タイの空から4 | 東京ブレイズ二代目社長のつぶやきブログ

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世間ではあまり知られていない「ろう付」を生業に、日本の科学技術の下支えに本気で取り組んでいる、中小企業の2代目社長が日頃思った中小企業経営やろう付技術と業界、その他さまざまなことについてつぶやきます。

数年前からタイでも電気自動車(EV)が急に普及し始めたそうです。友人も車を買い替えるのにEVを検討していましたので、自分が全力で止めました。タイの道路事情やアフターサービス、メンテナンス、リセールバリューなどトータルで考えて、絶対に後で後悔すると思ったからです。

 

今回の旅行中、街中でEVをぼちぼち見かけたので、感覚的にはやはり中国製の車、特にBYDが増えているのが実感できます。しかし、インフラ面ではドイツのような充電ステーションはほとんど見かけませんでした。EVはどこで充電するのと聞いたら、多くの人はショッピングモールの駐車場で充電するのだそうです。だからなのか、ショッピングモールはいつでも人でごった返しています。なので、多くのEVオーナーは充電のためにモールに来て食事をして帰るのだそうです。

 

EVが爆発的に普及し始めたことで、日系自動車メーカーは、スバルやスズキなどが工場の撤退にまで追い込まれてしまいました。そして、しばらく自動車販売のトップは、中国メーカーに奪われていたようですが、昨年はトヨタがトップに返り咲きました。

 

ところで、タイでのEVの価格はどれくらいなのか、友人に知っているかと質問されました。彼が新しく購入したのはトヨタのカムリです。あるSUVタイプのEVを指さして、あれはカムリの1/3の値段だと言われ驚きました。タイでは未だに日本車の人気があります。しかし、日本車を買いたくても、ある一定以上の収入が無いと買えないのです。だから安いEVを購入する人が一定数いるのだそうです。

 

EVは確かに購入時の初期費用はなぜかかなり安いです。政府の補助金などではないと言っていますが、そうなるとEVメーカーが普及のために赤字覚悟で販売しているとしか考えられません。しかし、この低価格は庶民には魅力です。その結果、ある程度EVが売れたのは事実です。

 

ところが、数年たって色々と問題が見えてきました。一つはアフターサービスの悪さです。ディーラーも少なく、修理やメンテナンスのレベルも低いだけでなくコストが高いのだそうです。このような状況は今の時代SNSですぐに拡散されます。また、リセールバリューもとても低いと予想されます。タイでは新車購入時に5年の保証に入るのが普通で、その後3年の保証を追加購入するのが一般的なようです。そして8年間乗ると次の車に買い替えるのだそうです。

 

8年後に中古でEVがいくらで取引されるのでしょうか。EVが普及し始めてまだ数年ですので、友人はこれからどうなるかが見ものだと言っていました。

 

タイはまだまだネタが豊富ですが、今回でタイ旅行のシリーズはおしまいにしようと思います。