今月の日経は、何よりもまず、終面の「私の履歴書」から読んでます。


扇千景さんの話で、中村扇雀(現・坂田藤十郎)との恋愛話がテンコ盛りで

朝からスゴイことになってます。毎日、楽しみ。


もう4月20日近くになりますが、ちっとも政治家としての話にならないですが、

政治の話よりもこのまま、ずっと男と女の話を続けてほしいです。


坂田藤十郎さんは、以前祇園で50歳年下の女性と付き合ったり、

開チンをフライデーされたり、それを扇千景さんは受け流したり、と

ありましたが、このあたりも鷹揚に書いてほしいです。


いや~すごい女性ですね。


…と本論です。


イージスグループが「メトリクス」というTV広告費オーディットの会社を

設立、営業開始したそうです(4/17(木)日経朝刊より)。


初年度は約20社との契約を目指し、2億円の売上高を見込む、とのこと。

最大で3割程度の経費削減につながるという。


適正価格算出(というか、TV広告費削減コンサル)サービスですね。


日本では、こうしたオーディット会社は、WPP計のマインドシェアが

やっていたような?気がします。


あとは、個人での広告コンサルというか、ピッチコンサルで

やられている方がいますね。


しかし、こうしたサービスはあまり広まってませんでした。


ネット広告やテクノロジー隆盛ですが、TV広告費は約2兆円の巨大マーケット。


そして、パフォーマンス最適化の波が高まっているので、

以前より、こうしたオーディット会社の浸透チャンスがあるのではないか、

と私は考えています。


小さくも色々な動きを引き起こす、かも。


以下に、4/17(木)の日経ネットPLUSに詳細記事ありました。


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英イージス、広告料の監査会社


更新日:2008-04-17


 英広告大手のイージスグループは、日本のテレビ広告費用を

監査・査定する専門会社を設立、営業を開始した。

テレビ局の売上高やテレビ広告を挿入する時間などから

広告料金の適正価格を割り出し、広告主に提示する。

広告主はこの価格を広告会社との交渉に活用することで

経費削減につながるという。

同様のサービスは欧米では一般的だが、日本では珍しい。

 新会社は「メトリクス」(東京・港)。資本金は1000万円で

イージスが全額出資した。テレビ局の業績、広告を流す番組の内容、

時間帯などの情報から広告費の実勢基準値を算定し、広告主に報告する。

広告主は広告会社やテレビ局との契約方式を見直すことなどで

最大で3割程度の経費削減につながるという。

初年度は約20社との契約を目指し、2億円の売上高を見込む。

 日本のテレビ広告は、特定の番組とスポンサー契約する

タイム広告と短期的に様々な時間帯に広告を流すスポット広告がある。

料金設定では視聴率などが基準になるが、

広告会社ごとに単価が異なるため広告主が適正価格を把握するのが難しかった。

 2007年の国内テレビ広告費は前年比0.9%減の

1兆9981億円だったが、総広告費の約3割を占める最大の媒体。

しかし最近は、広告主の費用対効果に対する目も厳しくなっている。



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昨日4/16(水)の日経朝刊スポーツ面コラム「フットボールの熱源」(吉田誠一)より。


ブランドやサービスの根源的な提供価値って何か?への示唆あふれるコラム。


「プロサッカークラブは顧客に何を売っていると思いますか?」

と3月末にJリーグのゼネラルマネージャー講座で、リバプール大学の

ローガンテイラー博士(サッカー産業)の質問。


普通に、夢、熱狂や感動や素晴らしいパフォーマンスなどが出てくるが違うという。


答えは、「苦痛を売っている」のだそうだ。


その心は、応援しているチームが先制されれば心を痛め、リードしていてもヒヤヒヤし、

勝っても連勝できるか?と悩み、1部に残留できるかと悶々とし、優勝すれば、

来期は大丈夫か…と、心は休まる暇無し。


もちろん、サポーターは勝利の歓喜のためにお金を払っているが、

様々に心悩み、大変な思いをしてもまたスタジアムへ向かう。


コラムで紹介されている、この講座の出席者のコメントがいい。


「苦痛を感じてくれるのは、そこにチームへの愛があるから…

クラブのために苦悩してくれる人、それがサポーター…」


表面の熱狂やプレーは当然重要だが、サポーターのチームへの

愛を意識した取り組みこそが重要。


なにせ、チームは日々、サポーターを苦悩させているから。


サポーターは常に12人目のメンバーとして、苦楽をともにする

共有時間に根源的な価値を見出して、お金を払っている。


そこには、サッカー特有の熱量があると感じる。


熱量が(熱狂と心配の振幅)大きいほど、愛は深まるとも思う。


だから破局を迎えないような、細やかな対応が必要なのだ。


ブランドを恋愛に例えることも多いですが、サッカー(野球もか)は確かにより恋愛に近い。


深く、うなづきながら読んじゃいました。


そういえば、野球では、この本が素晴らしく面白かったです。


年俸総額とチーム成績の話や、ホームランより出塁率が重要、

ファンの維持と球団経営のためには優勝より、2位でいる方が大切などなど…

2004年の本ですが、人間ドラマもビジネスも詰まった好著。

マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男/マイケル・ルイス
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昨日発表の、アウンコンサルティングとインデックスの共同調査


「携帯電話におけるインターネットおよび検索エンジンの利用状況」


今時点の携帯電話での利用状況のスナップショット。


◎検索エンジンシェアは、Yahoo!とGoogleで拮抗している。PCとは異なる。


◎検索エンジンの不満点は、

・検索ワードと検索結果の不一致⇒検索精度

・企業名、商品名でも不一致が多い


◎検索以外での携帯サイトの探し方では、携帯広告、メール、PCに続き、キャリア公式メニューの傾向。


実感値と合う気がします。

昨日のエントリー に関連して、実作者とプロデューサーの泉忠司さん、斉藤広達さんとは

別にアカデミックな情報社会論の濱野智史さんの論考を見つけました。


『恋空』を読む(1):ケータイ小説の「限定されたリアル」

濱野智史の「情報環境研究ノート」


ケイタイ小説のリアル、意識無意識など、泉忠司さん、斉藤広達さんの発言と

表裏のようで読みごたえあります。


サービス考えたり、ブランド考えたりするとき、最前線の言葉、アカデミックな言葉、

いろいろ見ておくべきだな、と考えた次第。


4/11(金)に@NBC(@nifty Business Communiy)勉強会に参加しました。

ケータイ小説の実作者とメディア事業者が語る、現在進行形がスリリングでした。


テーマは「激論!ケータイ小説~ヒットの秘訣、現状と課題、今後の展望など 」


講師は、大学英文学講師で作家で参考書著者で歌手、俳優と

マルチアーティストの泉忠司 さん 主要作品「クロスロード」(シリーズ60万部突破)


作家でケータイ小説サイト「おりおん☆」 を運営している

ゴマ・ホールディングス株式会社取締役社長 斉藤広達さん


ネット系、メディア系、大学研究者、ケータイ小説実作者、出版社と

聴衆は約50人で、テーマからか、幅広いタイプの方が集まっていました。

ケータイ小説の可能性とビジネス性の両面を深く考えるお二人のトークに引き込まれました。


で、内容ですが、かいつまんで、抜粋します。


■ケータイ小説の現在


◎ややもすると、「ケータイ小説は小説じゃない!」という巷間言われているような感も

ありますが、「ケータイというメディア特性に合わせて作っている作品である」。

夏目漱石が朝日新聞で近代小説を連載始めたように、時代にあったアウトプット形態。


◎5W1HでいうとWhatしかないものが今は中心。横書き、会話中心、描写少ない。

友達の恋バナに共感、というような共感~自分も書いてみたい、がケータイ小説の原点。


◎Freq.は週1ではダメ。月~金ベタでつながらないと読者は離れる。ケータイ小説はライブ

皆、無意識にケータイに毎日触れる。この動作の中に入り込むことが大切。


◎読者からのコメントを素人はそのまま反映しがち。ありがちな内容になる。ここは注意が必要。


◎コトバには細心の注意が必要で、自分の世代と異なった話のときは徹底チェック。


◎ケータイ小説は50-70万エントリーあるが、実際にまともに出版されるのは10作品ほど。

ケータイ小説バブルは終わった。

ジャパニーズドリームだが、それなりに自浄作用が働いているマーケット


■ケータイ小説の読者たち


◎10-20代の関心事「恋愛」が中心。つまり自分の体験と想像力の範疇の内容。

書きたい人が読んでいる!アピールしたい人が書いている。


◎泉氏はアンチ「恋空」で「クロスロード」を書いた。ケータイ小説世代の想像力欠如を

打破するイマジネーション喚起という、教育者的意識がある。ストーリー、スピード、感情。


◎読者は驚くほど「想像力の欠如」。三人称にはついてこれない。

描写でイマジネーションの余地を残しておくと読者から「わからない」とクレームがくる。


◎描写や小説技法など、読まれる作品と表現上のジレンマ。折り合いは理解できる事例を詰め込む。


◎こんなことでは日本の未来は暗い、自分で想像する楽しみを若い子はあまり持っていない。

一番近いデバイスから想像力を鍛えるのは自分のミッション(←頼もしい)。


■ケータイ小説の今後


◎課金は難しい。無料サイト多数。PV、UU増やして広告ビジネスはあり。

そこでの人気作を出版すれば、堅い部数が見込める。


これからはケータイの画面だけではなく、音、動画、イラスト、文字の連動での可能性。


◎EC連動や他メディアと組んでプロデュースしていく。「クロスロード」はサイト限定の

「恋に効く香水」「サウンドトラック」など実践。バーチャルとリアルでのクロスビジネスチャンス。


◎読者から作者への転換をはかるデビューサイト、ランキングの仕組み。


◎これからは40代向けや団塊の世代向けが可能性あり。今と同じ形態か要検証。

表現もしたいし、持ち込みも多い世代。


◎ケータイ小説は小説ではない!という生理的毛嫌いではなく、ビジネスになっている、

文化になっていることを考えて、アプローチ。


などなど。実作者とプロデューサーのトークはまさにライブで濃かったです。


ケイタイ小説の未来は暗い、か?という点については、

お二人とも、マーケットと読者を冷静に分析しているところと、作品自体の価値、向上に

むけた信念や読者教育の話も、トップランナーがマーケットを常に開拓する、

常にマーケットと作品を明るくしていこうとする矜持が感じられました。


時間の都合で懇親会に出られなかったのが残念。


早速、恋空とクロスロードを読み比べなくては。


明日あたり「おりおん☆」 で重要な発表があるとか。。。


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ちなみに@NBC はこれまでも大ブレーク前の
そうそうたるメディア人を招聘している勉強会のようです。