるために、「とってもやさしい数学という学習参考書も買った。

 

 

 

(#1) 元文部省官僚。文部省・文部科学省在任中は、いわゆる「ゆとり教育」「脱偏差値」「学校週5日制」「総合的な学習の時間」「生涯教育」などを推進したため、「ミスター文部省」と呼ばれた。「ゆとり教育」を中心としたこれら一連の政策への批判が高まるとともに、個人としても批判を受けることが多くなった。元産経新聞論説委員の高山正之氏からは、小尾乕雄・鳩山邦夫と並んで、日本の教育を崩壊させた張本人だと批判されている。2007年9月にはゆとり教育の見直しが進んでる状況に自身の現場経験から沈黙を破り異議を唱える本を出版した。

(Wikipediaより、https://ja.wikipedia.org/wiki/寺脇研

 

 

(#2) 6月3日付読売新聞社会部長名の記事では、記事内容は、独自の取材で(略)つかみ、裏付け取材を行ったものと主張している。また、掲載理由については、次官在職中の職務に関わる不適切な行動については、公共の関心事であり、公益目的にもかなうものと説明している。

http://digital.asahi.com/articles/ASK687F2QK68ULZU00V.html

 

  

(#3) 出会い系バー通いの実態については、週刊新潮や週刊文春は肯定的な記事を報じています。また、IWJ独立webジャーナルの動画ニュース(

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/383824)では、以前から前川氏は他の問題でも現場調査をしてきていると伝えています。出会い系バーでの女性の貧困問題調査も本当なのかもしれません。

 ですが、それ以外にも非常に多くの情報が存在しています。一言でいうと、週刊誌やネット情報が錯綜し、何が真実なのかわからない状況です。例えば、あるネット記事(http://jijijitu.xyz/maekawa-bunshun/)によれば、

『20代のA子さんと前川氏は2011年からの付き合いで、過去3~4年の間に30~40回は食事などをしたと言っています。。

そんなA子さんが、今までの報道とは全く真逆の証言を文春に残しました。

「”親も心配しているんだから早く就職したほうがいいよ。”と言われました。」

「口説かれたこともないし、手を繋いだことすらない。」

その後も、会うたびに「ちゃんとした?」とか「仕事どう?」って聞かれました。』

など、前川氏の「いかがわしいことは一切していない」という主張に沿う情報もあります。

 しかし、このA子さんが働いている店の店長は「1〜2ヶ月に1回の頻度」で前川氏が出入りしていたとも証言しており、AERA掲載記事の「多い時は週に1度のペースで店に通い」と食い違っています。

 前川氏が同時に複数の店に出入りし、それぞれの店では1〜2ヶ月に1回の頻度だけれども、出入りしていたすべての店の合計では多い時は週に1度の頻度だったという可能性なども考えられます。その場合、最頻期では、少なくて見積もって2,3店、多く見積もって5,6店くらいを同時に利用していたと考えると辻褄が合います。

 現在は一私人の過去のプライバシーに関わることなので報道しづらい面もあるとは思いますが、ほとんど「匿名の証言者」の証言のみしか報道されていない状況ではクロともシロともなんとも判断できません。

 

 

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渦中の前川喜平・前文科事務次官が口を開いた(その2)に続きます。