葬儀10日後に立てなくなった私 | それでも実家は売れました。 〜施設に入所した親の家の片付けと見守り介護日記〜

それでも実家は売れました。 〜施設に入所した親の家の片付けと見守り介護日記〜

片道6時間の実家に暮らす母を近くに呼び寄せることになったのは、息子の小学校入学の一か月前。ドタバタの引越しから施設入所、物と思い出がいっぱいのまま空き家になった親の家の片付け。たった1人で270kmの道のりを何度も通い、家族の歴史と初めて向き合います。 

母の部屋の片づけた翌朝

ベットから起き上がろうとすると

お尻から右足にかけて

強烈な痛みが走りました。

 

 

(えっ?筋肉痛?

 イヤ、、そんなんじゃないな、、)

 

 

やっとの思いでベットから起き上がると、

次は階段です。

 

 

左足に体重をかけて

なんとかそろりそろり歩くも

 

立ったまま階段を下りるのは無理で

お尻と手を床についたまま

リビングまでやっと辿りつきました。

 

 

アラ50の私ですが、ここ数年は

食事や運動にも気をつけ

年に一度の健康診断はオールAの優等生

 

 

(うそでしょ?どうなった??私)

 

 

しばらくすると息子と

旦那が起きてきたので

 

キッチンに向かおうとすると

また、強烈な痛みが走ります。

 

 

 (息子)

 「ママどうしたの?

  おばあちゃんみたい!」

 

 

 誰がおばあちゃんやねーん( ̄▽ ̄) 

 

 

 (私)

 「朝起きた瞬間から お尻が痛くて

  立って歩こうとすると

  右足にピキーンて痛みが走るんよ」

 

 

 (旦那)

 「あ、、それこの前オレがなったのと

  一緒やわ。『座骨神経痛』ちゃう?

  病院行った方がええでー」

 

 

そういえば、

半年程前、旦那が腰が痛いとか言うので
病院へ連れて行ってレントゲンを

撮ったことがありました。

 

二か月位ヒーヒー言いながら

会社に通ってたっけ(-_-;)

 

 

 

 (旦那)

 「ストレスが原因らしいよー、

  ママ疲れたんちゃう?」

 

 

毎日ストレス与えて悪かったねー( ̄▽ ̄)

 

 

 「お疲れ出ませんように」

ってホントに出るんやな、、トホホ (T_T)

 

 

旦那は仕事へ

息子は塾へ送り出した後、

 

自分で車を運転するのも

おぼつかないので

初めて家からタクシーに乗って

病院まで行くことに

 

玄関を出ようとすると

昨日持ち帰った母の杖が傘立てにあったので

それで身体を支えてみました。

 

 

高さが調整できるタイプの杖だったので

メモリを二つ分長くすると、

 

 

 おっ、ちょっと楽かも、、

 

 もしかして足痛くなったん

 お母ちゃんのイタズラか?( ̄▽ ̄)


 

そんなことをふと考えながら

50半ばからリウマチを発症して40年近くも

足の痛みと闘い続けた母のことを

改めて不憫に思いました。

 

 

私が向かったのは

近くのペインクリニック

 

 

以前に実家の片付けをしすぎて

「顎関節症」になったとき

お世話になった病院です。

 

 

そのときのお話はこちら ↓

 

 

 (お医者さん)

 「お久しぶりですね

  今日はどうされましたか?

  、、というか相当辛そうですね

   寝たままレントゲンを撮りましょう]

 

 

 (私)

 「朝起きた時からお尻が痛くて立てなくて

  膝から腰にピキーンって痛みが、、」

 

 

 (お医者さん)

 「車いすで移動しましょうね

  あっ、、杖、、お母さんの

  借りていらっしゃったんですか?」

 

 

 (私)

 「はい、、イタタタ、、」

 

 

 レントゲンの結果を見たお医者さん

 

 

 (お医者さん)

 「やはり、

 ヘルニアからくる『座骨神経痛』ですね」

 

 

(私)

 「そうなんですか?

  私ヘルニアとか言われたこと

  今まで一度もなくて、、

  腰痛とか肩こりとかも

  普段はないんですけど」

 

 

 (お医者さん)

 「また 何かよほど 

  がんばられたんじゃないですか?」

 

 

二年前に、

実家の片づけで歯を食いしばりすぎて

顎関節症になった話が珍しかったらしく、

まだ覚えてくれていました。

 

 

 (私)

 「実は先々週に母が亡くなったんです」

 

 

そう言って私は母の名前が入った杖を

見つめました。

 

 

 (お医者さん)

 「そうでしたか、、

  ぼくも6月に親父を亡くしましてね

 

  元々悪かったったので、

  覚悟はできてたんですが

  人が死ぬっていうのはこんなに

  大変なことかと思いましたよ。

 

  それはお疲れになったでしょう」

 

 

そう言ってくれたお医者さんの言葉に

 

 

(私、こういう会話を

 誰かとしたかったんだ、、)

 

 

と、スーっと体の力が抜けていくのを

感じました。

 

 

ベットに横になって、

腰にぶっとい注射を打ってもらって

その後、病院で一時間の安静です。

 

 

 (お医者さん)

 「どうですか?気分は悪くないですか?」

 

 (私)

 「大丈夫です、、何か楽になってきた気がします」

 

 

 

 (お医者さん)

 「なかなかゆっくりできないと思いますが

  ムリなさらないでくださいね。

 

  うちは まだ母がいるんでね

  両親二人共亡くなったら

  それは寂しいと思います」

 

 

私はベットでうつ伏せになったまま、

黙って鼻をすすりました。

 

 

 

その後、

ぶっとい注射が効いたのか

お医者さんの優しい言葉が効いたのか

 

私の座骨神経痛はお医者さんの予告通り

たった三日で完治しました。

 

 

まだまだ

「おばあちゃん」とは呼ばせないぜ~

 

杖を持ったら、

なんだかお母ちゃんに支えてもらってる気がしたよ

 

 

 

 初めての方は、こちらからどうぞ → 

 

 にほんブログ村 介護ブログ 親の介護へ にほんブログ村 その他生活ブログ 実家の掃除・片付けへ
 

ブログランキング・にほんブログ村へ  PVアクセスランキング にほんブログ村