【加計学園】八幡和郎氏の緊急投稿コラム | KHのアメーバブログ

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テキトーなタイミングで、テキトーにコメントします。

2017年6年6日 11:30、産経ニュースに、元通産官僚である評論家の八幡和郎氏の緊急投稿コラムが掲載されました。同コラムのリードは、

 

『「元事務次官というエリート官僚が、安倍首相に捨て身の反逆」

「霞が関も安倍官邸の横暴に立ち上がる」

 

 新聞や週刊誌で最近、こういった見出しを見かける。それなら、霞が関の官僚たちはひそかに大喝采のはずだが、OBまで含めて、前川氏に対しては、非難ごうごうだ。』

http://www.sankei.com/politics/news/170606/plt1706060019-n1.html

 

です。

 

 

前川喜平・前文科事務次官

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50904


 

 

 

 

以下、同コラムに、ブログ主の注釈を加えつつ、再構成してみます。

 

 

  

元通産官僚の、評論家・八幡和郎氏の緊急投稿コラム

 

 

 

「元事務次官というエリート官僚が、安倍首相に捨て身の反逆」

  

「霞が関も安倍官邸の横暴に立ち上がる」

 

新聞や週刊誌で最近、こういった見出しを見かける。それなら、霞が関の官僚たちはひそかに大喝采のはずだが、OBまで含めて、前川氏に対しては非難ごうごうだ。

 

 

大富豪で、約8000万円の退職金はもらった(#1)が、不祥事での引責辞任で名誉は地に落ちた前川氏に失うものなどない。むしろ今回、「正義の味方」として振る舞うことは、一発逆転狙いの名誉挽回策といえる。

  

 

(#1) ネットで検索してみました。「大富豪」については、前川前文科次官の祖父や父が会社の社長ということはわかりましたが、ご本人が多額の資産を保有しているか否か等の情報はわかりませんでした。コラム執筆者の八幡和夫氏は何か客観的情報をお持ちなのでしょうか? それにしても、大学を卒業して40年近く官僚として勤め上げ、最高位の事務次官まで昇格したら、最高で約8千万円の退職金を手にできるんですかね(今年2月の週刊誌の記事では退職金は5610万円と報道されました[1]が、果たして?)そして、前川前事務次官はそのコースから脱落しましたが、ふつーは省庁が斡旋をしない形での天下り利権を享受し、現役時代と同等の収入を得るんだろうな、、、一般には一度、退職したら、再雇用という形で収入が半分近くに減少するんですがね。天下りを繰り返す「渡り」状態になったら、退職後、少なくとも10年くらいは現役と同等かやや落ちくらいの収入が得られそうですが、我々みたいな一般人は年金支給年限に到達するまでしか再雇用されないわけで(私が一番最初に働いた或る法人Aに専務クラスで天下っていた旧大蔵省出身の方は、その後も渡りを繰り返し、Aを退職した8年くらい後でも、違う東証一部上場企業の監事とかに収まっていたっけ、、、)。それに、昨年秋に暴露された文科省の省ぐるみの巧妙な天下り術は、たぶん他の省庁でもやっているんだろうし、、、。

 

 

「内部のメモ」はあったのかもしれない。だが、内容は最低限、著しい誇張だ(#2)。 上司(官邸上層部)から希望をほのめかされても、あんな直接的な言葉で相手方に伝えるような部下(官僚)などいるはずない。

 

 

(#2) 正直に言いますと、ブログ主はこの下線部分の文章の意味がよくわかりませんでした。『「内部のメモ」は行政上の最低限の内容しか含まず、これを以て、加計学園に便宜を図ったというのは著しい誇張』という意味でしょうか。

 

 

守旧派の抵抗を排しての獣医学部新設は十数年前から構想され、民主党政権で大きく前進し、安倍政権が国家戦略特区制度を創設して岩盤規制に穴を開ける機が熟した。地域バランスから「四国でも戦略特区を1つ」というのも合理的判断だ。

 

安倍政権も好ましいと考え、プッシュしただろうが、政官のせめぎ合いの中での常識の範囲内だ。ただ、文科省は「政治の圧力がゆえ」としたかったのかもしれない(#3)

 

 

(#3) 文科省は(長年続いた、獣医学部新設規制を止めざるを得ない理由を)「政治の圧力がゆえ」としたかったのかもしれない、という意味だと思います。もしも「政治の圧力がゆえ」としたかったということならば、それは、文科省が長年阻止してきた「獣医学部新設規制」という行政上の権益を失う事態に直面し、自分たち(当時の文科省の高等教育局関係者や省幹部等)で責任を取りたくなかったから、官邸や内閣府から圧力がかかった、という形にしたかったということ。これって言い換えれば、本来は自分たちの責任なのに、他人へ転嫁しているだけということと同じではないでしょうか。

 

 

 もし、官邸の非常識な圧力があれば、前川氏は辞表を懐に抵抗することも、抗議の辞職もできた(#4)。中曽根弘文元文相の義兄の立場(=実妹が中曽根氏に嫁ぐ)は強いし、それで約8000万円の退職金が減るわけでもなかった。

  

 

(#4) ブログ主も常づねこの点が解(げ)せませんでした。結局、前川前文科次官は、「それをすべき時にせず、すべきでない時にそれをした」のではないでしょうか。すべき時とはもちろん事務次官の時です。

 

  

 さらに、和泉洋人首相補佐官から「総理は言えないから、私が代わりに言う」(#5)との趣旨の発言があったとも明らかにしたが、前川氏と和泉氏には「浅からぬ因縁」がある。

 

 

(#5) 「総理は言えないから、私が代わりにいう」。最近、思うんですが、これって今治市・加計学園の提案に限らず「国家戦略特区を活用して獣医学部を新設する」ことをとにかく官邸・内閣府としては早く進めたい。ぐずぐずしていると、既得権益側が巻き返しを行い、岩盤規制を突破できなくなる。しかし、申請中の提案としては安倍首相の友人が経営する加計学園に絡んだ計画もあるので、行政手続きの公平性を担保するために、首相は「自分の口から言わない」ことを自分にあえて課したという可能性もあるのではなかろうか。もしそうならば、実際に「官邸の最高レベルが言っていること」や「総理のご意向」という内閣府担当者の発言が事実だとしても、その発言は首相が実際にそのように言ったということではなく、首相周辺の秘書官、補佐官などがまさに「忖度」しての発言であったと思われ。

 

 

東京五輪を見据えた新国立競技場問題をめぐり、和泉氏は、決断を下せない文科省と外郭団体から権限を取り上げて、問題を解決したのだ(#6)。前川発言を解釈する場合、これは斟酌(しんしゃく)すべきだ。

 

 

(#6) もし仮に、これが真実ならば、前川前文科事務次官の今回の一連の行為は、まさに復讐戦。そんな私的なうらみつらみを晴らすために、官邸・内閣府をいけにえに晒す(さらす)のだとすれば、とんでもありません。すぐ止めて欲しいです。

  

 

 一般に行政の決定で、大きな原則が守られるなら、若干の政治的配慮は政治家の責任の範囲内だと思う。度が過ぎたらいけないが、政治家としての関与を常識の範囲内でしたことを、極悪非道がごとく言うのはどうかと、「森友学園」問題のときも今回も思った。

 

 

 

緊急投稿コラムの執筆者、元通算官僚で評論家の八幡和郎氏

http://www.sankei.com/politics/photos/170606/plt1706060019-p2.html

 

 

 

[1] 週刊現代、2017年2月6日、

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50904