2000年代を振り返る②
2000年代のロックライフにおいては、フランツフェルディナンドとの出会いは、外せません。
ファーストアルバムが出た当初は、僕の好きなバンドの多い、スコットランド出身ということで、注目して聴いていたのでした。
最初は、ひねりのきいたダンス・ロックバンドという印象でしたが、聴くほどにくせになる。
テイクミーアウトの転調のところなんかには、かなり、まいってしまいました。
しかし、それでも、最初のうちは、スコットランドの、新人バンド、というマイナーな存在でしかなかったわけです。
それが、いつの間にか、人気が出て、たいへんなことになってしまった。
セカンドアルバムが出たころには、ソニーのCMソングに使われたり、アニメの主題歌になったり、ついには、武道館でコンサートをするようにまでなってしまったのです。
スコティッシュ・バンドがメインストリームで活躍する例というのは、あまりないです。
いつも、辺境。マニアック。そんな感じでしたので、フランツのブレイクは、うれしいと同時に、かなりびっくりしたのです。
フランツに関しては、純粋に、好き、ということもありますが、自分が愛しているバンドが、世間にも認められるということが、快感でした。
こんな気持ちのいいことはないです。
自分の音楽趣味は、マニアックだと思います。
意識的にそうしているわけでなく、結果として、そうなっているのです。
そのことは、あまり、いい気分ではないです。
フランツは、その、なんか、いやな感じを、ひっくり返してくれたのです。
だから、もちろん、武道館も言ったのです。
ちなみに、3枚の作品の中では、やっぱり、ファーストが好きです。
これは、出会いの衝撃ということが大きく影響しているんだと思います。
ダーツ・オブ・プレジャーも、マイケルも、なんか、すっきりしない感じが、非常にいいです。
セカンド(You could have it so much better)もサード(Tonight)も、もちろん、いいですけど。
サードについては、賛否あるようですが、僕は、かなり好きです。
2000年代を振り返る①
2010年を迎えて早4か月が経過しました。
いまさらですが、マイロックライフの2000年代(2000年~2009年)のディケイドを振り返ってみました。
雑誌などでは順位をつけたりしていますが、ちょっと、整理できそうもないので、ランダムにつづってみます。
何といっても外せないのは、Cineramaのサードアルバム、Torino(2002年リリース)です。
このCD、確か、お茶の水のユニオンで買ったと記憶しています。
偶然、見つけたのです。
Wedding Presentは、90年代の前半から好きで、ずっと聴いていました。
けど、解散後にゲッジが結成したCineramaのファーストは、全然ピンときませんでした。
悪くはないけど、こういう軽く甘い感じのギターポップは、ほかにもやってる人はいっぱいあるし・・別に、、、という感じでした。
「あぁ、僕の好きだった、Wedding Presentは、もう、なくなってしまたんだなぁ」と思い、その後、Cineramaの作品は、チェックしていなかったのです。
それから、長い空白を経て、2002年、お茶の水のユニオンで、久々に、CineramaのアルバムTorinoを発見するのです。
「あ、Cinerama、まだやっていたんだ」(失礼!)と、ふと、懐かしさで、つい、購入してしまったのです。
あまり期待もせずに聴いた、Torino。
これが、もう、凄かった。
「これがやりたかったのか!」と膝を打ちました。
「ゲッジ兄さん、すまん!」
謝罪しましたよ。
Wedding Present時代の初期のあの、ギターは、確かにないです。
しかし、この切迫感または緊張感みなぎる演奏に、情緒豊かなメロディが乗る、独自の世界。
そして、ヴォーカリストとしての、圧倒的な安定感。
これは、マスターピースだと思いました。
それから、あわてて、Cineramaのセカンド(Disco Volante)やファースト(Va va Voom)を聴いたのです。
それで、やっとわかったのです。
1枚目も2枚目も、Torinoに続く過程だったことが。
ゴールが示されて、はじめて、どこに向かおうとしていたかがわかったのです。
「そうか!ここにたどりつくために、Wedding Presentを解散させたのか。Cineramaを作ったのか」
そうして、Cineramaの4枚目のアルバムを待っていたら・・・
なんと、Cineramaのメンバーそのままで、Wedding Presnet再開、となったのでした。
再開WPの1枚目(Take Fountain:Cineramaの4枚目になるはずだった作品)は、Torinoより素晴らしいです。
Torinoの延長上で、さらに高みに達しています。
ロック史に残る1枚だと思います。
しかし、くじらのロック史としては、やっぱり、Torinoとの出会いの衝撃が大きいです。
「2000年代のこの1枚」という企画があったとしても、CineramaのTorinoを選ぶ人はいないでしょうね。
でも、僕には、Torinoは、「この1枚」ですよ!
圧倒的に。
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ジャパン
ジャパンを聴いています。
いろいろ聴いていますが、昨晩は、「Gentlemen take Polaroids」(孤独な影)を聴きました。
ジャパンといえば、僕が中学生のころに友人からレコードを借りて聴いたのだけど、全然っ理解できなかったことを思い出します。
確か、2枚組のベスト盤だったと思います。
低い声で、暗い曲。
何がいいのか、さっぱりわからなかった。
しかし、今聴くと、いやぁ~、、いいです。
すごくレベル高いと思います。
当時はデビッドシルビアンの容姿もあって、アイドル的に見られていたと思いますが、音だけ聴くと、アイドルっぽさはまったくない。
ダンディです。
粋、ともいいます。
フラットなメロディをなぞるようなヴォーカル。
「Night Porter」の怪しい夜の雰囲気。
「Methods of Dance」のおとなの恋の感じ。
夜、ひとりで聴くのがいいですね。
ロキシーミュージックに似ている、と言われますが、確かに。
けど、ブライアン・フェリーのような、わざとらしさはないです。
(ブライン・フェリーの場合は、その、わざとらしさが、僕は、好きなんですけど。)
もっと、きれいな感じです。
しかし、当時、まだ、20代前半だと思います。
音楽的には、早熟です。
初期はずいぶん違うようですが、この前の「Quiet Life」と、その後の「Tin drum」を合わせた3枚は、どれも良いです。
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