昨日4/16(水)の日経朝刊スポーツ面コラム「フットボールの熱源」(吉田誠一)より。


ブランドやサービスの根源的な提供価値って何か?への示唆あふれるコラム。


「プロサッカークラブは顧客に何を売っていると思いますか?」

と3月末にJリーグのゼネラルマネージャー講座で、リバプール大学の

ローガンテイラー博士(サッカー産業)の質問。


普通に、夢、熱狂や感動や素晴らしいパフォーマンスなどが出てくるが違うという。


答えは、「苦痛を売っている」のだそうだ。


その心は、応援しているチームが先制されれば心を痛め、リードしていてもヒヤヒヤし、

勝っても連勝できるか?と悩み、1部に残留できるかと悶々とし、優勝すれば、

来期は大丈夫か…と、心は休まる暇無し。


もちろん、サポーターは勝利の歓喜のためにお金を払っているが、

様々に心悩み、大変な思いをしてもまたスタジアムへ向かう。


コラムで紹介されている、この講座の出席者のコメントがいい。


「苦痛を感じてくれるのは、そこにチームへの愛があるから…

クラブのために苦悩してくれる人、それがサポーター…」


表面の熱狂やプレーは当然重要だが、サポーターのチームへの

愛を意識した取り組みこそが重要。


なにせ、チームは日々、サポーターを苦悩させているから。


サポーターは常に12人目のメンバーとして、苦楽をともにする

共有時間に根源的な価値を見出して、お金を払っている。


そこには、サッカー特有の熱量があると感じる。


熱量が(熱狂と心配の振幅)大きいほど、愛は深まるとも思う。


だから破局を迎えないような、細やかな対応が必要なのだ。


ブランドを恋愛に例えることも多いですが、サッカー(野球もか)は確かにより恋愛に近い。


深く、うなづきながら読んじゃいました。


そういえば、野球では、この本が素晴らしく面白かったです。


年俸総額とチーム成績の話や、ホームランより出塁率が重要、

ファンの維持と球団経営のためには優勝より、2位でいる方が大切などなど…

2004年の本ですが、人間ドラマもビジネスも詰まった好著。

マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男/マイケル・ルイス
¥1,680
Amazon.co.jp