インドに行っていました(最終回) | 東京ブレイズ二代目社長のつぶやきブログ

東京ブレイズ二代目社長のつぶやきブログ

世間ではあまり知られていない「ろう付」を生業に、日本の科学技術の下支えに本気で取り組んでいる、中小企業の2代目社長が日頃思った中小企業経営やろう付技術と業界、その他さまざまなことについてつぶやきます。

インドネタが長く続いたので、さすがに今回で最終回にしようと思います。

 

最後の最後にビジネスの話ですが、インドは人口がこれからも増えているのでビジネスチャンスは山ほどあると思います。GDPもどんどんと伸びてくることでしょう。自分たちがインドに滞在している時にNHKワールドニュースで、IMFが2025年にGDPで日本を抜くだろうと予測をしたそうです。もともとは2026年の良そうでしたが1年前倒しになりました。それだけインドの成長が早いのと日本の経済力が落ちてきていると言うことになります。

 

やはり、経済成長には人口ボーナスが大きく影響していると感じました。聞いたところインドでは人口の約4割が貧困層で、この人たちはGDPに影響を及ぼさない人たちだそうです。そして中間層には上位、中位、下位とあるそうで、中位と下位はこれまであまりGDPに貢献してこなかったそうです。しかし、そこがこれからどんどんと収入を増やし購買層に変わり、それに伴ってGDPが増加して行くのだそうです。恐ろしい数字ですよね。

 

そんなことなので、インドはどんどん成長してどんどん豊かになりたいと言うパワーを感じます。そして、海外の技術を取り入れて自国での産業発展を望んでいます。なので、バンガロールの商工会議所では我々日本企業は大歓迎を受けました。そして一緒に仕事しようとものすごいアプローチを受けたのでした。

 

ここまでは良かったのですが、現実はやはり厳しいようです。とにかくインドでは価格、コストが第一です。コストが合わなければどんな技術だろうが製品でも売れないと言います。逆にインドで売れたり成功すると世界中で競争に勝てると言います。日本企業がインドとビジネスを行うには、基本的にインドに出て行く以外はないと思います。なぜなら、日本製品をインドに輸出しようとしてもコスト競争に勝てないからです。その為には信用できる現地のパートナーを探す必要がありますが、これが本当に難しいです。最初は良いことを言いますが、後からどんどんと話が変わっていくそうです。しかし、それはインドでは当たり前で日本人がそれに慣れて行くしかないと思います。

 

それでも、やはりインドには大きなチャンスがあることには間違いありません。魅力的な市場です。これまでの日本の商習慣をガラッと変えてインドでチャレンジするのは“アリ”だと思いました。また、日本に来て働きたいと言うインド人も多数います。インドは人口が多いためある意味就職難でもあります。そして日本の文化、風習が好きで働きたいと思っている若い子達に会いました。その子たちの家庭の月収は日本円で2万円ほどです。インドは貧富の差が非常に激しく、その子たちからすると日本はまだまだ魅力的な国なのです。

 

最後に、今回自分のお土産を一つだけ買いました。それはヒンズー教の神様“ガネーシャ”の銅像です。この神様は豊穣や知識、特に商業の神様です。小さいブロンズ製の置物ですが、どうしても欲しくなって買いました。商売の神様として会社のデスクに飾って、これからの我々のビジネスを見守ってもらっています。