AI活用の考え方 | 東京ブレイズ二代目社長のつぶやきブログ

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世間ではあまり知られていない「ろう付」を生業に、日本の科学技術の下支えに本気で取り組んでいる、中小企業の2代目社長が日頃思った中小企業経営やろう付技術と業界、その他さまざまなことについてつぶやきます。

先日ある私立大学の先生から、最近のAIと大学での活用について話を聞く機会がありました。先生の話だとAI技術の進化と広がりはものすごい勢いらしく、やはり今後は当たり前にAIを使えないと世の中の流れに遅れてしまうと言います。

 

以前に、別の理系国立大学で学生がレポートをCHAT GPTで作成してくるので、同じような内容が多いと聞き驚いたところでした。今はどうなったか不明ですが、この大学ではレポート作成にCHAT GPTの使用を禁止したそうです。

 

一方で今回話した先生は文系の私立大学です。この大学ではレポート作成にCHAT GPTをどんどん活用させるのだそう。前述の国立大学との対応の違いにちょっと驚きました。この私立大学ではあっという間にAIが世の中に浸透してくるので、学生がこれを活用できないのは逆に良くないと、学生には積極的に活用させるとのことでした。

 

そう言えば、スイスのIMD(国際経営開発研究所)が作成している最新の「世界デジタル競争力ランキング」では、日本は世界の64カ国・地域のうち第32となっています。これは前年から3つ順位を落としており、過去最低を更新しています。ちなみに、第1位がアメリカで第2位がオランダ、第3位がシンガポールとなってます。韓国が第6位、台湾が第9位、香港が第10位です。

 

これを普通の言葉で言えば、「世界のどの国の人も使えるデジタル技術を、日本企業や日本人は使えない」ということになります。この話を学生にすると皆一様に驚きます。しかし、世界から見た日本は、残念ながらこのように見られているのが現実です。

 

そう考えると前述の私立大学はごく当たり前の対応をしていると言えますね。日々進化しているデジタル技術はどんどん活用して行くのが当たり前で世界の潮流なのです。そうしないと、日本はもっともっと世の中から遅れをとってしまいます。

 

さて弊社では仕事の現場でまだまだAIを活用できてはいませんが、最近会議の議事録をAIで作成する社員が出て来ました。会議の内容を録音し、文字起こしを行い、要約アプリでまとめるています。まだ、最終的には修正が必要ですが、議事録担当者も会議に集中できるし、かなり高い精度で要約されているのでこれはいいなと思いました。

 

しかし、私立大学の先生が言っていたことで印象的だったのは、あくまで主役は人間です。考えることをやめてはいけません。AIは上手く付き合って利用できる立場で活用しなければならないとのことでした。確かにその通りです。便利な技術はどんどん利用すべきですが、やはりいつでも自分自身が主体性を持っていないとAIに振り回される人生になってしまいかねませんね。

 

仕事を奪う人工知能のイラスト