4/11(金)に@NBC(@nifty Business Communiy)勉強会に参加しました。

ケータイ小説の実作者とメディア事業者が語る、現在進行形がスリリングでした。


テーマは「激論!ケータイ小説~ヒットの秘訣、現状と課題、今後の展望など 」


講師は、大学英文学講師で作家で参考書著者で歌手、俳優と

マルチアーティストの泉忠司 さん 主要作品「クロスロード」(シリーズ60万部突破)


作家でケータイ小説サイト「おりおん☆」 を運営している

ゴマ・ホールディングス株式会社取締役社長 斉藤広達さん


ネット系、メディア系、大学研究者、ケータイ小説実作者、出版社と

聴衆は約50人で、テーマからか、幅広いタイプの方が集まっていました。

ケータイ小説の可能性とビジネス性の両面を深く考えるお二人のトークに引き込まれました。


で、内容ですが、かいつまんで、抜粋します。


■ケータイ小説の現在


◎ややもすると、「ケータイ小説は小説じゃない!」という巷間言われているような感も

ありますが、「ケータイというメディア特性に合わせて作っている作品である」。

夏目漱石が朝日新聞で近代小説を連載始めたように、時代にあったアウトプット形態。


◎5W1HでいうとWhatしかないものが今は中心。横書き、会話中心、描写少ない。

友達の恋バナに共感、というような共感~自分も書いてみたい、がケータイ小説の原点。


◎Freq.は週1ではダメ。月~金ベタでつながらないと読者は離れる。ケータイ小説はライブ

皆、無意識にケータイに毎日触れる。この動作の中に入り込むことが大切。


◎読者からのコメントを素人はそのまま反映しがち。ありがちな内容になる。ここは注意が必要。


◎コトバには細心の注意が必要で、自分の世代と異なった話のときは徹底チェック。


◎ケータイ小説は50-70万エントリーあるが、実際にまともに出版されるのは10作品ほど。

ケータイ小説バブルは終わった。

ジャパニーズドリームだが、それなりに自浄作用が働いているマーケット


■ケータイ小説の読者たち


◎10-20代の関心事「恋愛」が中心。つまり自分の体験と想像力の範疇の内容。

書きたい人が読んでいる!アピールしたい人が書いている。


◎泉氏はアンチ「恋空」で「クロスロード」を書いた。ケータイ小説世代の想像力欠如を

打破するイマジネーション喚起という、教育者的意識がある。ストーリー、スピード、感情。


◎読者は驚くほど「想像力の欠如」。三人称にはついてこれない。

描写でイマジネーションの余地を残しておくと読者から「わからない」とクレームがくる。


◎描写や小説技法など、読まれる作品と表現上のジレンマ。折り合いは理解できる事例を詰め込む。


◎こんなことでは日本の未来は暗い、自分で想像する楽しみを若い子はあまり持っていない。

一番近いデバイスから想像力を鍛えるのは自分のミッション(←頼もしい)。


■ケータイ小説の今後


◎課金は難しい。無料サイト多数。PV、UU増やして広告ビジネスはあり。

そこでの人気作を出版すれば、堅い部数が見込める。


これからはケータイの画面だけではなく、音、動画、イラスト、文字の連動での可能性。


◎EC連動や他メディアと組んでプロデュースしていく。「クロスロード」はサイト限定の

「恋に効く香水」「サウンドトラック」など実践。バーチャルとリアルでのクロスビジネスチャンス。


◎読者から作者への転換をはかるデビューサイト、ランキングの仕組み。


◎これからは40代向けや団塊の世代向けが可能性あり。今と同じ形態か要検証。

表現もしたいし、持ち込みも多い世代。


◎ケータイ小説は小説ではない!という生理的毛嫌いではなく、ビジネスになっている、

文化になっていることを考えて、アプローチ。


などなど。実作者とプロデューサーのトークはまさにライブで濃かったです。


ケイタイ小説の未来は暗い、か?という点については、

お二人とも、マーケットと読者を冷静に分析しているところと、作品自体の価値、向上に

むけた信念や読者教育の話も、トップランナーがマーケットを常に開拓する、

常にマーケットと作品を明るくしていこうとする矜持が感じられました。


時間の都合で懇親会に出られなかったのが残念。


早速、恋空とクロスロードを読み比べなくては。


明日あたり「おりおん☆」 で重要な発表があるとか。。。


恋空〈上〉―切ナイ恋物語/美嘉
¥1,050
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クロスロード―あの日の約束/泉 忠司
¥1,050
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ちなみに@NBC はこれまでも大ブレーク前の
そうそうたるメディア人を招聘している勉強会のようです。