自分で考えること その4です。
振り返ります。
自分で考えること
は、ひとり一人の脳が違えば、
同じ情報をインプットしても、再生される情報は変化する。
という内容でした。
自分で考えること その2
は、自分が本当に知るためには、積極的な体験のつみ重ねによる大量の情報が不可欠だという内容でした。
自分で考えること その3は、
知識と体験をわけてとらえる方法。
今日は、
自分で考えること その4
人と情報をシェアすること。についてお話します。
人と情報をシェアするとどうなるでしょうか。
同じ体験をした。
それをシェアする。
私はこうだった。
あの人はこうだった。
その誤差からわかることが、私であり、あなたであり。
その体験の質であり。
例えば、
りんご。から思い浮かぶものを表現してもらったとき、
Aさんは、「丸くて赤くてすっぱくて、良い香りのする食べ物」
Bさんは、「戦時中に山に逃げ込んで食べた、青くて小さくてすっぱいりんご」
Cさんは、「白雪姫の毒りんご」
Dさんは、「しゃりっと噛むと、奥歯がうく」
Eさんは、「クリスマスツリーのかざり」
Fさんは、「大好き」
ひとり一人、違う表現をします。
どれも正しい、それぞれにとってのりんごです。
誰かとりんご情報をシェアしたとき、
そこには、りんごは赤い。以上の何かがあります。
人生経験。
体験。
思い出。
思い込み。
感情。
思考のくせ。
そういったものが複雑に結びつき、りんご、というシンプルなものから、脳
のさまざまな部分が刺激されます。
そして、それをシェアすることで、
私はこうで、あの人はこう。
その誤差から、私とあなたの違いがわかり。私がわかり、あの人がわかる。少し
だけわかる。そして、共通点からその体験の質が見えてくる。少しだけ。
それを繰り返すことで、
「りんごは赤い」
それにとどまらない、
複雑で味わい深い、
体験が深まっていきます。
あなたが体験したことは、あなたにしか説明できないことです。
それを、自分の体験として、人に伝えることで、あなたの脳と、シェアした人の脳の活動が広がります。
誰かが体験したことは、その人にしか語れないことです。
それを、その人の体験として、耳を傾けることで、あなたの脳と、シェアした人の
脳の活動が広がります。
シェアするとき、
自分の体験と、誰かの体験を分ける必用があります。
シェアするとき、自分の体験について、自分で考える。必用があります。
そのとき、脳が体験中に得た情報を、いろいろ工夫して結びつけます。
シェアすると、自分が自分であることを知ることになり、
個性の確認ができます。
ニュースや新聞を鵜呑みにしてしまうと、
画一的になり、
みんなが同じ意見でなければならないように感じてしまいます。
りんごは赤い。赤いったら赤い。それ以上でも以下でもない。
まるで、情報の奴隷のような…。
どうか、どんどんシェアして、自分の個性を明らかにしてください。
でもこれ、脳の作り上、男性らしい男性には、すごく大変な作業なんです。
赤いったら赤い。情報をコンパクトにすることによって、家族や愛する人を、日々の大量の危険から守り、養ってきた生物的歴史があります。男性は、個性を犠牲にして、家族や部下を守ってきたのです。
現代、個性が許される、安全な世の中になってきています。男性のおかげです。ありがとうございます。
今日は母の日だけど、お父さんも大切にしたいと思います。
徳田美和