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東京ブレイズ二代目社長のつぶやきブログ

世間ではあまり知られていない「ろう付」を生業に、日本の科学技術の下支えに本気で取り組んでいる、中小企業の2代目社長が日頃思った中小企業経営やろう付技術と業界、その他さまざまなことについてつぶやきます。

あけましておめでとうございます。今年も駄文ですがコツコツとブログを書き続けて行きますので、ご愛読の程、何卒よろしくお願い致します。

 

さて2025年が始まりました。今年は毎年正月に親戚で集まっていたイベントが、ホテルの抽選が外れてしまいできなかったことと、母校の大学が箱根駅伝に出場できなかったので、ちょっと物足りない感じの正月を過ごしています。それでも、元旦から家族みんなが元気に顔を合わせて食事ができたので、とても幸せな正月を過ごせています。

 

ところで年末からBSで映画を見ていました。「Always 三丁目の夕日」シリーズです。ご存じの方も多い映画だと思いますが、この映画を見て改めて幸せとは何かと考えました。時代は戦後の復興から高度経済成長期の日本を描写していますが、この時期は特に皆が経済成長を感じてどんどん豊かになって行く時代背景でした。そのような中人々はどんどんお金持ちになることを目指し、お金持ちになることが幸せだと錯覚していました。でも、この映画には本当の幸せが描かれています。

 

人の幸せには真理と本質があると思います。もちろん人それぞれに幸せの定義や考え方があると思いますが、根底には普遍的なものがあるのです。以前にもこのブログに書いていますが、それは

 

人(世の中)の役に立つこと

人(世の中)に必要とされること

人(世の中)から感謝されること

人(世の中)から愛されること

 

です。人は必ず誰かに頼って生きています。大海の孤島で自給自足の生活でもしていない限り、一人で生きている人などいないのです。必ず誰かと関わっています。その人とのつながりが生きて行く上で大切なのです。

 

定年後にそれまでバリバリ働いていた人が急に体調を壊して亡くなってしまうことがあります。それは、仕事を通じて社会に関わり貢献していたのが急になくなってしまうと感じるからです。若い子でも悲しいことに自分で自分の命を絶ってしまう人がいます。それは、自分なんかがいても意味がない、世の中の誰にも必要とされていない、愛されていないと思ってしまうからです。

 

本当はそんなことは絶対にありません。人がこの世に生を受けたのには理由があります。どんな人にも生きる価値と権利があります。誰かの役に立てるのです。そして、不思議なことにそれはなかなか感じにくいことなのです。

 

今年も世の中で大きな変化が予想される、激動の一年になると思われます。それでも幸せとは何か、それをいつでも忘れずに日々一生懸命生きて行ければと思います。皆様のご多幸をお祈り申し上げます。

 

初詣をする人のイラスト(男性)

 

 

 

2024年第1回目のブログに年賀状のことを書きました。私は古臭い人間なので、年賀状を出すことには変なこだわりがあると書きました。ただ、やはり昨年から出した年賀状に対して受け取る年賀状が減ってきたのは事実です。

 

実は仕事上では年賀状をやめるご案内をかなり頂いていて、弊社としても今回で年賀状をやめる案内を出すことにしました。確かに形骸的に年賀状のやり取りだけが行われている取引先さんもあったので、社内で相談してそのように決めました。

 

個人としては今年も年賀状を出します。年賀状を出す日本の風習にこだわりがあるのです。ただし、今年年賀状をもらわなかった人には出すのをやめることにました。やはり迷惑になるのかなと思ったのです。でも年にたった1度の行事なので、年賀状を頂けている人にはめげずに出しています。

 

なぜそんなにこだわるのかと自分でも考えましたが、自分から年賀状を出さなくなると言うことは、こちらからご縁を切ってしまうようで嫌なのです。人との出会いは一期一会、普段から交流がありLINEやMessengerなどでつながっている人は別かも知れませんが、過去に知り合ってある程度の関係があった人とは何らかの形でつながっていたいと思うのです。

 

ところで、自社の社員にも年賀状を出します。今年は2025年の抱負や日頃の感謝、普段から考えていてみんなに伝えたいことなどを書きました。年に1度くらい、社長から年賀状が来ても良いでしょう、と思ってしまうのは間違っていますかね。

 

さて、今年もあと一週間弱です。皆さん、体調など壊さないようご自愛下さい。それでは、良いお年をお迎え下さい!

 

プリンターで印刷をしている人のイラスト

先日、サイゼリヤの創業者である正垣泰彦会長の話を聞く機会がありました。「なるほど、サイゼリヤが大きくなるのはこのような理由があるのだぁ」と思うお話がいくつもありました。

 

まずは講演の初めに、事前に受け付けた質問の回答をお話しされました。正垣会長は「皆さん切実な思いでご質問されたと思うが、それぞれ個別に詳しく話せないが、答えはすべて簡単なことなのだ」と。「すべての物事は真理、原理原則で動いている。みななぜそれに従わないのだ。物事の心理、原理原則をちゃんと理解してそれに従いなさい」。いきなり核心でした。

 

正垣会長は東京理科大学出身で物理学を専攻していました。物理にはエネルギー保存の法則というものがあり、人も物質の一つだから、エネルギーの塊なのだから、熱は熱いところから冷たいところへ必ず移動するのと同じように、ものごともすべてがそうなるのだと言っていました。ちょっと理解に苦しむ人もいるかも知れませんが、理系出身の自分にはしっくりと来ました。

 

なるほど、この人は様々な物事をシンプルに考える人なのだと思いました。これって簡単そうで難しいですよね。人は難しいことを難しく考えてしまいます。簡単なことを難しく考えてしまうことさえあります。大きなことを成し遂げる人の共通点は、難しいことをシンプルに考えて行動するだと聞いたことがあります。正垣氏はまさにその通りの人でした。

 

サイゼリヤ1号店はある時火事で全焼してしまったそうです。当時は朝4時まで深夜営業をしていたのでお客様には水商売やヤクザの関係者も多く、ある夜のことヤクザ同士の口論が激しくなり、ついに店のストーブを投げてしまいました。その弾みでカーテンに火がつき、店内に燃え広がってしまったのです。

 

その時正垣氏は全焼させてしまった店と1階を見て、「ああ、これで店をやめられる」と、どこか安心した気持ちになったそうです。しかし母に「店はもうやめる」と打ち明けたところ、慰めてくれると思いきや、「よかったね。せっかく火事になったのだから、もう1回やりなさい」と言われたそうです。

 

お母さまの理屈は、「火事に遭ったあの店は、お前にとって最高の場所。邪魔だと言っていた八百屋もアサリ屋も、せっかくお前のためにそこにあるんだから。逃げるなんて、もったいない!もう一度同じところで頑張りなさい。苦労は成長のため。火事で店がなくなるなんて、最高でしょう?」

 

正垣会長は逆境の中にいても目の前にあることは最高だと諭されたのだそうです。おかげで、「立地が悪いのも、ならず者しか来ないのも、火事になったのも、すべては最高のこと。より幸せになるようにと、私は導かれている。だから目の前にあるものが最高なのだ……と」。

 

これはまさに真理ですね。若き頃の正垣会長はお母さまにそのことを教えられたと言います。だから正垣会長は「もし、あなたが“今が人生のどん底で、最低最悪”と感じているのなら、それはとても素晴らしいことなのだ」と言うのです。

 

「成功していても有頂天になるな」、「いま目の前にあるものが最高!」、「自分の目の前に起こる出来事は、良いことも悪いこともすべて自分のためにある」。正垣会長の偉大なお母さまの教えを我々にも共有して頂きました。

 

話はまだまだありますが、自分の大好きな言葉で、自社でも常に言い続けていることばがあります。それは、「成長発展する方法はただ一つ、それは世の中の役に立つことだ!」です。まさに真理、原理原則です。

 

自分は正垣会長のような偉大な経営者ではありません。しかし、その背中を追い続け自社が常に成長発展できる会社にして行きたいと強く思っています。

 

ファミリーレストランのイラスト

 

先日ある私立大学の先生から、最近のAIと大学での活用について話を聞く機会がありました。先生の話だとAI技術の進化と広がりはものすごい勢いらしく、やはり今後は当たり前にAIを使えないと世の中の流れに遅れてしまうと言います。

 

以前に、別の理系国立大学で学生がレポートをCHAT GPTで作成してくるので、同じような内容が多いと聞き驚いたところでした。今はどうなったか不明ですが、この大学ではレポート作成にCHAT GPTの使用を禁止したそうです。

 

一方で今回話した先生は文系の私立大学です。この大学ではレポート作成にCHAT GPTをどんどん活用させるのだそう。前述の国立大学との対応の違いにちょっと驚きました。この私立大学ではあっという間にAIが世の中に浸透してくるので、学生がこれを活用できないのは逆に良くないと、学生には積極的に活用させるとのことでした。

 

そう言えば、スイスのIMD(国際経営開発研究所)が作成している最新の「世界デジタル競争力ランキング」では、日本は世界の64カ国・地域のうち第32となっています。これは前年から3つ順位を落としており、過去最低を更新しています。ちなみに、第1位がアメリカで第2位がオランダ、第3位がシンガポールとなってます。韓国が第6位、台湾が第9位、香港が第10位です。

 

これを普通の言葉で言えば、「世界のどの国の人も使えるデジタル技術を、日本企業や日本人は使えない」ということになります。この話を学生にすると皆一様に驚きます。しかし、世界から見た日本は、残念ながらこのように見られているのが現実です。

 

そう考えると前述の私立大学はごく当たり前の対応をしていると言えますね。日々進化しているデジタル技術はどんどん活用して行くのが当たり前で世界の潮流なのです。そうしないと、日本はもっともっと世の中から遅れをとってしまいます。

 

さて弊社では仕事の現場でまだまだAIを活用できてはいませんが、最近会議の議事録をAIで作成する社員が出て来ました。会議の内容を録音し、文字起こしを行い、要約アプリでまとめるています。まだ、最終的には修正が必要ですが、議事録担当者も会議に集中できるし、かなり高い精度で要約されているのでこれはいいなと思いました。

 

しかし、私立大学の先生が言っていたことで印象的だったのは、あくまで主役は人間です。考えることをやめてはいけません。AIは上手く付き合って利用できる立場で活用しなければならないとのことでした。確かにその通りです。便利な技術はどんどん利用すべきですが、やはりいつでも自分自身が主体性を持っていないとAIに振り回される人生になってしまいかねませんね。

 

仕事を奪う人工知能のイラスト

 

ポーランドでは何を食べるの?と良く聞かれます。ポーランドの伝統料理で最もポピュラーなのはピエロギでしょう。現地の人に良く食べるのか聞いたところそうでもないと言う答えでしたが、たまたま聞いた人が悪かったのでしょうか。街中にはピエロギの専門店もありました。ピエロギはポーランド版の餃子のような料理です。生地は小麦粉に水を加えて練ったもので作られ、餃子の皮よりも厚めでモチモチしています。中の具材は肉やじゃがいも、ほうれん草やきのこ類が定番です。中にはいちごやりんごなどのスイーツとして食べる時もあります。茹でたものが一般的ですが、パン生地に包んで焼いたものなどもあります。

 

ポーランドではスープもたくさん種類があり、良く飲みます。特に今回は冬で寒かったのでスープがとても美味しかったです。中でもジュレックはポーランドの伝統料理で、ライ麦を発酵させて作る酸っぱいスープです。ポーランドの味噌汁とも呼ばれ、レストランのメニューに必ずと言っていいほど載っています。最初飲んだ時は酸味があるため少し抵抗がありましたが、慣れるとまた飲みたくなる不思議なスープです。スーパーでお土産にクノールのインスタントスープとして買ってきてしまいました。

 

お酒は何と言ってもウォッカです。こちらは恐らく旧ソ連の影響を受けているのでしょうが、たくさんの種類のウォッカがあります。そして、こちらでの嗜み方は特徴があります。まずはウォッカを冷凍庫でキンキンに冷やします。しかしアルコール度数が高いウォッカは凍りません。少しトロッとした感じになります。そしてそれを足の付いたショットグラスのような、ワイングラスを小さくしたようなグラスに注ぎ、みんなで一斉に乾杯して飲みます。その時に言う言葉が「ナズドローヴィエ(あなたの健康のために)」です。しかしこのウォッカと飲み方、非常に効きます。全然、健康に良くありません。今回自分は不覚にも飲みすぎて記憶をなくし、二日酔いになってしまいました。

 

こちらではビールもよく飲みます。種類はピルスナーのような感じだと思います。日本のビールと似ているのでとても飲みやすいです。そして何と言っても安い。お店で値段を見ていると、コーラやファンタと変わりません。果物ジュースよりも安いくらいです。これは税金の違いなのでしょうか。普段以上に思わず手が伸びてしまします。

 

ポーランドでビールのお供と言えば、サラミソーセージやチーズでしょう。こちらでは種類がたくさんあり、やはり安いのです。さすがに動物検疫に引っかかってしまうので持ち帰ることはできませんでしたが、七面鳥のサラミやヤギのチーズなど日本ではなかなかお目にかかれないものを堪能して来ました。

 

こんなことを書いていたら、またビールでピエロギやジュレックを食べたくなってきました。