インドネシアに出張してきました。
コロナ前は海外出張には年に4~5回
行っていましたが、最近は少なくなって
いました。
今回インドネシアにはF/S(事業化
可能性の調査)で行って来ました。
昨年末にはベトナム、そして10月には
タイに同じくF/Sで出張します。
なぜ今F/Sなのか。それは日本の
製造業の将来に危機感を感じて
いるからです。もちろん、自社を
含めてです。
日本は少子高齢化が進み、人口減少の
フェーズに入ってきました。日本の
製造業は強いと言われますが、本当に
そうなのでしょうか。
今は大学の工学系学科志望者数が
どんどん減って、学部学科の統合が
進んでいます。若い子たちが製造業に
進みたいと思わなくなってきています。
ITだとかソフトウェアの分野の方が
泥臭くなくカッコイイと思うのでしょう。
分からなくない気もします。
しかし、工学系の人材がどんどん
減って来て、日本の製造業の未来は
どうなるのでしょう。
製造業に限らず、人口が減少している
国の将来はどうなるのでしょう。
日本の高度経済成長は人口の増加で
加速されました。若い人がたくさんいて
消費も活発、物を作れば売れるような
時代でした。
もちろんその中で先人たちの努力は
すごかったと思います。欧米に追い付け
追い越せと多大な努力をしました。結果
日本は先進国の仲間入りをするまでに
成長し、アジアの奇跡と呼ばれました。
前置きが長くなりましたが、現在の日本は
全く逆のフェーズにいます。確かに豊かに
なりましたが、どんどん人口が減って
来ています。それはつまり内需が無くなって
来ているのです。
日本は残念ながら資源国ではありません。
だから頭で考えた何かを生み出して
輸出していく必要があります。それは
必ずしも工業製品だけではありません。
しかし、それが強かったのです。世界の
国の人が日本製品に憧れていたのです。
今回インドネシアに来て、国の勢いを
感じました。これはどこの東南アジアの
国でも同じように感じます。そして
日系企業がたくさん頑張っています。
中小企業も人口が減少する国で必死になって
何かを生み出し、実際の生産現場は
海外拠点を検討しないとなりませんね。
だって、若い人が少ないのですから。
